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第4話 キレちまったよ。

なんかだんだん葵くんのキャラが崩れてきてるような気がしてきました…………

だ、大丈夫だよね?

城を追い出されるとき、最後まで桜ノ宮雫は一緒にいく!っと頑なに言いはったが、国王や風間拓也に止められ、俺も桜ノ宮雫のことを考えて遠慮したため、桜ノ宮雫は城に残ることになった。まあ、最後は「ある程度強くなったらあなたのもとにいくからね!」と真剣な表情で言ってきたので、俺はつい頷いてしまったが。そのとき何故か風間拓也に睨まれた。何故だ?

まあ、考えてもわからないので今後の方針を考え始めよう。


さて、城を追い出されたわけだが、これからどうしよう?

んー……お金あるし宿に泊まってもいいけど、働き口は見つけた方がいいよな。冒険者ギルドとかハンターギルドとかあるだろうし、そこに登録しようか?あ、でも登録時にステータス確認とかあるのか?…………ちょっと怖いな。また何者だ!な展開になって追い出されるかもしれないし…………。ま、とりあえず1回いってみるか。最悪、受付の時に聞こう!


そして高橋葵は冒険者ギルドかハンターギルドを探し始めた。通行人の男性に訪ねたところ冒険者ギルドがあるらしく、道を教えてもらったのでお礼をいい、冒険者ギルドにむかっている。ちなみにハンターギルドについてきいたら、「ハンターギルド?なんだそりゃ」と言われた。


冒険者ギルドにむかってる途中、剣をさげた男性や弓を背負ってる女性。杖をもっててローブを着てる女性などの冒険者とすれちがった。

冒険者とすれちがううちに魔法のことを考え始めた。


無属性魔法ってなんだろ……。普通に考えると属性がない魔法だよな。うーん、よくラノベとかにある鑑定とか転移とかかな?ちょっとやってみるか。


前にも言ったように、この世界はイメージで魔法が発動する。そのイメージにあった魔力量がないと発動しないが、結果は…………


「おっ、成功じゃん!」


そう、成功したのだ。

身分証のようなステータスを自分にだけ見えるようにイメージして、魔法を使ってみたら見事できた。

そこらへんにいる人のステータスを盗み見することができる…………恐ろしい。にしても、鑑定ができたとなると異空間収納とか転移とかもできるかな。それにこの世界にはない魔法も使えるかも。重力魔法とか、結界魔法とか……あとはそうだな…………回復魔法も使えるかもしれないな。あ、物を浮かせたり空も飛べたりもできるかもしれない。それに清潔魔法とかもできるのかな?一瞬で服の汚れとか落とせるやつ。うーん……またいろいろ試してみたいな。けど、街中ではやめときます。だってまた追い出されるの嫌だもん!!


屋台や道具屋、宿といった建物をちょっと覗いたりしながら冒険者ギルドの前まできた。そこでふとあることに気付いた。


俺この世界の通貨知らないわ……。冒険者登録にお金が必要なら知っておかないと大変だよな。てことで、鑑定してみましょう!!!今度はこのお金の通貨を鑑定するようにイメージする。


「……………………っっなんだこれ??!!!!!」

思ってもいない鑑定結果に思わず叫んでしまった。





~路地裏にて~


「よう、みんな!元気もりもりの高橋葵だ!!!え?どうしたんだって?別に何ともなかったぜ☆ただ、国王からもらったお金を鑑定した結果『偽物』ってでましたー!!!!ドンドンパフパフ!!……………………」




ブチッ



「ふっっっっざけんじゃねぇぞおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!」


通行人「っ?!!!ご、ごめんなさい!!!!」ダダダー


あ、すいません、居たんですか。路地裏だからいないと思ってた。ってそんなことじゃなくて!!

えぇえぇ、ぶちぎれですとも!!!なんだこの国!!腐ってんのか!!!!しかも『偽物』の下に追加文章で、『国王がわざと渡したもの。これを使うと罪になり、逮捕される。最悪の場合死刑。』だってよ!!!

つまり、あの国王は優しいいい王様を演じていただけで、俺を始末しようとしてたってことじゃねぇか!!!


