第17話 5歳ユウト、学園を目指す(仲間候補が勝手に増える)
5歳のある朝。
庭で空中制御の練習をしていると、
バルド師匠がじろっと俺を見た。
「ユウトよ。そろそろだな」
(なにがだよ)
「お前……学園に行け。
ワシの修行はもう“村レベル”じゃ収まらん」
(……ん?)
「ワシの弟子の中で、一番早く旅立つ年齢じゃぞ。誇れ」
(いや素直に嬉しいけど……
5歳で外出って早すぎじゃね!?)
■ 父さんと母さんの反応
家に戻ると、父さんが鼻の頭を赤くして言った。
「ユ、ユウト……ついに学園か……!」
(まだ決めてないよ!?)
母さんは柔らかく笑う。
「あなたなら大丈夫よ……
だってこの村でいちばん強いもの」
(母さん、それはちょっと本当だから困る)
■ そのとき――村の少年少女が乱入する
「ユウト!! 学園行くんだって!? ぼくも行く!!」
(お前は誰だ!?)
声の主は、村の狩人の息子・ティオ(5歳)。
・血気盛り
・走るのだけは誰よりも速い
・無属性
・なぜか俺をライバル視している
ティオ「ユウトだけ強くなってズルい!
ぼくも一緒に行って、学園で追いつく!!」
(いや追いつく気あるだけ偉いよ)
次に現れたのは、小柄で人見知りな少女 ミーナ(5歳)。
・水属性(Eランク)
・癒し系
・泣き虫
・でも動物に好かれる妙な才能がある
ミーナ「ユウト……その……わ、私も……
い、一緒にいったら……ダメ……?」
(可愛いかよ)
さらに――
「ユウト〜〜!!」
(また来た……)
村一番の力持ちの少女 ルカ(6歳)。
・土属性Cランク
・腕力が大人並み
・性格は明るいが、少し天然
ルカ「学園に行くなら、あたしも行く!
だってユウトだけが行ったらつまんなーい!」
(いや嬉しいけど、みんな勢いで決めすぎ!!)
■ 仲間候補が一晩で3人増えた件
3人が俺の前で並んで言う。
ティオ「ユウトの旅に同行する!」
ミーナ「わ、私……がんばるから……!」
ルカ「ね? 一緒がいいでしょ?」
(なんなのこの急展開……
もしかして“幼年パーティ”ってこうして作られるの……?)
父さんと母さんは涙ぐんでいる。
父さん「ユウト……友達が……こんなに……」
母さん「あなた……幸せねぇ……」
(やめろ泣くな、余計にやりにくい)
■ そして師匠バルドの“お守り”
「ユウトよ。旅立つならワシから贈り物じゃ」
バルドがゴソゴソと袋から
古びた石板の欠片を取り出した。
「これは『魔術基盤石』。
魔術の土台を強化できる貴重品じゃ」
(強すぎるだろ!!)
バルド「ワシの弟子たちはみなこれで強くなった。
ユウト、お前にも使う権利がある」
(ガチ師匠特典じゃん……)
そして追撃。
「ティオ、ルカ、ミーナ。
お前らにも“小さいやつ”をやる」
(師匠、弟子入り希望者を勝手に増やすなよ!!)
■ 旅立ちの準備が整う
同年代3人が同行を決め、
父さん母さんは背中を押し、
師匠は強すぎるアイテムを渡し、
村のみんなが応援してくれる。
(……これはもう、学園に行くしかない)
その瞬間、成長ログが光った。
◆ 成長ログ ◆
《新章:旅立ち編》
《ユウト一行:結成》
ティオ(前衛・脚力)
ミーナ(補助・水属性)
ルカ(防御・土属性)
《ユウト:隊長に自動認定されました》
▼ 次の一歩
・村長から“推薦状”をもらいに行きましょう
・旅の途中で魔獣遭遇イベントが発生します(弱い)
(え……魔獣遭遇って……予告するなよ!!)
とはいえワクワクしている自分もいる。
「リリア……
俺、ちゃんと強くなって会いに行くからな」
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