第6話
やっとバトルシーン書けましたw
黒い船が客船を見つける数十分前。
明りの無い小さな客室で、一人の少女が着替えを始めていた。
宝石が沢山散りばめられた綺麗なドレスから、何の変哲もないワンピースへ。
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黒い船に設置されているカタパルトのハッチが開き、そこから姿を見せたのは、腰に刀を二つ付けた紺色の弐型・機動装甲だった。
???
『・・・・・ヤイバ。双剣豪・ムサシ、出る。』
操縦者のヤイバがそう言い終わった同時、背中の大きなブースターを起動させ、ハッチから飛び出し空へ上がった。
そして後からボードのような物に乗った集団が、ハッチから飛び降りていく。途中、空中でボードの裏に付いているブースター起動させ空を飛び、そのまま客船へと向かっていった。
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機兵サクル3機は、客船へ向かいながら飛んでいた。中にいる彼女を迎えに行くために。
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機兵
カンクエストの技術者、コレオ・シュタイン博士が開発した有人機動兵器。
=タイプ=
サクル
一般兵が主に使用する量産機。形状は丸く、色は灰。全長10m
サクルC
サクルの2倍ぐらいの性能を持つ改良機。隊長クラスが使用。色は紺。
ダイナ
恐竜型機兵。パワー重視の機体。全長20m。
バグ
昆虫型機兵。スピード重視の機体で機兵の中で初の無人機。全長5m。
ビスト
獣型機兵。最新型でどの機兵よりも性能が高い。全長10m。
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すると1機が一つの反応をキャッチした。
サクルA
『前方より反応あり!このシグナルは、機動装甲です!!』
サクルB
『(ガーディアンか?こんな時に・・・)こちらでも反応を確認!だが機影が見当たらない!』
サクルC
『っ!!上から来ます!!!』
サクルB
『!!!』
言われ、1機が空を見上げた瞬間。
ズバンッ!!!
高速で一刀両断されていた。
===ヤイバ視点===
奇襲は成功。切り落とした機兵はそのまま海に落ち、爆砕。他愛もない。
サクルC
『野郎!!』
激情したのか、残りの2機のうち1機が剣を取り出し突っ込んでくる。
サクルC
『くたばれ!!』
そう言って自分に向けて剣を振り落としてきた。・・・が、
ブォン!
それを難無くかわす。
サクルC
『なっ!?』
相手が驚いてるがそんなの構わず自分は、
ヤイバ
『ふん。』
ズバッ!!
一閃。見事相手を横真っ二つにした。
サクルA
『ひ、ひぃぃぃぃ!!』
残った1機は自分に恐れて逃げ出した。やれやれ、敵に背を向けるとは。
そう思いながら刀を相手に向けて投げ飛ばし、
グサッ!!
コクピット部分に刺さった。
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ヤイバ
『こちらヤイバ。任務を達成した、これより帰投する。』
オペレーター
『了解しました。直ちに着艦コースに―――』
刺さった刀を回収しながら、ヤイバは結果報告をしていると、
ドオォォォォォォォン!!!!!
ヤイバ
『!?』
不意に客船が爆発した。
ヤイバ
『おい、突入部隊!応答しろ!何があった!?』
直ぐさま客船へ向かった部隊に声をかけるが、
『・・・・・・・・・・・』
返事が無い。どうやら遅かったようだ。
ヤイバ
『・・・・・くそっ!!』
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???(キャプテン)
「(勘付かれたか?だが『アレ』はともかく『彼女』は無いはず・・・)」
キャプテンがそう考えていると、
オペレーター
「キャプテン!0時の方向より反応多数!!ガーディアンです!!」
???(キャプテン)
「・・・・・潮時か。総員、引き上げだ。」
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こうして黒い船は気づかれる前に雲の中へ入り、ムサシことヤイバも後を追い、ともに消え去った。
そして燃え上がる客船からずいぶん離れた所に、救命ボートが浮かんでいた。
???
「・・・・・・・・」
先ほどの少女を乗せて。
これが後に、大きな戦いの始まりになる事を、誰も知らない。