第2話 俺って何者?
プロローグ、第1話共にちょくちょく編集してます。
投稿したあともちょくちょく編集するので、文章が少し変わってるかもしれません。迷惑をおかけしますが、多目にみてもらえると嬉しいです。
※今回はほとんど説明回です。
どうもみなさんこんにちは。高橋葵です。え?この展開2回目だって?知らねーよ、こっちはそれどころじゃ「おい、貴様!!さっさと答えろ!!」ないんですよ……もう帰りたい。ポテチ食べて布団にくるまって眠りたい…。そんでさ、日本で普通の日常を「おい!貴様は何者なのかと聞いている!気味悪い異世界人!!天井を見るんじゃない!!おい、聞いているのか!!!」…なんか周りの騎士さんがうるさい。えーえー、聞こえてますとも、聞こえてますともさ。けど、俺だってわからん!言えることは俺は俺だ!!!
高橋葵ら勇者5人は、国王のもとにきていた。しかし、俺を囲うように騎士さん方が剣を抜いて立っている。さらに国王の周りや他の勇者4人を守るように魔法使いが立ち、完全に俺を警戒していた。他の召喚された4人はこっちを心配そうに見ていたり、よく状況がわかってない表情をしている。そして、警戒されている本人、高橋葵はため息をついて、天井を見上げていた。嫌な予感が的中したなーと。
何故こんな展開になったのか、それは2時間半ほど前に遡る。
召喚された勇者5人は国王の部屋にたどり着いたあと、王女が5人を紹介し始めた。5人はペコリと頭を下げ、国王の話を聞いた。いわく、この世界は破滅の危機を迎えていること。それは魔王が現れたからだそうだ。魔王はどういった形でこの世界に現れるのかは知られていないが、現れたときは何かしらの兆しがある。今回の兆しは地震で、地震がウルフィストア大陸全土で起きた。
各国の国王達は魔王の出現に対する対抗策として、この世界の神、女神アステラが残したと言われている勇者召喚の魔法陣を作成し、勇者を紹介するということになり、グラド・ティーゼがその役を受け持ったという話だった。しかし、勇者は4人のはすが5人になっている。それはおそらくだが、最初の魔法陣に間違いがあり、それに気づかないまま1度召喚をしてしまったのが原因なのでは?ということらしい。よくわかってないみたいだ。
何故ならこの世界には魔法陣は存在するが、魔法の発動はイメーでするらしく、魔法陣は使わないらしい。(詠唱はある。)一応、ある場所にはあるらしいが、それだけだ。なので、魔法陣を作成したのは今回が始めてらしい。なら前の魔王のときはどうしたのか?という話になるのだが、なんせ魔王が現れたのが実に2000年ぶりらしく、当時がどうだったのか情報がまったくないらしい。
そんなわけで、勇者は5人になったわけだが、魔王を倒してほしいというのが今回の話の格だ。だか、勇者といってもまだ少年・少女の年なので強くなるための訓練や、寝床、食事は城で全て用意してくれるらしい。もちろんある程度強くなり、この世界を知ったあとはいつ旅に出てもらってもいいし、自由にできるらしいが、魔王の討伐だけは必ずしてくれと頼まれた。また、魔王・魔物が攻めてきたら防衛してもらうことも。今はまだ、魔王が出現したことがわかってるだけなので、そこまではりつめなくてもいいらしい。特に被害がでたわけではない。というか、魔王がどんな姿でどんな能力があるのか、どこにいるのかなど、まったくわかっていない。なので、早めに対策をとっただけの話。
話が終わったあと、勇者5人は自分のステータスを確認した。確認の方法だが、さきほど述べたある場所にある魔法陣を使う。そのある場所とは、女神アステラの石像が建てられている場所だ。その石像の前の地面に魔法陣がある。それは世界にあちこちあるらしいのだが、城の中にもあった。で、魔法陣の中心に普通のカードを置き、女神に祈りを捧げると自分のステータスが表示される。1回表示すると常に表示されるようになり、これが身分証になる。また鞄を魔法陣の中央に置いて祈りを捧げると、鞄の中はアイテムバックとなる。これは鞄の中に異空間ができ、そこに荷物をしまえるというものだ。しかし、鞄だけは、かなりいい材料を使ったものしかアイテムバックにならず、持ってる人は少ない。
