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美少女の行動

 次の日の朝またまた衝撃を受ける。

 

 席に着こうとしたら美少女がこっちを向い

 て、また…

「おはよう」

 と言ってきたじゃないか。

 

 …えっ?

 オレに言ったんだよな⁉︎

 

 昨日に引き続きまたあいさつされた…。

 

「おはよう」

 

 一応返事をした。

 

 しっかしなんで毎朝あいさつしてくんだろ

 ーなー。

 意味わかんねーし。

 と、オレは首を傾げた。

 

 よし‼︎ここは、美少女に話しかけて事の真

 相を暴いてやろうじゃないか。

 

 あっ…しかし、これが罠なら…

 

 …罠ならシカトとかされるだけだよな。

 

 ならば‼︎

 

「あのさ…」

 

 思い切って美少女に話しかけてみた。

 

 すると‼︎

 

「ん?」

 と、まさかのこのオレに返事を返してくれ

 る美少女…。

 

 あー…返事してくれるんだ。

 

 こんなオレでも美少女と話してもいいんだ。

 

 なんて一瞬そんなことが頭をよぎった。

 

 おっと。

 こんなオレに返事をしてくれたんだ。

 早く話さねば。

 

「あのさ、なんで朝おはようってあいさつし

 てくれるの?」

 と、オレは頑張って聞いてみた。

 

 すると…

 するとまさかの真顔で

 

「朝は、おはようでしょ。あいさつは、きち

 んとしましょうって先生言ってたから」

 

 なんて言われた…。

 

 えっ?

 

 まぁ、そうなのかな…?

 

 …うん。

 朝は、おはようか。

 たしかに幼い頃から学んできた事では、あ

 る…な…。

 

 じゃあ、これはドッキリじゃないんだな⁉︎

 

 いいんだな!美少女よ!オレはその言葉を

 信じるよ‼︎

 

 って事で無事オレの中で解決に向かおうと

 していた。

 

 そして次の日もその次の日も美少女は、オ

 レにあいさつをしてくれた。

 

 しかーし‼︎オレにはあいさつの他に気にな

 っていることがもう一つある‼︎

 

 机が少しでも離れると必ずくっつけてくる

 という事だ。

 

 だからあからさまに斜めにずらしてみた。

 

 すると美少女、

「机ズレてる」

 と、話しかけてきた。

 なので元の定位置に戻した。

 

 するとすかさずピッタリとまたくっつけて

 きた。

 

 無視されないってわかったんだからここは、

 思い切って聞いてみよう。

 

 …うん。頑張れオレ。

 

「あのさ、」

「えっ?何」

 

 あー。やっぱり無視されなかったー…

 ほっ。

 

 イヤイヤイヤ…ホッとしてる場合じゃない

 ‼︎

 

「あのー…机離れると必ずくっつけてくるじ

 ゃん?あれは…その…なんでだろう?」

 

 オレは頑張って聞いてみた。

 

 するとまた真顔で

 

「あー、なんか離れてると気になって。ズレ

 てると嫌じゃん」

 

 なんて返された。

 

「あっ、几帳面なんだね…」

 ハハハ…

 

 と言ってみたら、

 

 今度は、まさかの…

 

「それにさ、離れてるとペンとか落ちちゃう

 じゃん。でも、くっついてたらここに挟ま

 るから落ちないし」

 なんて言われた。

 

 …うん。

 たしかに。

 

 …ですね。

 

 

 美少女は、いつもごもっともな意見を返し

 てくる。

 

 もしかして、この人ただの真面目か‼︎

 

 クッソ‼︎

 オレは今まで美人は、性格がクソ悪くてと

 にかくオタクみたいな奴をゴミ扱いしてい

 るもんだと思っていた。

 

 しかし‼︎

 

 この隣に座っている美少女は、オレをゴミ

 扱いなんてひとっつもしてこない。

 

 ゴミは、オレの心なんじゃないか⁉︎と思う

 オタクなのでありました。

 

 

 放課後、オタク友達に言われた。

 

「大丈夫か⁈」って。

 

 何を心配されているんだろう。

 オレは…。

 

「えっ、何が?」

 と聞き返してみた。

 

 すると、美少女とたまに話してるけどなん

 か言われてないか?

 との心配だった。

 

 …うん。

 やっぱり他の友達も美少女とは、怖い生き

 物だと思っているらしい。

 

 だからきちんと教えてあげた。

 

 すると…

 

 それじゃもう神じゃん⁉︎

 なんて言ってきた。

 

 うん。

 そうだよな。

 オレもそう思う。

 

 

 もう神だよ。って。

 

 

 

 しかも、またまた事件勃発。

 

 オレは教科書を忘れた…。

 

 あー…終わった…。

 と思ってたら、美少女がまさかの行動を起

 こしてきた。

 

 それは…

 

 まさかの教科書をオレにも見えるように真

 ん中に置いてくれたのである。

 

 え…。

 

 思わず無言で美少女を見て固まっていたオ

 レ。

 

 すると美少女が真顔で、

 

「ないと困るでしょ」

 と言った。

 

 …はい。

 ないと困ります。

 

 しかし、こんなオレに優しく手を差し伸べ

 てくださるんですか⁉︎

 

 えっ⁉︎

 マジで神さまなんじゃねー⁉︎

 

 オタクには、美少女がもう神様にみえるの

 でありました。

 

 

 あの事が起きるまでは。

 

 

 続く。

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