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異世界ダンジョン:古代の最新鋭遺産  作者: nekorovin2501


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第1部:迷宮の扉 第1話:アイテム屋の始まり

異世界エリシア大陸の中心に位置する王国アヴァロン。そこは、広大な地下ダンジョン「アビス・ラビリンス」の上に築かれた国だった。ダンジョンは無数の入り口を持ち、未知の深層部まで広がる迷宮。モンスターが跋扈し、宝物が眠るその場所は、冒険者たちの夢とリスクの源泉。だが、リュウにとっては、単なる「仕入れ先」だった。

リュウは、転生者だった。現実世界からこの異世界に飛ばされ、チート級のスキル「アイテム解析」を得た。だが、彼は戦士を目指さず、商売を選んだ。「冒険はほどほどに、金儲けが本番だ」。そう心に決め、アヴァロンの街はずれに小さな店「ラビリンス・トレジャー」を開いた。店はまだ粗末で、在庫はほとんどない。今日が開店初日だ。

「リュウさん、準備はいいですか?」

店のカウンターで、眼鏡をかけた女性が微笑んだ。彼女は鑑定士のミリア。20代半ばの知的な美女で、アイテムの価値を瞬時に見抜くスキルを持っていた。リュウの幼なじみで、店のパートナーだ。

「もちろん。今日は入り口ルートから簡単なアイテムを仕入れてくるよ。みんな、準備は?」

リュウが振り返ると、店の裏部屋から3人が出てきた。

まず、S級剣士のガレン。筋骨隆々とした大男で、巨大な剣を背負っている。「俺はいつでも戦えるぜ。モンスターが来たらぶっ飛ばす!」

次に、魔法使いのエレナ。青いローブを纏ったエルフのような美女。「火球で焼き払いますわ。ふふ、楽しみね。」

最後に、回復士のソフィア。優しい笑顔の少女。「みんなの傷を癒します。無理はしないでくださいね。」

この4人がリュウのパーティー。ミリアは店番をしながら鑑定を担当し、他の3人は戦闘要員。リュウはリーダーとして、解析スキルでアイテムを評価し、戦略を立てる。なぜこんな頼れる仲間がいるのか? それはリュウの転生ボーナス「仲間召喚」のおかげだったが、今はただの幸運として受け止めていた。

「よし、出発だ。今日は街近くの入り口ルートA-1。スライムやゴブリンくらいしか出ないはず。希少アイテムは期待薄だけど、基本素材を集めて店をスタートさせるぞ。」

パーティーは街の外れへ向かった。ダンジョンの入り口は、森の奥にぽっかり開いた洞窟。地面が少し震えるような、地下の息吹を感じる場所だ。

洞窟に入ると、すぐに薄暗い通路が広がった。壁は苔むし、時折水滴が落ちる。エレナの魔法で光球を浮かべて進む。

「注意しろ。スライムがいるぞ!」ガレンが剣を構えた。

前方から、ゼリー状のスライムが3体現れた。ガレンが一閃で2体を斬り、エレナの火球が残りを焼き払った。ソフィアが軽く回復魔法をかけ、リュウは倒したスライムの核を回収。

「解析…これは『スライムジェル』。基本素材で、ポーションの原料になる。市場価格は1個10ゴールドくらいか。」

さらに進むと、宝箱を発見。トラップをエレナが解除し、中から古びた剣が出てきた。

「ミリアに鑑定してもらおう。でも、俺の解析で大体わかる。これは『鉄の剣』、普通の品だけど、初心者冒険者に売れそうだ。」

1時間の探索で、ジェル10個、剣1本、ハーブ類をいくつか入手。深層部への道はまだ先で、今日はここまで。

店に戻ると、ミリアが待っていた。「おかえりなさい! 早速鑑定しますね。」

スライムジェルを調べて、「これは上質。ポーション屋に卸せば20ゴールドずついけますわ。」剣も「強化可能。冒険者ギルドに売れば50ゴールドよ。」

夕方、店を開店。初の客は若い冒険者。「スライムジェル安く売ってくれよ!」

リュウは交渉。「15ゴールドでどうだ? うちはダンジョン直仕入れだから新鮮だぜ。」

客が買っていき、初売上は100ゴールド。ライバル店の「ゴールド・ダンジョン」より安く設定したおかげだ。あの店は大規模だが、仕入れが高くつくらしい。

夜、店を閉めてパーティーで反省会。

「今日は上々だな。でも、もっと希少アイテムが欲しい。次はルートB-2を目指そう。あそこは鉱石が出やすいらしい。」ガレンがビールを飲みながら言った。

リュウは頷き、窓からダンジョンの入り口が見える夜空を見上げた。地下の広大さは、まだ誰も知らない。超古代の秘密が眠る深層部…いつか、そこに挑む日が来るだろう。

だが今は、商売の基盤を固める時。リュウの冒険とビジネスは、始まったばかりだった。

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