「何でここまでするんだよ!!」


『差別された状態。』

『この世界の人間は、人間以外に酷い差別意識があります。そのため、エルフや獣人は奴隷にされたり、殺されたりします。高橋葵は無属性というこの世界にはない魔法のため、差別の対象になりました。』


自分に対する質問に、発動しっぱなしだった鑑定が答えを教えてくれた。







ーーーーーーーーーー数時間後ーーーーーーーーー






ふぅ…………ちょっと落ち着こう。とりあえす、この国は出ること決定。これは絶対だ。桜ノ宮さんには悪いけど、もう会えないかもしれないな……。他の3人は…まあ、どうでもいいか。

ただ、出るにしても外は魔物がいるらしいし、武器も何もないからなぁ…………。魔法はあるけど、うーん、とりあえず、冒険者ギルドに行ってみよう。 登録したら、討伐した魔物の死体を買い取ってくれるかもしれないし。


冒険者ギルドの近くの路地裏にいたので、すぐに冒険者ギルドについた。


冒険者ギルドは3階立てのレンガ作りの立派な建物だった。冒険者ギルドに入ると、1回は食堂と受付だった。

俺はさっそく登録できないかと受付にいくことにした。

受付は女性で、茶色のクリッとした髪にメガネの優等生みたいな人だった。


「すいません、冒険者登録したいんですが。」


「ようこそ冒険者ギルドへ!冒険者登録されるんですね?お名前をお伺いしてもよろしいですか。」


「身分証とかはいいんですか?」


「あぁ大丈夫です。ステータスはその人の生命線になりますので、登録には必要ありません。」


「へぇ、正直嫌だったんで、よかったです。」


よかった!!追い出されずにすむ!!


「昔は必要だったみたいですけど、ステータスが弱い人を狙った犯罪が多発しまして……ならもう無しにしようってことになったんです」


まじか…………そんなことあるのか…………怖いな異世界。あ、でも日本もそういうのってあるか?警備が薄いコンビニとかに強盗が入ったりするし。


「なるほど…納得です。あ、話し込んじゃいましたね。登録お願いします!名前は高橋葵です!」


「タカハシアオイ?初めて聞く名前ですね、どこか遠くの貴族の方ですか?」


「遠くはだいたいあってるとして、貴族も冒険者になれるんですか?」


「なれますよ。趣味や暇潰しのような感じでの登録が多いですが。」


「そうですか。まあ、自分は遠くですけど、貴族とかじゃないんで気にしないでください。」


「かしこまりました。少々お待ちください。」


受付の女性は奥にいって、何やら手続きをしてくれるみたいだ。しばらく暇だし、なんの魔法ができそうかちょっと考えとくか。


しばらくすると受付の女性が戻ってきたが、何やら様子がおかしい。どうしたんだ?


「あ、あの……タカハシ様…………国王様より伝令がありまして…………『冒険者ギルドに登録しようとするタカハシアオイという人物がいたら、登録をしてはならない』と…………何かしたんですか?」


俺は絶句した。本日2回目の絶句ですよ……


「いや、何もしてないんですけど……」


「はぁ、そうですか。…………いくら国王様からの伝令でもギルドは独立してるので、従う必要がないのですが、今回は何故か従うようにとギルドマスターから言われまして…………すいませんけど、今回は登録はお断りさせてもらいます。」


受付の女性はとても申し訳なさそうな顔をしていた。


「いえいえ、大丈夫です。こちらこそなんかすいません…………」


「本来ならギルドは国のいうことはあまり聞かない方針なんですが……どうしてなんでしょう?本当にすいませんでした。」


受付の女性はそういって頭を下げてきた。さすがに受付の女性がそこまでするのはおかしい。そもそも登録はできなくても、魔物の買い取りとかがあればそれでいいのだ。


「いや、大丈夫です。顔をあげてください。登録はできなくても、討伐した魔物とかは買い取ってくれるんですか?」


「魔物の買い取りはしてませんが、解体ならできますよ。それと、素材となる魔物の部位や討伐の証となる討伐部位があれば買い取ったり討伐報酬がでます。」


「あ、ならそれでいいです。では失礼します。」


「かしこまりました。またのお越しをおまちしてます。」


そしてあ葵は険者ギルドを出た。そしてそのままさきほどと同じ路地裏まで歩いていった。


「……………………ふっっっっっっっざけんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!国王ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


キレて叫ばすにはいられなかった。


「ひぃっ?!!またですか?!!ごめんなさいーーーーー!!!!!!!」


先ほどと同じ人物がいたらしく、まったく同じ様な展開になっていたのに葵は気付かなかった。

次回は他の勇者の視点を書いてこうかと思います。

1人1話でいく予定なので、4話ぐらい本編はありません。

そのあとは本編(葵視点)に戻ります。


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