2話
私が転移した先にあったのは立派なお屋敷だった。
「すごい」
「どう?ここが僕達の家だよ着いてきて」
少年について屋敷の中に入る
「お帰りなさいませご主人様!」
「ただいまベル」
「ご主人様そちらの方は?」
メイドのベルさんが私の方を見る
「今日から僕の弟子になる、えっと・・・お姉さん名前は?」
「あっえっと私はリカって言います。前は冒険者をやってました」
「そうですか、私はオルカ様に仕えるメイドのベルと申します。」
ベルさんは私にお辞儀をしたので私もあわててお辞儀をする。
「ベル、僕達はここで待ってるからリカさんの部屋を準備してあげて」
「かしこまりました、では終わりましたらお呼びしますのでロビーでお待ちください」
ベルさんが2階に行くとオルカさんが私に声をかける
「ずっと自己紹介がまだだったけど改めて、魔導師をやってるオルカです」
「リカです。よろしくお願いします」
「えっと明日から修行をはじめるから今日は、早めに休んでね」
「えっとなんで私を拾ってくれたんですか?」
「ん?だってキマイラが襲ってる人間なんて珍しいからね」
キマイラが人間を襲うのが珍しい?何を言ってるの?
「あっリカさん冒険者だったから知らないのか、キマイラは魔力の多い生物しか襲わないんだよ」
「えっ?それって」
「そうリカさんが持ってる魔力が多いからキマイラが襲ってきたんだよ」
「じゃあ私って普通の人より魔力が多いってこと?」
「そうだよ、そんなリカさんがなんで冒険者なんてやってたのか不思議で仕方ないんだ」
「えっでも万年雑用だった私が・・・」
「まぁ今は信じられないだろうから今日のところはもう休んだら?」
オルカがそう言うと後ろからベルさんの声が聞こえてくる
「ご主人様リカ様のお部屋の準備ができました」
「流石ベル、仕事がはやいね」
「光栄でございます、ではリカ様こちらへ」
「おやすみリカさん」
「あっおやすみオルカさん」
私はベルさんのあとをついていく、
「こちらがリカ様のお部屋でございます。本日は色々おありだったようなのでゆっくりとお休みください。」
「ありがとうございます」
「ご主人様からの命ですから」
そう言うとベルさんは廊下を歩いて行ってしまう、私も用意してくれた部屋に入った。
「何これ」
私は用意された部屋に入った時言葉を失ってしまった。部屋には立派なベットに家具お風呂まで着いていたのだから。
「これ昨日まで私が使ってた宿よりも豪華じゃない」
私は部屋のベット横になるとすぐに瞼が降りてしまった。