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世界が見捨てた職業で、僕は抗う  作者: KAZAMI Reo(風見レオ)
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第39話 凱旋と不穏 ―祝勝会と恋と影―

森影の森での死闘から一夜。

レイルたちは瘴牙狼の討伐という大仕事を成し遂げ、凱旋の道を歩いていた。


「お兄、おなかすいたー!」

ミルが元気に飛び跳ね、

カレンは「これでようやく“平和な森”に戻るんだね!」と胸を張る。

リシェルはそっと薬箱をなでて「誰も大けがしなくてよかった」と微笑む。

モモンも「ぷしゅぷしゅ」と嬉しそうにレイルの肩で弾む。


 



街に戻れば、ギルドの前には予想以上の人だかり。


「……まさか、こんなに歓迎されるなんて」

レイルが戸惑う間に、

「森を救ってくれてありがとう!」「お前ら、やるじゃないか!」

と、普段は冷たい街の人や冒険者仲間も拍手や歓声で出迎えた。


ミルは嬉しそうにレイルの腕にぶら下がり、

カレンは「さ、さぁ記念写真よ!」とギルド前で勝手にポーズを決める。

(どこからか記録魔道具を持った商人まで現れ、カレンのポーズに爆笑が巻き起こる)


リシェルは普段は見せないはしゃぎぶりで、

「わ、私も入っていい?」とレイルの隣にピタリ。

モモンも誇らしげに「ぷしゅっ!」と声をあげて写真に収まる。




ギルドでの公式報告。

討伐証明の素材(瘴気結晶・牙・毛皮など)が提出され、

幹部や役人たちが「歴史的快挙だ」と興奮気味に書類をまとめていく。


「この記録は、本部にも伝えておく。君たちの名は、きっと街中に知れ渡ることになるだろう」

ギルド長が握手しながら、意味深な微笑をレイルに向けた。


素材屋の親父が「珍しい素材ばっかりだなあ……」と、

店の端に置かれた分厚い魔物日誌をめくりながら、ひとつひとつ特徴を書き写していく。

ミルやカレンが覗き込むと、モモンも興味津々に“ぷしゅう”とノートの隅に粘液を落とし、

「こらこら、君の印鑑じゃないよ!」と親父があわてて布で拭き取る一幕も。


リシェルは照れながら「これ、あなた専用に作った新しい回復薬……」とレイルの手にそっと包み込む。

カレンが「おーい、私のも忘れないで!」と割り込むと、モモンが「ぷしゅっ!」とカレンの手のひらにもタッチ。

ミルは「ミルも!」とジャンプして、素材屋のカウンターで小さな足跡を残す。




その夜、宿屋の食堂は祝勝会モード。

屋台から持ち込んだ名物料理と地元の麦酒でテーブルは賑やかだ。


「レイル、今日は飲もう!飲めないなら、代わりにあたしが飲んじゃう!」

カレンは豪快にジョッキを傾け、

ミルは「ぷしゅ~」と酒樽に顔を突っ込みそうになる(リシェルに止められる)。

リシェルはほんのり赤くなりつつ、「無茶しないでよ……今日は特別だけど」

とカレンとミルに優しく注ぐ。

モモンはパンを抱えてコロコロ転がり、「ぷしゅっ」と満足げ。


 


「お兄、今日のごほうびはなあに?」

ミルがレイルの膝の上で上目遣い。

カレンが「じゃあ一番強かった人からレイルの隣ゲット!」と宣言、

ミル&リシェルが無言で火花を散らす。


 


◆ギャグ&恋愛小事件


レイルが水差しを手にしながら、ミルにパンを渡そうとしてバランスを崩す。

「あ、ごめん!」

思わずリシェルの方へよろけてしまい――

手が彼女の胸元に当たってしまう。


「ひゃっ……!? れ、レイルさんっ……!」

リシェルは顔を真っ赤にして飛びのき、

カレンが大笑い、ミルはきょとんと「お兄、どうしたの?」

モモンも「ぷしゅ?」とレイルの肩にぴったり張り付いて慰める(ように見える)。


「ご、ごめん、本当に……!」

レイルが必死に謝る横で、

モモンがリシェルの手を小さな粘液で「なでなで」し、

リシェルは苦笑いしながらも「だ、大丈夫……」と小さく呟いた。


 


その後も、

酔っ払ったカレンがミルを抱きしめたまま寝落ち、ミルの尻尾でリシェルの鼻をくすぐる→リシェルがくしゃみでみんなを起こす。

ミルが「ミルも人間の姿になったらレイルのお嫁さんになる!」と大真面目に叫び、みんな絶句→レイルだけ「え、そんな話したっけ?」と赤面。

雑魚寝の朝、誰かがレイルの腕をしっかり抱き枕にして離れない…カレンかリシェルか、はたまたミルか――


 



夜、レイルが外に出て星空を眺めていると、

リシェルがそっと隣に座る。


「ねえ、レイル。これから先も、ずっと一緒に冒険できたらいいな……」

その言葉に、レイルはほんのり頬を赤らめて「うん。俺も……」と小さく応えた。


背後では、酔い覚ましに出てきたカレンとミルが「なになに?」と顔をのぞかせて

ふたりは慌ててごまかし合う。


 



――だがその夜、

レイルはふと、窓越しに“鋭い視線”を感じる。


(……気のせい、じゃないよな)

胸騒ぎを抱えながらも、パーティーと共に新しい朝を迎えるのだった。


 


【財布事情(39話終了時点)】

•残金:420ルム(祝勝会や買い物でやや増減、素材換金分少し加算)

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