表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/15

プロローグ

性懲りもなく連載開始。すみません・・・。


「いってきます」

「・・・ああ」


 普段と一ミリも変わらない顔をしているくせに、きっと私たちの事が心配で心配でしかたないであろう養い親に、少し罪悪感を覚えてしまう。


「剣術大会で上位に入っても、騎士は辞退してくるから。ソフィをお医者様に見せたら帰ってくるから」

「・・・ああ」


 私は知っている。この養い親が、私たちが王都に行くのが心配すぎて、王都の知り合いに片っ端から手紙を送ったことを。ついでに、旅の支度と称して、大量の護身用武器を買いそろえたことを。


「ハヤテに乗って行くから、ソフィの負担も少ないわ」

「・・・ああ」


 妹のソフィも、困ったように養い親を見つめている。


「街道を進むから盗賊も少ないし、なによりそこらのごろつきに私が負けると思う?」

「・・・いや」


 漆黒の毛並みが美しい愛馬の背から、次々と荷を落としながら私は言う。


「だから、この無駄な食料に、物騒な武器に、なにこれ!!小型の大砲までくくりつけたの!!」


 どこの遠方の戦地に向かうんだ、私たちは!!

 

「王都に行くだけだから。戦地じゃないから。って、外した荷をくくりつけるな!!」


 手をはたこうとするが、相手は自分に武を教えた人間。いなされ、逆に手をひねりあげられそうになり、それをまたいなすという無限ループ。


「ええい!!いい加減にしろ!!この鉄仮面過保護オヤジ!!」


 罪悪感を少しでも覚えた数瞬前の自分はもういない。本格的に組み手に入りやがった養い親相手に、マジで殺意を覚えそうだ。


 結局、私たちの出立は、次の日の明朝まで持ち越されたのだった――――――――。


 


 

ラブコメ目指してます。ちょっぴりシリアスも混ぜる予定・・・。あくまでも予定です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