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第四章 授業開始

 いよいよ軍学校の授業が始まります。

 入学式の翌日から早速とばかり、本格的な訓練が始まった。

 ずっと鍛錬を欠かさなかったエリスでさえも、これはきつすぎると思ってしまう程のレベル。

 ローズモンド先生の鍛錬は宣言通り、一切の容赦がなかった。


「美人なのに、あれじゃ鬼じゃないか……」

 授業終了後の休憩時間、床に大の字に寝転がっているケイシー、状態はグロッキー。

「私も軍人になるために鍛えていたけど、あれ程とは」

 壁に背中を預けて座り込んでいる。フェガヌがエイリアンに殲滅され、軍人になると決めた日からダイアナも鍛錬を続ていたのだけど……。

 ダイアナとケイシーは次の授業まで体力を回復することに努める。

 エリスも椅子に座って、体力回復中。

「お前、そんなに女みたいなのに何で平気なんだよ」

 エリスのことを女みたいと言ったことでダイアナは一瞬ケイシーに対してカチンときたが、悪気はないのは解っていたので体力回復優先。

「ずっと鍛錬していたからね。でも僕もへばっているよ」

 それでも鍛錬したかいはあり、ダイアナとケイシーに比べれはへたばり度は低い。

「ローズモンド先生の鍛錬に着いてこれないんだったら、エイリアンとの戦いには生き残れないよ」

 使える戦士を育てる前に使い物にならない者は振り落とす、それが当人のためにもなる。

「あの鬼っぷりには、ちゃんと意味がある鬼っぷりなのね」

 どっこいしょとは言わずに立ち上がったダイアナは埃を払って、近くにあった椅子に座る。100%ではないが随分体力が回復した様子。

「見てろよ、ローズモンド先生の鍛錬に耐え抜いて、俺は一流の戦士になってやるからな」

 大の字に寝転がったままの体勢で新たな決意を固める。

 その決意はエリスとダイアナも共通のもの。


 授業は鍛錬だけではない、机で学ぶことも立派な授業。

 今日の授業の内容は宇宙の知識。

 机に座る生徒一人一人の前にスクリーンが浮かび上がり、授業の内容を伝えてくれる。

 自主的に学ぶことに比べて専門家から直接学んで得る知識は、そのレベルが違う。それでも何にもないところから学ぶに対し、ある程度の知識を蓄えてからの学ぶのは知識吸収率が大きい。

 これまで通り、いやこれまで以上にエリスは知識を吸収していく。


 やってきた昼食の時間。

 いつもエリスとダイアナとケイシーは一緒に食事を摂る。

「フィリップの奴、今日も専用の車でご飯食べているだってね」

 何となく口にするダイアナ。フィリップはエルフ以外とは食事をしたくないと言う理由で家から専用の車を呼び、お抱えのシェフの料理を食べているのだ。

「俺もあんな奴と一緒に飯なんか食いたくない、料理が不味くなる」

 ケイシーは昼食の他にかなりの量のスイーツも注文した。甘いものは体力を回復早く回復してくれるとかで。

「僕も正直、フィリップとは仲良くなれそうにないな」

 初日の出会いが余りにも余り過ぎた。エルフ以外を侮蔑し憎んでいる相手と、どうやっち仲良くなれは良いのか?


 昼食後の授業はエイリアンに関すること。担当するは地球ではリトルグレイと呼ばれていたリグス星出身の先生。

「大まかに分けて、エイリアンには三つのタイプがいます。ヒューマノイドタイプに昆虫タイプに爬虫類タイプです。ヒューマノイドタイプは人間よりも一回り大きくて大体2m~3mの大きさ、昆虫のタイプは5m~10m大きさで爬虫類タイプは15m以上の大きさになり、中には50mを越えるものも確認されております」

 エリスの目の前に浮かぶスクリーンには三つのタイプのエイリアンの画像が出てくる。三つとも異形でグロテスクな姿。

 ヒューマノイドタイプや恐竜を思い起こされる爬虫類タイプならまだしも、爬虫類タイプは15mもある虫なんて視覚的に嫌悪感を与えてくる。人によっては鳥肌が立つかも。

「エイリアンは遭遇するなり襲い掛かってきました。人類は何度がコンタクトを試みたもののものの話し合いは通じず、エイリアンが何を目的に人類を襲うのかも解っておりません。そもそもエイリアンが知性を有しているかも解らないのです」

 地球でも異民族と異民族が出会った場合、思想や宗教の違いから戦争になることもあった。それが違う環境で育ったものなら衝突するのもしょうがないかもしれない。

 でも、それだけなのかなとなんとなくエリスは思った。

 エイリアンはダイアナにとっての仇、彼女は熱心にスクリーンを見て必死に学んでいる。






 授業学園物を書くのは初めてなので、いろいろ模索しながらやっております。


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