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幼児から始めるゆるゆる無双学園生活  作者: 蒼野湊
第3章 アステル魔術学園編

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第29話 再会――変わりすぎたリリアと、仲間たちの反応

廊下で向かい合ったまま、

俺とリリアはしばらく言葉もなく見つめ合った。


(……久しぶりだ。

 でも、なんだこの……雰囲気の変化)


幼かった頃のリリアは、

気ままで、少しおてんばで、

好奇心の塊みたいな子だった。


――だが、今目の前にいるリリアは。


背筋が伸び、

歩き方は軽やかなのに無駄がなく、

どこか“完成された魔術師”のような気配すらある。


(なんか……強くなりすぎてない……?)


リリアは歩み寄り、

距離を縮めながら柔らかく微笑んだ。


「ユウト……本当に……

 元気そうでよかった」


(あ、声まで凛としてる……!

 なんか大人っぽい!!)


俺「え、えっと……リリアも……なんか、すごく……」


言葉が詰まる。


リリアは首を傾げた。


「ふふ、“変わった”って言いたいの?」


俺「あ、いや、その……」


リリア「――うん、自分でもわかってるの。

 あの時より……ずっと強くなったよ」


(さらっと言うけど、それ確信がある言い方だな)


 


■ 仲間たち、乱入


ティオ「ユ、ユウトぉぉお!!

 なにこのかわいい子!?!?」


ミーナ「ひ、光ってる……神々しい……」

ルカ「わたし、この子好き……!」

シオン「……光属性の純度……高すぎる……」


リリアはふっと微笑む。


「あなたたちが、ユウトの仲間なのね」


ティオ「な、なか……仲間というか、えっと……」

ミーナ「ユ、ユウトと仲良くしてくれてありがとうございます……?」

ルカ「友達です!」

シオン「ぼくは……その……大事な連れです」


(お前ら、動揺しすぎだろ)


リリアは俺の方に軽く近づき、

自然に隣に立った。


ティオ「す、すぐ横に立った!?距離が近い!!」

ミーナ「リリアちゃん……ユウトのこと……」

ルカ「すき?」

(やめろ!!)


リリアは軽く笑って答えた。


「ユウトは……“大切な人”よ」


(ぎゃああああああああ!!!

 なんかストレートに言ったあああ!!)


ミーナ&ティオ&ルカ「「「大切!?!?」」」


シオンだけが冷静に観察している。


シオン「……この子、ユウトを見る目……普通じゃない……」


(こいつ分析力高すぎだろ……)


 


■ リリア、ユウトを観察して何かに気づく


リリアは俺の胸元に視線を落とし、小さく目を見開いた。


「……ユウト。

 あなた、“欠片の反応”が……」


俺「え、知ってるの?」


リリアは少しだけ、表情を曇らせた。


「……うん。

 アークライト家は光の分野の研究が得意だから。

 “欠片”についても記録がある。

 でも……あなたの反応は……」


俺「反応は?」


リリア「“目覚めかけてる”の。

 それも……普通じゃない速度で」


(うわぁ……なんか本格的にヤバいやつじゃん俺……)


ティオ「よくわかんないけど、ユウトってすごいんだな!」

ミーナ「なんか……本当に特別な存在なんだ……」

ルカ「ユウトだけチートしてる感じする!」

シオン「いや……むしろ始まりに過ぎない……」


(みんなどんどん重くするのやめて)


 


■ リリアの“変わった理由”


俺は気になって、リリアに尋ねた。


「リリア、その……前よりすごく強くなってるけど……何かあったの?」


リリアは少しだけ視線を落とし、

それから俺をまっすぐ見た。


「――ユウトと、約束したから」


(……え?)


リリア「“学園でまた会おう”って。

 あの約束が……私の原動力になったの」


(やばい……かわいすぎる……完全にヒロインじゃん……)


リリア「だから、努力した。

 光の核も磨いたし……才能も、鍛えた。

 あなたに胸を張って再会できるように」


(この子……

 こんなに真っすぐで……

 こんなに強くて……

 俺なんかよりずっと凄いじゃん……!!)


胸の奥が熱くなる。


ティオ「なんか……青春なんだが!!?」

ミーナ「り、リリアちゃん……素敵すぎ……」

ルカ「ユウトもがんばらないとね!!」

シオン「ユウト……覚悟、決めろ」


(何の覚悟!?)


 


■ しかし――廊下の奥から、緊張を裂く声が響いた


「アークライト嬢、こちらへ。

 次の試験準備ができています」


リリア「はい」


リリアは俺の方へ振り返る。


「ユウト。

 試験……頑張ろうね。

 今度は同じ場所で、同じように戦えるように」


俺「……ああ。

 絶対、一緒に学園に入ろう」


リリアは満足そうに微笑み、

光のように去っていった。


(会えた……再会できた……

 でも、まだ“物語の入り口”だ)


胸が高鳴る。


仲間たちが背中を叩いた。


ティオ「よし!やるぞユウト!!」

ミーナ「わ、わたしも……がんばる……!」

ルカ「ユウトとリリアちゃんの邪魔しないようにしよ」

(いや別に邪魔ではない!)

シオン「……特異魔力、欠片、リリア。

 全部……ここから絡んでくる」


(ああ、そうだ。

 ここからだ)


アステル学園試験――本番はすぐそこだ。

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