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【短編】恋愛短編シリーズ

妹が俺のデートについて来た

作者: 烏川 ハル

   

 妹の詩織は、小さい頃「お兄ちゃん、お兄ちゃん」と甘えて、いつも俺の後ろをついて来ていた。

 その本質は、大きくなった今でも変わらないらしく……。

 俺の大切な初デートにまで、詩織は同行している。


 恋人の明美は、幸い、詩織とは仲が良い。妹同伴のデートという異常事態アクシデントも、すんなりと受け入れてくれた。

「あそこのクレープ屋さん、美味しそうね。詩織ちゃん、ちょっと行ってみましょうか?」

「はい、明美さん!」

 俺そっちのけで、女の子同士で盛り上がる二人。ぎゅっと手を繋いでいる姿は、後ろから見ると、まるで仲睦まじい姉妹のようだ。


 そういえば。

 詩織と一緒に待ち合わせ場所へ現れた俺を見て、明美は笑いながら、

「問題ないわ。だって、私があなたと付き合い始めたのは、あなたの妹が詩織ちゃんだからなのよ」

 という冗談を口にしていたが……。

 大丈夫だよな? 本当に冗談だよな?




(「妹が俺のデートについて来た」完)

   

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