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私の旦那さま♡  作者: しいたけ
一章
5/38

ドジっ娘マジック

 ──コン、コン


「どうぞ」


 ノックの音でアサヒーナでは無い事を悟る。サンシャちゃんの案内が終わったのだろう。


 ──ガ……チャ


「失礼……します?」


「おお、中々似合うじゃあないか!」


 アサヒーナと同じメイド服に身を包むサンシャちゃんはとても可愛らしく、早速水を被って貰いたい俺がそこには居た。


「キツくないか? アサヒーナは小柄だから」


「胸が……少し」


「―――プッ!」


 ──ズゴォォォォン!!!!


「…………」


「…………」


 ドアの隙間から尋常じゃ無い何かが射出され、俺のデスクに突き刺さる。


「……コホン。冗談はさておき、早速サンシャちゃんには掃除でもして貰おうかな。何か分からない事があれば俺でもアサヒーナでも遠慮無く聞くといい」


「ありがとうございます」


 ──ガッ……チャ……


 ゆっくりと扉が閉められ、タタタと廊下を駆ける足音が聞こえる。転ばなければいいが…………


「あたっ……!」


 ……心配だなぁ。


(ま、アサヒーナが居るから大丈夫だろう)


 俺はクルリとイスを回し一冊の本を手に取った。


 

  ――三界の行方――


 人類が栄える遥か昔、まだ地上が無く天界しか無かった世界で、神々は栄えた。


 とある神は地上を作り、新たなる神の地として君臨した。


 人類は疑うこと無く神々を崇め、神々は信仰を手にした。


 そして……地上は神々を崇める人類で埋め尽くされ、信仰は限界を迎えた…………


 更なる信仰を手にするべく、神々が次に作ったのは……遠い未来に魔界と呼ばれる事となる世界であった。




 ──パタン……


 俺は下らない(記録)を伏せ、机の引き出しを開けた。


「…………」


 抜け落ちた一枚の白い羽を手に取り、柔らかい感触に指をなぞらえる。


熾天使(セラフ)どもめ……」


 俺は羽をしまい、遠くの空を見つめた。

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