第18話 推薦状を手に、俺たちは村を出る(そして最初の魔獣が現れる)
俺たち4人は、村長から推薦状を受け取り、
ついに村の東門へ向かって歩き始めた。
(5歳での旅立ち……この世界じゃ普通みたいだけど、やっぱドキドキするな)
父さんと母さんは見送りに来てくれていた。
父さん「ユウト……気をつけてな」
母さん「困ったらすぐ帰ってきてもいいのよ?」
(母さん、それはそれで旅にならないから……)
そしてバルド師匠は、
いつものドヤ顔で俺に“石”を差し出した。
「ユウトよ、これを持っていけ」
(またなんかくれるのか)
「これは“簡易魔力鑑定石”じゃ。
拾った魔物の素材が価値あるかどうか、光れば分かる」
(おいそれ普通に便利だな!?)
バルド「道中で稼ぎたいなら必須じゃ。
魔物を倒すと“魔石”が落ちる。金になるぞ」
(よし、これは経済的にもありがたい)
ティオ「よーし! ぼく、いっぱい稼ぐ!!」
ミーナ「魔石って……きれいなのかな……?」
ルカ「重たいのなら私が全部持つよ!」
(なんだこの頼もしさ)
■ そして――出発
「行ってきます!!」
4人で声を揃え、村を出た。
(これが……俺たちの冒険の第一歩……!)
目的地は隣国にある大規模都市、
オズレア魔術学園のある“アステル街”。
距離にして徒歩で1週間ほど。
途中には森や丘、小さな街がある。
(油断はできない。でも仲間がいる……!)
■ 森道に入ってすぐ、魔獣が現れる
道なりに進んですぐ、
森の影がざわっと揺れた。
ティオ「来る!!」
出てきたのは――
*《パフィラ》*
・体長30cm
・茶色もふもふ
・弱い魔獣
・単体なら脅威はない
・倒すと“魔石(小)”を落とす
(よし……初戦闘だ)
■ 幼年パーティの初戦闘!
パフィラ「ギュゥッ!!」
ミーナ「ひぃっ……!」
ルカ「ミーナ、後ろに隠れて!」
俺は即座に魔力を展開する。
(まずは防御。展開型!)
「“透明防壁”!」
パシィッ!
パフィラの跳びかかりが弾かれ、地面に転がる。
ティオ「今だぁぁ!!」
ティオが素早く横から回り込む。
幼少ながら脚力は村一番。
ルカ「ユウト、どうする!?」
(攻撃は軽く。魔石を壊さない程度に……)
「“光弾”・弱!」
ポフッ!
小さな光弾が直撃し、パフィラはその場で気絶した。
■ 初めての“魔石”
倒れたパフィラの身体がほのかに光り――
ポロンッ、と“石”が出現した。
「これが……魔石……!」
手のひらに乗るサイズの
淡い茶色の小さな結晶。
鑑定石に近づけると――
ポワッ……
(おお、光った!)
◆ 鑑定結果:パフィラ魔石(小)
・売値:5シル
・属性:無
・用途:薬作り、燃料、学生の練習用
ティオ「やった!! 金になる!!」
ミーナ「きれい……!」
ルカ「この大きさなら、いっぱい運べそうだね!」
(いいぞ……
旅の資金が手に入る仕組み、最高かよ)
■ 初戦闘を終えて
ミーナは緊張で手が震えていたが、
俺が笑って言った。
「大丈夫だよミーナ。
みんなでいれば怖くない」
ミーナ「う、うん……!」
ティオ「次は俺がもっと活躍するからな!」
ルカ「ミーナ、後ろは私が守るよ!」
(うん……悪くないパーティだ)
そのとき、成長ログが動いた。
◆ 戦闘ログ ◆
《ユウト:小型魔獣の討伐に成功》
《パーティ協調度 +5》
《魔石収集スキル Lv1 解放》
▼ 新機能:
・倒した魔物の“魔石のランク”が分かる
・鑑定石と併用すると効率上昇
(これは経済的にも超助かる……!
旅の途中でしっかり稼げる……!)
■ 村の先の森の奥で――
再び草が揺れた。
しかし今度は魔獣の気配ではなく、
“魔力の残り香”のようなもの。
(……誰か、魔法を使った……?)
ティオ「ユウト、どうした?」
「この先……魔法を使った人がいるみたい」
ミーナ「ま、魔法使い……怖くない?」
ルカ「強い人だったらどうしよう……」
(大丈夫。
これは魔獣の魔力じゃない、人の魔力……
しかも“光に近い波長”――)
リリアは旅から離れたはず。
だが――なんとなく胸がざわついた。
(……いや、リリアではない。
けど、“光属性”の気配に似てる)
このあたり、誰がこんな魔力を?
(気になる……!)
俺たちは魔力痕の方向へ歩き始めた。
本話もお読みいただき、ありがとうございました!
少しでも続きが気になる、と感じていただけましたら、
ブックマーク や 評価 をいただけると励みになります。
これからもどうぞよろしくお願いします!




