7.5転目 幕間
とある病院の一室にて。
「なぁるほど...つまりもっと能力について知りたいと...... お前意外と勉強熱心なんだな!」
「意外とは余計だけどな! てか、あんなぶびゅ、ブュッ...フェ? 行った後にこんな入院する程の金よくあったな」
「まぁ、金払う前に世界滅んじゃうだろうしな! あとたまたま破滅が給料日の2日後ってのもあるがなぁ。それにちゃんと貯金もしてるんだぞぉ」
朱莉には地味に70万の貯金があった。
(破滅直前の給料含む)
「貯金...女子力.......ぶふぉ!!」
「はっ倒すぞてめっ! ......ぐはあぁぁ!!」
「あーあ! 傷癒えてないのに無茶するからっすよ~」
この後朱莉が根性の絞め技を放ちお互い気絶するが、間一髪看護師さんに助けられ2人とも一命を取り留めたそうな......。
※2人ともきっちり怒られました。
「...そう言えば。俺、能力の事なんも教えて貰ってないんすけど......」
「しゃあねぇな、ちゃんと教えてやるよ!」
「おぉー!さっすがあかりん!」
「もっぺん堕ちるか?」
「さーせんでした...」
朱莉はいつぞやのホワイトボードを出すと、能力について語りだした。
「さて、まずお前がが欠片と呼んでいたこいつにはぁ、誰かがつけた正式名称がある! それがぁ意石だ! 何度か言ったことあるだろぉ?」
「ほほぉ」
「そしてぇ? その意石には大きく分けて4種類が存在する! まず、お前の持つそれ、現象の意石と呼ばれる類だ!」
「現象?」
「あぁ!詰まるところ、火や風、お前の持つ波やぁ...あと音なんてのも現象の意石だ!」
「あかりんの持つ張力とかも?」
「お前ぇ...定着させようとしてるだろ......」
あかりんは妙な寒気を覚えた!
「まぁいい、話戻すぞぉ! 俺らの持つ〇〇力ってのは力の意石と呼ばれるもんだ! おぉっと、重力や張力も現象じゃないかとか言うんじゃねぇぞ! 俺はそんな細かい事は知らん!
考えたのはどっかの馬鹿だ! そう馬鹿――」
ドゴォォン!
作者は確かな怒りを覚えた!
「え...なんで枕爆散してんの...?」
......。
「と、とりあえず! 意石には......。
現象の意石 生命の意石 硬質の意石 力の意石 の4種類が存在するんだ!
現象の意石は、火や風、雷といった属性のようなものに加え、波や音、酸や毒なども含まれる。
生命の意石は、動物と話したり、虫を操ったり、水に命を吹き込んだりといった名の通り命に関する能力だ。
硬質の意石は、鉄、鉛、炭、金、水銀、石の6種類があり、それぞれその鉱石を操ったり作り出すことが出来る! まぁ、石はちょっと特殊だがな!
そしてぇ?我らが力の意石!
最初期から最強と言われている現象の意石と違い?最初は微弱な力しか操れずただの雑魚でしかないが! 伸び代はピカイチだぁ!
つぅまり!成長さえすれば現象など恐るるにたら――」
「でもシャボン玉なんだよね」
あかりんに痛恨の一撃!
ざまあみろ!
「ダメだ、何故か今日はどっと疲れ、た...」
「え、朱莉?朱莉!?」
この後ナースコールを押されるも、しばらく謎の頭痛に苦しむあかりんであった。