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ちょっと某ゲームを想像しながら・・・。

 で、始まりました鍛錬。軽くどころかめちゃめちゃ重くなりそうな予感。


「では、よろしくお願いしますね」


 いつの間にか用意されていたらしい椅子に座り、これまたいつ用意されたのか紅茶を手に優雅に開始の宣言。ちっ、いつか闇討ちしてやる。


「・・・・アデル、イワン前に出ろ」

「お、俺たちの出番か!!」

「・・・・・・」


 ジルに言われて出てきたのは、さっき近寄ってきた団員の先頭にいた2人だった。


 アデルといわれた男は、背も高く、顔も厳つい。焦げ茶の髪に同じ色の瞳。例えるならゴリラといった感じの大男。もちろん、無駄の無い筋肉なので、筋肉だるまには見えない。


 もう1人、イワンと呼ばれた男は対照的に細い。栗色の髪に緑の瞳。腰に履いた剣といい、まさに騎士といった風貌だ。見た目もそこそこだし。


「お前たち2人で、この2人を倒せ」

「・・・・・2対2ですか?」

「そうだ」


 ふっ、舐められたものだ――――――、なんて怒りが浮かぶことは無い。むしろ、2対2だってこいつらを倒せるかどうか分からない。


 格が、違う。


 いくら私がヤマトの弟子だとはいえ、ただの18の小娘だ。さらに、アルバートは17の少年。くぐった修羅場なぞ数えるほども無い。対して、この2人からは消えようのない血の匂いがする。本当に匂うというより、体に染みついた気配の匂い。まあ、ヤマトの足下にも及ばないけど。


「ハンデとして、アデルとイワンは鍛錬用の剣を使う」

「おい、そりゃないぜ。俺は獲物は斧だぜ」

「・・・・俺はレイピアだ」


 まあ、見た目通りの獲物だな。


「待ってください。僕たちは何を使えば・・・・」

「お前たちは得意な武器で戦え」


 なるほど、随分と舐められたもので。


 さすがに、ここまでこけにされて黙っていられるほど人間出来ちゃいない。気が長い方じゃないんだよ。


「あ~あ、久しぶりに暴れられると思ったのによ」

「・・・・・・」


 鍛錬用の刃を潰した剣を振りながら2人はぶつぶつ文句を言っているようだ。


 2対2。アルバートの腕は、まだ分からない。が、速度的には私に近い。そして、相手は重量型と速度重視型。となれば、どうする?速度重視型を私か、それとも・・・。


「おいイワン。俺は誰かと戦うのは苦手だ」

「・・・・・俺も」

「ふん、だろうな。なら、俺から行かせてもらうぜ。2人とも仕留めちまったも、文句は言うなよ」

「・・・・・・ああ」


 1対2ってか?舐められてる、完全に舐められてる。


「アルバート・・・・」

「ああ・・・・」


 お互い武器を抜きながら目の前の大男から目をそらさない。


 大男が一歩前に出る。いつのまにか、私たちを中心に円形に人だかりが出来ていた。もちろん、その円のなかには団長もいる。


 いやぁ、さすがにここまで舐められたら簡単には引き下がれないだろう?


 ジルの右手が挙がる。その手が下がった瞬間、私たちは駆けだしていた。


「・・・・僕たちを」

「・・・・舐めるな!!」

久々、まだまだ亀更新・・・。

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