プロローグ
初投稿です、文章力クソです。
少女達は暗い部屋の前に居た。
「お姉ちゃん…?なんでこんな所に入れるの?」
真っ暗な、冷たい部屋に入れられた少女は、自分が何故この部屋に入れられるのかを姉に聞く。
「それはね、貴方を守るためなのよルアン」
少女ルアンに姉は続ける
「いい、ルアン?お姉ちゃんがこの扉を閉めたら絶対に扉を開けちゃダメよ、さっき渡した魔光石が消えるまで部屋の中に居ること、出来る?」
その話を聞いたルアンは、数秒ぼーっ、となったと思ったら、急に泣き出してしまった、理由を聞くと
「皆んな、私のこと要らない子とか、モンスターとか言ってくるから、お父さんもお姉ちゃんも、私を捨てに来たんだぁ!」
泣きながらそう叫ぶ妹に、姉は微笑みながら
「大丈夫だよ、ルアンちゃんと迎えに行くからさ、お姉ちゃんの首飾りを持っといて、その首飾りお姉ちゃんが大事にしてるのわかるでしょ?」
その首飾りは彼女たちの母である人物が、父に買ってもらった物を貰った物で、ルアンもそれがどれだけ大事な物かを理解していた。
するとルアンも目に涙を浮かべながらニッと笑い、自分のポシェットからカギ型のキーホルダーを取り出して姉に渡すと
「じゃあお姉ちゃんにはこれあげる!」
そう言って出したのは、ルアンが一目惚れして買ってもらったキーホルダー。
それを受け取って、自分の可愛い妹の頭をわしゃわしゃと撫でる。
二人で大笑いしたのもつかの間、姉はもう少しで時間だと気付き、部屋を後にしようとする。暗い部屋から出た途端溢れそうになる涙を抑えるルアンを見て、自分も泣きそうになるのを抑える。
重いドアを閉めながら嗚咽を耐えるように姉妹二人は歯をくいしばり、そして完全にドアを閉め切った。
カツン、カツンとドアから姉が離れて行くのを聞き、涙を流すが何度も拭う、真っ暗な部屋で小さな光を頼りに幼い少女は耐えるも、遂に泣いてしまう。
泣き続けても止まらない涙を止めてくれる人はこの場にはいなかった。
するとドンッという音がすると、石畳の上を猛スピードで走る音がしてそれはドアの前で止まる
怖くて泣くのが止まったルアンが、また泣きそうになると、一番安心する声がドアの前から大音量で聞こえた。
「今日の晩ご飯はっ!何がいーいーっ!」
それはいつも通りの、元気いっぱいの姉の声だった。
「…は、ハンバーグ」
と涙声で答えると、今日の晩ご飯は特別だからねー!
と、姉が走って行ってしまった。不思議と涙は止まり姉から預かったネックレスを握りしめた。
それ以降、少女が泣くことはなかった。
〜〜〜
約15時間後、午前5時28分
とある少女は血だまりの中から体を起こす
周りを見ると大量の死体により、靴底が血で埋まる、
少女は何も把握できていなかった、何故周りは死体だらけなのか、生存者はいないのか、あれからどれくらい時間がたったのか、何も分からなかったが、だがこの惨状を見て、少女は嫌な予感がしとある場所に向かう。
歩く、歩く、歩く、歩き続けて村の中に戻ると、家は壊されていなく、火も上がってない、だがそこには仲のいい村人達が皆血を流して死んでいた。
歩いている途中には生存者はいなかった、だが彼女は敵対する村との戦闘に何回も駆り出されていたから負けたらその村がどうなるか理解してる。
だからこそ疑問に思う、何故どの家も壊れていないし荒らされておらず村人だけが死んでいるのか、何故自分は生きているのかと、だがすぐそんな事はどうでもよくなった。
ルアンは大丈夫だろうか?太陽が昇って来てるってことはあの子長い時間閉じ込められていただろう、あ、ハンバーグも作ってあげないと、約束したからね。
一つの最悪の可能性から目を背け、扉の前に到着する。
もう心の中ではわかっていた、確信していた、だが現実を目の当たりにした瞬間、それは本当の絶望になる。そして、震える手でその扉を開けた瞬間、
人間ではないような、それこそ獣のような叫び声を上げた。
目の前に写っていたのは、腹を切り裂かれ、血を大量に流し冷たくなった、妹だった。
そしてその部屋の奥にいた人物が、少女に向かって来るが姉は妹を見て泣き叫ぶだけで気づかないが、その人物の言葉によって、
この先の運命が変わった
「その少女はまだ助かるよ」
その言葉が耳に入ると、声の主の方へ目線を移す。
するとそこにいたのは、人間ではなく薄青色の人の形をした物体、そしてその手には四角形の白い箱が握られていた。
「はじめましてお嬢さん、鍵を使ってくれてありがとう」
そう言いながら私に一礼すると
「僕は魔法、この少女の魔石と君の鍵によって蘇った存在だ、これからどうぞ、よろしく頼むよ。」
この青い物体こと2号と少女シェリア・クレシアから、この物語は始まる。
どうでした?