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宇宙(そら)の女神~転生先は異世界ではなく 異星でした~  作者: 三毛猫乃観魂


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第三十七章 宇宙戦を終えて

 二度目の実戦も勝利。

 戦艦に戻ってきた戦闘機。今回の死傷者は0、完全勝利と言っても過言は無い成果。

「凄かったよ、ダイアナ」

 先に降りたエリスがダイアナを迎える。

「ありがとう、エリス」

 褒められれば嬉しい、それがエリスなら、グーンと嬉しさのレベルは上がる。思わず抱き付きたくなるが、周囲目のがあるので我慢。

「活躍の場を奪われちまったな」

 ヘルメットを外したケイシー、ほんの少し汗をかいた跡がある。初めての宇宙戦で緊張した証。

 一人だけヘルメットを被ったままのエリスも外す。髪の毛が少し汗で濡れていた。

「エリス、ダイアナ、ケイシー!」

 ギードが走ってくる。

「三人とも無事で何より、それに大活躍だったじゃないか。これで宇宙戦が初めてなんてすごい」

 一気にまくし立てる。まるで我がことのような喜びよう。

「ギードの整備のお陰だよ」

 笑顔て返す。

「本当に具合よかったわよ」

「腕上げたじゃないか」

 エリスに続く、ダイアナとケイシーの心からの褒め言葉。

「ありがとう」

 褒められ、ついお礼の言葉が口から出る。


 それぞれの機体のチェックのためにギードは格納庫に残り、エリスとダイアナとケイシーは格納庫から出て行く。下手に居たら邪魔になるだけ。

「取り合えず、飯でも食おうか」

「私はシャワーを浴びたいわ」

「そうだね、まずは汗を流してさっぱりしてから、食事を摂ろう」

 今回もシャワーを浴びてから食事を摂ることにした。

 エリスは女子用。しっかりとダイアナは壁になってくれたので何とかクリア。


 食事にはギードも誘った。誘われたギードは大喜び、整備の仕事で汚れた作業着は着替え済み。

「ここのおすすめは跳牛(はねうし)のシチューなんですよ」

 何度か食べたことのあるギート。跳牛とはひょんびょん飛び跳ねる牛で牧場では逃げ出さないように塀を高めにしている。飛び跳ねると言っても、あまり高くは飛べないので高い塀を作る必要は無けど。

 ギートのおすすめと言う事で跳牛のシチューを注文することにした。

「なんだか学生時代を思い出しますね、皆さん」

「そう言えば俺とエリスとダイアナ、時々、ギートとも一緒に飯食ったな」

「訓練は厳しかったけど、楽しいことも沢山あったわ」

「そんなに時間が過ぎていないのに、懐かしい気がするね」

 跳牛のシチューが届くまで間、みんなで楽しい雑談を交わす。

「あの頃は、まだ男の子でしたよね」

「それは言わないで」

 ギートに一言申すエリス。そんな会話をしていると注文した跳牛のシチューが届く。

「美味しい、柔らかい」

 舌鼓を打つダイアナ。

 しっかりと煮込まれた肉は柔らかく、口の中でとろけるよう。跳牛の筋肉は飛び跳ねるので発達していてうま味の塊、噛み締めるごとに味が溢れ出す。

 スープにもうま味が溶け込んでいるので美味い。人参、玉ねぎ、ジャガイモ、野菜との相性も良し。

 ギートのおすすめは大正解。


 艦長室でワインを嗜むオーギュスト。今回、彼の出番は無かった。活躍したのはフェガヌ出身のダイアナ、オーギュストも同郷。

 エイリアンに滅ぼされた星を故郷とする者同士、いろいろ思いが巡る。

「皆、立派になったな」

 フェガヌで初めてエリスとダイアナにあった。最後の試練ではケイシーともあった。

 あの頃は青臭さも残っていたのに、今は立派な戦士に育っている。

「将来有望な若者たちに宇宙の女神の祝福を」

 と言ったところで気になることが芽生える。

「何故、宇宙の女神は融合したのか……」

 数は少なくとも毎年、精霊と融合してスペリオルになる者はいる。オーギュストもサラマンダーに選ばれ、融合してスペリオルになった。

 だが、宇宙の女神が現れて融合したのは前代未聞の出来事。

 スペリオルになるには精霊に選ばれる必要がある。

 宇宙の女神がエリスと融合したのは何か理由があるのではないか、オーギュストはそんな気がしてならない。


 帰りもエリスとダイアナはケイシーの部屋へ遊びに来ている。

 トントン、少し控えめに部屋のドアがメックされた。

「どうぞ」

 ダイアナの一言で部屋に入ってきたのはギート。

「おっ、待ってたぞギート。もう準備は出来てるぞ」

 ケイシーに手巻かれ、ギートは腰を下ろす。

 用意されているのはお菓子類とペットボトルの炭酸飲料、それにボードゲーム。帰りは四人で遊ぼうと、みんなでギートを誘ったのだ。

 お菓子を食べながらルーレットを回し、駒を進める。マスにはポイントが入ったり、アイテムが手に入るなどの良いことが起こるのもあれば、ポイントが引かれたり、一回休みになる悪いことが起こるのもある。

 良いマスに止まれば喜び、悪いマスに止まれば悔しがる。楽しい時間が過ぎて行く。


 お菓子を食べながら楽し気にボードゲームを続けているうちに、宇宙戦艦はラース大気圏外にある宇宙港に着いた。

 ボードゲームを片付け、菓子類の袋や炭酸飲料のペットボトルや紙コップは分別してゴミ箱へ。

 まもなく、下船の時間。

「じゃ、これで」

 ギートは部屋を出て行こうとした。

「次も整備を頼むよ」

 声をかけるエリス。

「任せてください」

 振り返るギート。その顔は嬉しそう。

「またね、ギート」

「またな」

 ダイアナとケイシーも再会を約束。


 二度目のエイリアンとの戦いに勝利し、エリスとダイアナとケイシーはラースに帰星。

 前回は美味しいものを食べに行ったが、お菓子をたくさん食べていたので今回はこのまま解散となった。







 子供の頃に遊んだ人生ゲーム。今も新作が出ているんだね。

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