第27話 アステル入都――受験受付と“魔力測定”へ
アステル都市の巨大な白い城壁。
その門は、魔力で浮き上がった文様が絶えず輝いていた。
門兵「次の受験者、進めー!」
ティオ「ついにだな……!」
ミーナ「はぁぁ……緊張する……」
ルカ「私たちなら大丈夫!」
シオン「ユ、ユウト……ぼくの魔力……変じゃないかな……?」
(いや一番変なのは俺だから安心しろ)
■ 受験受付所
門をくぐると、そこは“試験前受付”用の大広場になっていた。
・受験生の列
・案内の魔導板
・試験官らしき職員
・魔力測定台が何十台も並んでいる
(うわぁ……本格的だ……
魔導都市ってこういうの毎年やってんのか)
受付の女性「受験番号を配布します。
あなたたちは……五名のグループですね?」
俺「はい、ユウト・ミナトの一行です」
女性「では――
受験番号:F-117〜F-121 をお渡しします」
ティオ「番号だぁぁ! なんか大会みたい!」
ルカ「首からぶら下げるやつかわいいね!」
シオン「ぼく……F-119……なんか緊張する……」
ミーナ「ゆ、ユウトは……F-118……」
(よし、全員連番)
■ 最初の関門:“魔力測定”
職員「次! F-117〜F-121、魔力測定ブースへ!」
ティオ「よしきた!!」
ルカ「楽しみ〜!」
ミーナ「ど、どうなるのかな……」
シオン「ぼく……数値、低すぎたらどうしよう……」
職員「安心して、魔力量は合否には直結しません。
ただし、“特異魔力がある場合のみ別対応”となります」
(特異……俺のことじゃん!!!)
黒衣の少女の言葉がよぎる。
《あなたは、中心になる》
(これ、絶対フラグじゃん……)
■ ティオから測定開始
職員「F-117、ティオ・バルクくん。台の上に手を置いて」
ティオ「おう!」
魔導台が薄く光る。
《魔力属性:無》
《魔力量:D+》
《脚力増幅適性:高》
職員「優秀ですね、初級では上位の脚力です」
ティオ「やった!!」
(さすがティオ、脚力バカだけど強い)
■ ミーナ
ミーナ「ひ、ひぃ……こわい……」
《魔力属性:水》
《魔力量:C-》
《治癒適性:中〜高》
職員「治癒の素質が非常に高いです。素晴らしい」
ミーナ「え……わ、私……高い……?
よ、よかったぁぁ……!」
(ミーナは支援型の才能が抜けてるな……)
■ ルカ
《魔力属性:土》
《魔力量:B-》
《身体強化適性:“非常に高い”》
職員「え!? あなた、この年で“強化適性S寄り”……?」
ルカ「えっへん!」
(お前ほんと怪物か……)
■ シオン
《魔力属性:光(A)》
《魔力量:A》
《暴走率:高》
《安定化履歴:外部補助あり》
職員「光A!? すごい……!
ただし暴走率が高いですね……」
シオン「は、はい……」
俺「大丈夫。調整すれば落ち着きます」
職員「調整? 君が……?
後で詳しく聞きますね」
(うわ、俺にフラグ立った……)
■ ついに俺の番
職員「では最後、F-118 ユウト・ミナトくん」
(来る……!
これが学園初の“俺の評価”……!)
魔導台へ手を置く。
ぎゅるるるる……
光が台の内部を走り――
突然、
――パァァァァン!!!
(!?)
台が一瞬だけ強く光り、職員が後ずさった。
職員「な……!?」
ティオ「うおっ!?光った!!」
ミーナ「ま、まぶしい……!」
ルカ「ユウト、すごっ!」
シオン「これは……“未分類系”の反応……!」
魔導台に文字が浮かぶ。
《魔力属性:未分類》
《魔力量:……測定不能》
《特異反応:有》
《補足記録:未知の“欠片反応”検出》
《学園上位部へ報告》
《指定:要観察対象(★)》
(……おい。なんで星ついてんの……?)
職員は目を見開いたまま、
俺をじっと見つめる。
職員「……君……
“欠片反応”が……出ています……」
(欠片……!
昨日の“声”も欠片って言ってた……!)
ティオ「ユウトなんかヤベェって!!」
ルカ「すごいすごいすごい!!」
ミーナ「ユウト……だ、大丈夫……?」
シオン「……やっぱり……ユウトは、ただの天才じゃない……」
職員は震えた声で言った。
「……あなたは後ほど“特例面談”があります。
アステル学園の上層部が直接話をしたいと……」
(うわ、もう面談確定!?
普通こんなに速攻呼ばれる!?
俺、何した!?)
黒衣の少女の言葉が頭をかすめる。
《あなたは――“中心”になる》
(いやだとしても、もう少し静かに暮らしたい!!!)
■ その瞬間、背後で別の測定器が光った
バシュウウウ!!
別の台から眩い光が上がる。
受験生たち「うわっ!?」「なんだ!?」
測定板《光属性:A+》
《魔力量:A+超過》
《特異光質:高純度》
職員「り、リリア嬢……!?」
(……リリア!!
あの子も測定してる……!
俺と同時に……!)
混雑で姿はまだ見えない。
でも、確かに――リリアが来ている。
胸がまたドクンと鳴った。
(再会は……すぐだ……)
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