絶望の中に
こんちゃす!らくよしです!
やっと2話が書けました!長かったですね、ごめんなさい。
では、どうぞお楽しみください!
あれから数日が経った。いろんなことが一気に自分に襲いかかってきた。俺はリビングでなにかの脱け殻になったようにぼーっとしている。生きる気力とでもいうのだろう。それを失った。生きていても独りぼっち。いや、死んだとしても独りぼっちだ。俺が家族と思ってた人達は家族じゃなかったんだ。死んでもあの世ではあの人たちと出会えない。生きてるうちは気を使って接してくれるかもしれないだろうけど、死んでからもそんな気を使ってくれるとは限らない。あの人達はおれのことをどう思ってたのだろうか?本当の子どもじゃないから本当の愛情を注いでいてくれたのか?はたまた俺が妹だと思ってたあの子は本当の兄として接してくれてたのか?いろんな疑問が俺の頭のなかをよぎる。ずっと。何回も。答えなんて見つかるはずないのに。
こういうときを本当に『絶望した』と言うのだろう。希望は絶えた。つい数日前までおれがおくっていた日常はもう二度と帰ってこない。
だからと言っていつまでもこうしていることが良いことではないってことくらいはわかる。でも、人間にはこんなふうに無気力になってしまうときなんてあるだろ?まさに今なんだ。
こんなときどうやって立ち直る?いや、答えは明確だろう。一人じゃ立ち直れない。そう、一人じゃ。
ピンポーンの音がする。その音が俺を無限の思考地獄から解放した。インターホンだ。なにかの宅配便だろうか?重たい腰をあげて玄関へ向かう。
「はーい」
俺の暗い声が響く。
「春樹!!大丈夫!?」
聞き覚えのある声だった。声の主は彼女のなつきだ。
ドアを開けるとそこには今にも泣きそうな顔をしているなつきがいた。
「春樹の事をSNSで見かけないから変だなぁって思って…。嫌な予感がしたの。この辺の人から聞いたよ、その、お父さんお母さんそれに妹ちゃんまで…」
「あぁ」
「春樹が暗い顔してると私まで暗くなっちゃう」
「そうか」
「一人で抱えこまないで。一人じゃないよ。春樹には私がいる。」
なつきは本当にいい子だ。出会ったのは大学生の時だ。どことなく親しみを持てる彼女の雰囲気から最初に少し見た時から気になっていた。だんだんと仲良くなって話しているとよく気が合う。お互いの考えていることがお互いに通じ合っている。そんな気がするくらいに。今だってそうだ。なつきは俺が一人で孤独を嘆いているのを感じ取ったのだろう。
絶望。希望は絶えた。そんな風に思っていた。でもそんなことはないようだ。俺にはまだ希望がありそうだ。なつきは希望の光として俺を導いてくれるかもしれない。
なつきをリビングまであげた。ご飯を作ってくれるという。数日ぶりのまともなご飯だ。俺もいつもでもクヨクヨしてはいられない。まずはこれから先どうするかを決めなくちゃいけない。なつきは俺の家に泊まりたいと言ったのだが俺は自分の気持ちや考えを整理したいと言って一人にさせてもらった。
とりあえず、俺は、どうにかしてこれから先起きていくためにお金を稼ぐ方法を考えなければならない。色々考えたが俺は肉体労働は苦手だ。そのようなものは避けたい。かつ自分の自由がある程度保障されるものが良い。特に俺は自分よりも立場が上の人がすごく苦手だ。俺の行動を制限しうる存在だと考えるくらいに苦手、嫌いだ。そして辿り着いた結論は、動画をあげてお金を稼ぐ方法だ。再生回数に応じてお金が入るという。もちろんそれが難しいということは知っている。とても面白い動画をあげて何百万回という再生回数を稼がなくてはならない。だが、これはおもしろい動画だけにお金が支払われるのではない。ある程度需要のある、それも安定した需要があればそんなに再生回数が多くなくてもお金になる。と考えた。ではある程度の需要があって俺でもできることとは?答えはすぐに出た。勉強だ。動画で授業をあげる。予備校のサテライト式みたいなもんだ。これでいこう。そう考えて俺は高校レベルの勉強を始めることにした。妹が高校生だったから妹の教科書を借りよう。
妹の部屋に入る。もうこの部屋の住民はいない。でもこの状態を保っておきたい。俺の中で少し葛藤が起きたが次の瞬間にそんなものはどうでもよくなった。妹の教科書を借りて、さてどんなもんかな、と教科書を見ようとするとそこには悪口が油性ペンで大量に書かれていた。
死ね。売春。援交。変態。ゴミ。いなくなればいい。クズ。豚。バカ。ブス。
俺はおもわず教科書を投げ捨てた。これは、妹への言葉なのだろうか…。妹は…いじめられていたのだろうか…。
すべての科目の教科書を手にして確認したが全ての教科書に同じような悪口が書かれていた。
俺はどうすれば良いのかわからなくなった。絶望から立ち上がったと思えばまた絶望に飲まれる。絶望の中に埋まっていく。
どうでしたか?
春樹はこれからどうなってしまうのでしょうか…