1話
「お前をこのパーティから追放する。」
パーティリーダーのケイから告げられる。私は突然言われたことに呆然としていた。
「なっなんで」
「あんたはやくたたずだからこのパーティから出ていってくれっていってんの。」
パーティにいる魔導師のリンが言う。確かに私は戦闘では全く役にたってなかったけど他のサポートはしっかりしてきたのに
「まぁしょうがないよねー、君の仕事は誰でも出来るし替えがきくんだから」
確かに私はサポートしか出来ないし替えがきくけど今までやってきた仲間だったのに
「替えがきくって私達仲間じゃなかったの?」
「はぁ?役に立たないお前が俺達の仲間?寝言は寝てから言えよ」
ケイから言われた言葉が私に突き刺さった。私はパーティのホームから出ていき町外れの森の奥まで泣きながら走っていた、そして森の奥に広場のような場所があり私はその真ん中で泣いていた。
私がみんなと頑張って来た意味ってなんだったのあいつらは私を仲間としてなんて見てなかったってこと、もう人なんて信じられない...ここで死んだっていいや。そう思った時森の広場に大きな魔獣が現れる。キマイラだ!私はここでこいつに襲われて死ぬのかちょうどいい死んだって構わないって思ってた所だし。キマイラの大きな爪が私を引き裂こうとしてくる私は痛みを待つように目を閉じた。だが一向に痛みが来ない恐る恐る目を開けると...
「お姉さんこんな所で一人でいるなんて危ないよ」
私の前には頭に穴があいたキマイラの死体とローブを付けている少年が立っていた。
「あれ?お姉さん聞こえてる?」
少年は私の顔をのぞき込むように見てくる、この少年があのキマイラを倒したのだろうかだけど私の口から出てきたのは
「どうしてあのまま死なせてくれなかったの私にはもう何も無いのに」
私は助けてくれた少年にありえないことを言っていた。
「へぇーお姉さん死のうとしてたんだ、ならお姉さんのことを助けたのは無駄だったみたいだね」
少年は私を見つめるそして
「ならさお姉さんの残りの人生僕にくれない?」
「えっ?どういう事」
「だってお姉さんもう死にたいんでしょならさもう人生はいらないってことだよね!ならさ僕の弟子になってよ」
少年の言っていることが理解できなかった。人生を貰うってことは実験動物としてでも使うと思っていたからだ。
「なんで君の弟子なの?」
「ん?気まぐれかなだってお姉さん死のうとしてるわりには死ぬ事が怖いみたいだし、それに僕も魔導師として自分の技を教えないとって思ってたから」
「でっでも」
「それに僕の弟子になって魔導師として成功できればお姉さんが泣いていた原因をみかえせるかもしれないよ」
「わかった、君の弟子になるよ」
そういうとしょは嬉しそうな顔をした
「お姉さんならそう言ってくれると思ってたよ!じゃあ行こうか」
少年の足元に魔法陣があらわれる
「お姉さんもこの上に乗って」
少年に手を引かれて魔法陣の上に乗った瞬間私と少年は森から光となって消えた