魔法陣にできるのはそれだけだが、何度でも使えるのと、身分証は必要なので、そこそこ使われているようだ。
ちなみに女神アステラの石像は女性の石像に羽がはえたやつだ。ぶっちゃけ、よくみる天使の石像だ。
で、この方法で5人はステータスを確認したのだが(カードは配布された。)、これが問題だった。詳しくいうと、高橋葵の魔法の適性に問題があった。
この世界には魔法がある。その魔法とは「火属性魔法」「風属性魔法」「水属性魔法」「土属性魔法」「雷属性魔法」「光属性魔法」「闇属性魔法」がある。さらに、火属性魔法と風属性魔法の組み合わせで「爆発属性魔法」。水属性魔法と風属性魔法の組み合わせで「氷属性魔法」。水属性魔法と土属性魔法の組み合わせで「植物属性魔法」がある。組み合わせ魔法は莫大な魔力がいるため、使える者はほんの一握りらしいが、勇者はみな莫大な魔力をもっているため、適性があれば使えるらしい。
ちなみに、よく小説である「鑑定」「転移」「気配察知」など、属性に当てはまらない魔法は存在しない。また、「剣術」といったスキルもない。どんな武器を使おうが、その人の技術次第だ。また、勇者5人が一番驚いたのが、この世界には「回復魔法」が無い。光属性魔法にありそうだが、ないらしく、回復は薬草などから作るポーションたげだそうだ。
で、高橋葵以外の4人のステータスはこうだ。
名前 : 風間拓也
性別 : 男
年齢 : 16
レベル : 1
体力 : 1000
筋力 : 1000
魔力 : 580
速度 : 700
称号 : 勇者、興奮バカ
魔法適性 : 火属性魔法、風属性魔法、爆発属性魔法
名前 : 桜ノ宮雫
性別 : 女
年齢 : 16
レベル : 1
体力 : 850
筋力 : 700
魔力 : 750
速度 : 950
称号 : 勇者、冷静少女
魔法適性 : 風速度魔法、水属性魔法、氷属性魔法
名前 : 小林千尋
性別 : 女
年齢 : 16
レベル : 1
体力 : 500
筋力 : 150
魔力 : 1200
速度 : 350
称号 : 勇者、臆病者
魔法適性 : 水属性魔法、土属性魔法、植物属性魔法
名前 : 林明日香
性別 : 女
年齢 : 16
レベル : 1
体力 : 750
筋力 : 700
魔力 : 600
速度 : 650
称号 : 勇者、戦闘男勝り
魔法適性 : 雷属性魔法、水属性魔法、光属性魔法、
土属性魔法
ちなみにこの世界の大人は16歳からで、大人のレベル1のステータスの平均は200程度らしい。勇者はずば抜けて高いステータスをもっており、魔力も平均の2倍以上あるので組み合わせ属性魔法が使える。
そして、問題があった高橋葵のステータスだが…………
名前 : 高橋葵
性別 : 男
年齢 : 17
レベル : 1
体力 : 1800
筋力 : 1000
魔力 : 3000
速度 : 1600
称号 : 勇者(仮)、これから苦労する者
魔法適性 : 無属性魔法
無属性魔法とはなんぞや?
存在しない魔法適性があったことと魔力が圧倒的に高いのが原因で、気味悪がられ、魔王の部下かとも思われ、何者なのかと警戒され、最初の展開になったわけだ。
俺以外みんな16歳か……なんで俺だけ1歳年上で、勇者に(仮)がついてて(つーか、仮ってなんだよ、笑える)、全体的にステータスが高くて、存在しない魔法適性なんだろ………俺が何者かって?俺だってわかんねぇよ!あえて答えろというなら、俺は俺だっての。
長々とした説明回になってしまった……。
次回からはたぶん主人公(高橋葵)視線になります。
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