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幼児から始めるゆるゆる無双学園生活  作者: 蒼野湊
第3章 アステル魔術学園編

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第41話 学園祭前夜――静かな日常と、忍び寄る影

アステル学園は、

学園祭を三日後に控え、浮き立っていた。


通路には装飾用の魔導灯。

各クラスの出し物を告知する掲示板。

普段は張りつめている特待クラス棟でさえ、

どこか柔らかい空気が流れている。


ティオ「学園祭だぞ学園祭!!

 絶対うまいもんあるよな!?」


ルカ「闘技展示とかもあるって聞いた!」

ミーナ「……人、多そう……」

シオン「警備は強化されるはずだが……油断は禁物」


(最後だけ急に物騒だな)


俺は、

そんなやり取りをしながら、

少しだけ“普通の学園生活”を味わっていた。


(……こういうの、悪くない)


■ 特待クラスの出し物


教室では、

学園祭の参加内容について話し合いが行われていた。


アストレア教官「特待クラスは、

 模擬魔術展示を行う」


ざわつく生徒たち。


「実演!?」「危なくないのか?」

「観客入れるの?」


アストレア教官「危険な演出は禁止。

 “制御”を見せる場だ」


その視線が、

一瞬だけ俺に向く。


(……完全に象徴枠だな)


カイルが腕を組んで言った。


「なら、ミナトが中心だろ。

 “壊さない魔術”の代表として」


(え、俺?)


ティオ「おお、ユウト主役じゃん!」

ミーナ「だ、大丈夫かな……」

ルカ「かっこいい!」

シオン「……狙われるな」


(やっぱり物騒!!)


■ リリアの不安


放課後。


中庭で装飾の準備をしていると、

リリアが俺の袖を引いた。


リリア「ユウト……

 学園祭の日、できるだけ……一人にならないで」


俺「?

 警備もあるし大丈夫だろ」


リリアは首を振る。


「……嫌な未来が、少しだけ見えた」


(少しだけ、ってのが一番怖いんだけど)


リリア「はっきりしない。

 でも……あなたが“誰かを庇ってる”」


俺「……誰か?」


リリアは答えなかった。


その代わり、

俺の手をぎゅっと握る。


「お願い。

 無茶しないで」


俺は、

その手を握り返した。


「約束する」


(……守るって、

 こういうことか)


■ 夜、学園の外で


その頃――

学園の外縁。


結界の外側、

人気のない森の中。


黒い外套を纏った数人が、

小さな魔導陣を囲んでいた。


「……欠片反応、確かにここだ」


「学園内部か。

 厄介だな」


「だが、学園祭は“穴”になる」


低い笑い声。


「人が集まる。

 結界は緩む。

 ――最高の狩り場だ」


一人が、

小さな水晶を掲げた。


その中には、

淡く揺れる“白い光”。


「目覚めかけの欠片……

 必ず、回収する」


■ 同じ夜、ユウトの胸騒ぎ


寮の自室。


窓から、

学園祭の準備で灯された明かりが見える。


(楽しい行事のはずなのに……)


胸の奥で、

欠片が微かに疼いた。


(……来る)


理由はわからない。

でも、確信があった。


(俺は――

 何かを“選ぶ”ことになる)


ノック音。


扉を開けると、

そこに立っていたのはエリスだった。


エリス「……気づいてるわね」


俺「外部から……来る?」


エリスは静かに頷いた。


「学園祭は、

 あなたにとって“最初の分岐点”になる」


俺「……俺は、どうすればいい?」


エリスは、

少しだけ間を置いて言った。


「決まってるでしょう」


「守りなさい。

 あなたが“大事だ”と思ったものを」


胸の奥で、

欠片がはっきりと応えた。


(……ああ)


(もう、逃げない)

本話もお読みいただき、ありがとうございました!


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