⒈ 気づいたら見知らぬところに立っていました
初投稿です!
見切り発車感がすごいですが、なんとか完成まで頑張ります。
不備な点も多々あると思いますが、暖かい目で見守ってください!
夜露死苦お願いします!
その日は平日だった。
いつものように退屈な授業を終えて、友達とどうでもいいおしゃべりをしてから帰途につく。連れ立っていた何人かの友達とも別れて、ひとり家までの道を歩いていたときだ。
夕焼け空が一際明るくなったと思ったら、次の瞬間には全く景色が変わっていた。
家の近くの住宅街を歩いていたはずなのに、目の前に広がっていたのは抜けるような青い空と緑あふれる森。一瞬の静寂の後、誰かが息をのむような音が聞こえてきた。
音のする方を確認しようと首をめぐらすと、僕はどうやら少し高い台のようなものの上に立っているようだった。下の方にはこちらを見つめる人々の顔が並んでいる。
「えっと・・・」
思わず呟くと、居並ぶ人々の中から一人のおじいさんが立ち上がり、台のすぐ下まで進み出た。
「ようこそおいでくださいました、神子さま」
その人は穏やかな笑顔でそういうと跪いて頭を下げる。彼にならうように、他の居並ぶ人々にも同様に頭を下げられた。
「みこ?」
僕は状況が飲み込めず、ただ困惑して一歩後ずさると、右肩にかけていた通学カバンの肩紐を両手で縋るように握りしめてその場に立ちすくんだ。