第15話 幼児2人、魔力シンクロで遊ぶ(師匠がガチで驚愕)
リリアと出会った翌日。
俺は庭でいつものように魔力制御の練習をしていた。
(今日はバルドの“空中横移動”やらされるはずだったが……
なんとリリアがうちの家に来たらしい)
母さんの声が聞こえる。
「ユウトちゃ〜ん、リリアちゃん来たわよ〜」
(来たか……天才幼児)
リリアは昨日と変わらず、
金色の髪をふわっと揺らして歩いてきた。
「ねぇユウト、今日も“光”やる?」
(待って、挨拶より先に魔力の話!?)
バルドが焦り気味に止めに入る。
「ま、待てリリア!!
昨日の共鳴は危険じゃ!
あれは村レベルの非常事態を――」
「へーき。
ユウトは“ちゃんと加減できる顔”してるもの」
(顔で判断しないでくれ!!
本人が一番できると思ってない!!)
■ 幼児×幼児、魔力シンクロ開始
リリアは指先を光らせる。
淡い金色の“星粒”がぽつぽつと空中を漂い始めた。
「これ、昨日みたいに混ぜよ?」
(いや混ぜるな……混ぜたらバチバチするやつ……)
しかしリリアはすでに“やる気MAX”で、
手のひらを俺の方に差し出していた。
「ユウトも光って」
(う、やるしかない……)
俺は指を伸ばし、
“ほたる光”を展開する。
ぽよぽよ……
ぱちぱち……
そして――
2つの光がふれる。
ぱちっ!
小さな光が弾けて――
「きれい……!」
リリアはうっとり。
(いや、これは危険の前兆なんだよ……!!)
バルド「やめーーー!!と言っておるじゃろがァァァ!!!」
(遅い!!)
■ 共鳴発動
2人の光が混ざった瞬間――
空気が“ふわっ”と震えた。
まるで空間が柔らかくなったような、不思議な感覚。
(……これ……気持ちいい……)
魔力が自然に混ざる。
俺とリリアの魔力が、“勝手に同じリズム”になった。
幼児とは思えないほどのシンクロ率。
■ そして事件は起きる
ぽよぽよ光るほたるに、
リリアの星粒が吸い込まれて――
「……?」
次の瞬間――
ボフッ!!!
「えっ!?」
空中に、
巨大な光の輪 が現れた。
(なんだこれ!!?)
父さん「な、なんじゃあああああああ!!?」
母さん「わぁ〜……かわいい〜(四回目)」
バルド「いやどこがかわいいんじゃ!!
これは高等共鳴魔術“光環”!!
普通は二十歳以上の魔術師しかできん!!」
(なんで幼児2人でできた……!?)
光の輪はクルクル回りながら、
庭の上を静かに浮いていた。
リリア「ユウト。やっぱりあなた、すごいわ」
(いや、あなたのせいでしょ!?)
■ しかし光環は安定しない
(やばい……魔力が……また勝手に強くなってる……!!)
リングがブルブル震え始めた。
ぱちぱちぱちっ……!
バルド「逃げろおおぉぉぉッッ!!」
(逃げるの!?)
リリア「ユウト、もっと魔力ちょうだい!」
(逆だ!! 抑えるんだよ!!)
■ リング爆発
次の瞬間――
ポンッ!!
光の輪は“花火みたいに”弾けて散った。
村の屋根瓦がちょっとゆれる。
風がふわっと吹く。
そして――
庭の草がまん丸に倒れていた。
父さん「ま、また地形が……!」
(なんで俺が魔術すると毎回地形が変わるの!?)
母さん「丸くてかわいい〜(五回目)」
(母さん、それはどうなの!?)
■ 天才少女の宣言
リリアは光が散った空を見上げて、
ゆっくり俺の方に振り向き――
「ユウト。
わたし、あなたと“もっと魔術したい”。」
(お、おう……)
「あなた、天才よ。
わたし、たぶんあなたと一緒なら……もっと強くなれる」
(いや俺もそう思うけど!!
幼児のうちから“相性のいい魔術パートナー”を探すな!!)
バルド「こりゃあ……とんでもない才能の組み合わせじゃ……!」
父さん「ユウト……もう村じゃ育てきれん……」
母さん「ユウトちゃん、モテモテねぇ〜(六回目)」
(これ絶対、学園で話題になるやつだ……!!)
■ 成長ログの反応がエグい
◆ 特別共鳴ログ ◆
《リリアとの共鳴度が 12% に上昇》
《共鳴魔術“光環”の素質を獲得》
《二人の魔力が近くにあると成長効率 +10%》
▼ 次の一歩
・リリアと魔力を“弱く”合わせる練習をしましょう
※ 強く合わせると爆発します(重要)
(“爆発します(重要)”って書くな!!)
こうして――
主人公とリリアは、
幼児期からすでに“最強パーティ”フラグを立ててしまった。
(これ……未来どうなるんだ……?
でも……めちゃくちゃ楽しみじゃん……!)
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