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団子よもやま話し  作者: 団子
2/3

パーキングレストラン

だいぶゆっくりの次作品になってしまった。


ネタが無いのでそれも仕方ない事。


何処かへ行く訳でもなく

ただ、パーキングのレストランに行く。

昨年そこで食べた トマトラーメンの味が

忘れられずにいた自分は、果たして今もあるのか

いや、あるはず。あんなに美味しかったのだから

人気商品になっているに違いない。


と、勇んでワザワザ高速に乗る。


…お、ある、ある!


期待したあまり、トマトカレーをトマトラーメン

と読み間違える。


やはり、ない。


仕方ない、トマトカレーを頼む。


まだ、混む時間ではないし、平日の夕飯前のこの広い空間は、客が7〜8人といったところか。


ポツポツとはいってくる人々。1人だったり、2人だったり。


眼帯をしている親子連れ、あたふた忙しそうな男性一人、咳をしている子供。


レストランの職員の70近そうなおばさんウェイトレスが一人一人に声をかけ、窓の角に置いてある鉢植えに霧吹きで水をあげる。


この人は毎日、こうして何らかの理由で

高速道路に乗り、腹ごしらえして束の間の

休息をとる人々を見ながら

自分のように想像してみたりするのかな。


楽しさ、嬉しさ、寂しさ、悲しみ、疲れ。


トマトカレーを食べ終わる頃には

外も暗くなってきた。


店を出るとき

[安全運転で、お帰り下さいね!]

おばちゃんウェイトレスさんが言ってくれる。


トマトラーメンが無かったことに気をとられていたが

その時、以前トマトラーメンをテーブルに

持って来てくれたのがこの人だと

思い出した。


その時も帰り際、同じように言ってくれたんだった…


意味もなく、安心したんだ。あの時も。

そんな事を思う自分は、余程のヒマな人なのか。

いや、そういう気分の時にパーキングレストランに行くのか?トマトラーメンのために…は

どこへ行った。



おばちゃん、いつまでも元気で働いてね。

またトマトラーメンお願いします。






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