『プロローグ無謀なる作戦』
さてさて。今回は『新年明けまして小説!』
にあやかりまして。全くギャグとは程遠い"シリアス"を行かせて頂きます。
今から60年前に起こった元旦での悲劇的史実――大二次世界大戦。その悲劇に巻き込まれた青年の運命は。
そんな訳で。
『Bodenpiatteの空へ――』
エリーアス「始まりだな…」
1945年1月1日…。東の空が薄らと菫色からオレンジに変わる時刻。ドイツ国、ブルックリンの大地に聳える白き山脈が霞むように浮かぶ。
朝の静寂を打ち切るようにツン――と冷えた大気に独自のエンジン音がこだましている。
総勢数百機の重苦しいダイムラーメルセデス独自のレシプロサウンドと共に冷え凍る空気に幾つもの水蒸気が上がる。
それ等がこの大自然の景色に溶け込むように――幻想的な霧を醸し出しているのだ。
一大中継基地となるこの飛行場から約数キロ離れた地点に赤煉瓦の壁を囲む建築物が建ち並ぶ。
かつての王宮の為に建てられたであろうこの施設の大きな窓の一角から覗く人影が見える。
うっすらと、特長のある鋭い両眼を細めながら右手に今朝のコーヒーを持ちながら左手に、ある極秘電文の用紙を広げながら眺める。
「エリーアス大尉。自分達はもう覚悟を決めています。我々第223部隊はこの戦いを機に祖国の勝利の為――」
「いや、違うな。無謀すぎるくだらない作戦だ。なぁ、ケルビン…。お前は本気でそんなでっち上げな事を信じているのか?」
この一室の窓際に佇むエリーアス・クラーク・リンドゥホルメンと名乗る一人の青年は、冷めきった眼差しを自身の部下達に見せる。 程よく伸びた金髪をサラリと流しながら、何処かしらの気品漂う表情を曇らせ自身の部下に、祖国の意に反する一言を告げる。
「敵を倒す事より優先すべきは自らの命だ。とにかくこの戦いを生き延びろ!」と――
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1942年――たった一人の狂気の者が起こしたこの無謀なる戦いは。初戦の電撃作戦で数々の輝かしい勝利を見せた。 しかし延び切った戦線、我が国より遥かに物資や資材が豊富な連合国側が有利になるのは時間の問題であり。
忽ち劣勢になるのは当り前なのである。
アメリカ合衆国の参戦――そして連合国側でのノルマンディーを皮きりに大反撃が開始され我がナチスは余儀なく戦線を縮小せざる負えなかった――
ノルマンディで多数の戦力を導入しているのにも関わらず合衆国は同時に南太平洋側での重要拠点…ソロモン諸島の一部…サイパンにも有余る国力で上陸作戦に転じる程。余裕なのだから――
しかしナチスもこの劣勢をただ黙って見ているのではなく。全ての空軍戦力を導入しての決戦に転じる。
ボーテンブラッテ作戦――それが意味するのは誇り高いゲルマン民族のブーツの踵であり、相次ぐ勝利に酔い痴れる連合国側に正義の鉄槌を下す。
謂わば、数々の占領地での連合国側の空軍基地を纏めて叩く。そして奪われた制空権を取り戻すBattle-Britainでの大反抗作戦なのだから――
▽
そして、その大作戦を前にして一人の青年は極秘電文に目を通しながら懐から一枚の古びた写真を手に、コーヒーを一口含む。
口内に広がる苦味を噛み締めながら。たった一人の肉親を優しげな表情で眺める。
ベルリンに残した彼にとって掛け替えの無い一人の幼い妹。
ひょっとしたらこの作戦でもう二度と会えなくなる事をじっと胸に刻みながらそっと一枚の写真を懐のポケットに仕舞い込む。
そして、彼。エリーアスはその肉親に人知れず誓う。自らの祖国の為ではなく彼にとって大切な愛する妹の為にこの国を守ると言う事を――
「さあ――そろそろ行こうか」
彼が見上げるルフトヴァッフェの空は雲一つ無く快晴だった。
更に無理やりだが
次回へ続く。
〜後書きコーナー〜
エリーアス「さて、いよいよ始まるこの企画話では、かなり残酷な描写が入ると思われ…同時に…」
エリーアス「――おい。貴様っ! その容姿からして東洋人のようだが。一体何処から入った。民間人は立ち入り禁止の筈だが」
圭●?「おろっ? ってお前こそ何処のコスプレだ? しかも軍服とかていうか旧ドイツ?」
エリーアス「いや…こっこれはだな我が近衛師団での――ていうか貴様っ!」
圭●「あっ! 危ねっ。オレがナニした!?」
奈●?「って!? 圭●先輩っ! 又々こんな場所に駄目じゃないですか!」
マ●オン?「あ。多分"ナチ"だよあいつ」
エリーアス「東洋人と。みっ? 水色の髪だと!?」
奈●海「つーかなにこのむさっ苦しい奴。それよかほらっ圭●もあっちのドアから早くっ! マ●オンも何やってんのよ」
▼
エリーアス「ハァッ……ハァッ……くっ! 一体あのものものしい輩は……ひっ!?今度はなに」
光●「ほにょ? 誰だアンタ」
「ピンクだぁぁぁぁぁ……」
マリオン「うわちゃ〜ww…何かかなりパニック起こしてるみたいだけど」
響「しょうがないですよ。だって俺達の場所は"シリアス"から程遠い"シリアル"ですからっ」
哲也「ていうか…何故か某生徒会の先輩方がww」
アーク「夜琉さんっ思わずのりで。スミマセンっしたぁ〜(汗)」←(土下座モード?)