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幼児から始めるゆるゆる無双学園生活  作者: 蒼野湊
第3章 アステル魔術学園編

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第34話 授業初日――“少量魔力放出”でまさかの空間異常!?


アストレア教官の声が、静かに教室に響いた。


「では、生徒諸君。

 掌から“少量の魔力”を放出して見せてください」


(……嫌だ。絶対なんか起きるやつだろこれ……!)


ティオ「ユウト、先に俺がやって見本見せる!」


ティオは手を出し、魔力をふっと流した。


《ぼっ》


小さな火花。


アストレア教官「はい、良いですね。次」


ミーナは透明な水流を、

ルカは土粒を、

シオンは淡い光を放出した。


(みんな普通……!こういうのでいいんだよ!)


アストレア教官「では次――

 ミナト・ユウト」


(うわ、来た……!)


■ 俺の番


みんなの視線が集中する。

リリアは応援するように微笑み、

エリスは「観察データ準備完了」みたいな顔。


(プレッシャーが……重い……!!)


俺は掌に意識を集中し、

“ほんの少しだけ”魔力を流した。


ポッ……


(……よし、小さく出た。これで――)


と思った瞬間。


胸の奥の“欠片”が

ドクンッ!

と脈打った。


(ま、待て待て待て!?)


掌が白く光る。


アストレア教官「……ん?」


次の瞬間――


【バギィィィィィン!!!】


教室の空間が“裂けた”。


いや、正確には裂けかけた。


視界の前に、

黒と白の境界線がひび割れのように走り、

風が逆流する。


生徒たち「うわっ!?」「なにこれ!?」「空間が歪んでる!?」


アストレア教官「そ、空間衝撃……!?

 嘘だろ、生徒が起こせる現象じゃ――!!」


エリス「やっぱり出たわね……“干渉系”の片鱗が」


リリア「ユウト!!大丈夫!?」


俺「だ、大丈夫じゃないかもしれないッ!!」


(なにこれ!? 俺、空間壊してんの!?

 少量の魔力でこんなこと起きるのおかしいだろ!?)


■ 事態はさらに悪化


亀裂はすぐ閉じたものの、

教室中に“歪んだ魔力の残滓”が漂った。


風が逆巻き、

机が浮き上がり、

塔が微かに揺れた。


生徒A「なんだよこれ!?魔力暴走!?」

生徒B「いや暴走じゃない、別属性の……!」

生徒C「危険人物……!!」


エリスは前へ出て、

俺の手首を瞬時に掴んだ。


「止まりなさい、ユウト。

 今あなたの欠片が――

 外の空間に干渉し始めている」


俺「どうやって止めるんだよ!!」


「落ち着きなさい。

 私が“抑制式”をかける」


エリスは片手を上げ、

黒い紋様を描いた。


《闇式・干渉弱体ディミュート

俺の掌の光がすっと収まり、

空間振動が止まった。


(助かった……

 いや助かったけど……

 俺、なんかとんでもないことしてない!?)


■ 静まり返る教室


アストレア教官は固まっていたが、

ゆっくりと俺のところに来て、小声で言った。


「君……本当に“欠片保持者”なんだな……

 しかも、属性は……“空間干渉型”の可能性が高い……」


(空間干渉!?

 俺の魔力、そんな危ない方向性なの!?)


リリアが心配そうに手を握る。


「ユウト……怖くなかった?」


俺「こ、怖いよ……!

 俺、教室壊してたぞ今!!」


リリア「でも止まった。

 大丈夫だよ……ユウトはユウトだもん」


(あぁ……優しい……

 優しいけど……)


横からエリスが冷静に言う。


「ミナトくん、放課後。

 あなたは私の研究室に来なさい。

 “欠片の安定化”を行うわ」


(ほら来たよ、研究室……!

 絶対大事件の匂いがするやつだよ!!)


ティオ「ユウト、マジでヤバいやつじゃん!!」

ミーナ「こ、怖かったけど……ユウトくんなら……」

ルカ「すごい!異能!!」

シオン「……これはもう、“新系統確定”」


(シオン、嬉しそうに分析すんな)


■ その後、教室の噂が一気に広がる


生徒たちはざわざわと騒ぎ始めた。


「欠片保持者……本物なんだ……」

「アークライトの光に並ぶ異常値……」

「いやむしろ超えたかもしれないぞ?」

「なんでこんなのが同級生に……」

「守る? いや危険人物……? どっち?」


リリアは一歩前に出て言った。


「ユウトは危険なんかじゃない!

 ……私が保証する!!」


(リリア……!)


エリスも続いて言う。


「危険なのは欠片の性質よ。

 ユウト本人は……むしろ安定している部類」


(エリス……褒めてるのかそれ!?)


教室全体が沈黙した。


そしてアストレア教官がまとめた。


「ミナト・ユウト。

 君は今日から――

 “特待クラス最優先観察生”として扱う」


(肩書きがどんどん増えていく……!)


教官「心配するな。

 学園が責任を持って導いていく」


(いや不安の方が大きい!)


こうして――

特待クラス初日は、

完全に俺の“空間事件”で幕を閉じた。

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