「DIVING SUICIDE」「飛翔」
「DIVING SUICIDE」
夜の中でずっと死について考えていた
閉じたカーテンその隙間から朝日が差し込む
薄暗い部屋には死の影が染み付いている
暗い声が頭の中で喚いている
心が悲鳴を上げている
どこに逃げればいい
どう生きればいい
もう二度と笑えない
涙がずっと止まらない
「飛翔」
道などない
時間などない
扉などない
金などない
当てなどない
けれど飛べ
愛などない
答えなどない
理由などない
意味などない
神などいない
しかし飛べ
嘘は明らかにされ、
あるいは隠され、消され、
初めから無かったことにされ。
僕はいなかったことになり、
痕跡も消え去り、
あとには世界と人が残るだけ。
空を飛ぶ夢を見たのはいくつの頃だったか。
忘却の彼方に微かな残滓。
風に吹かれて飛ばされないように“それ”を抱え、
飛べ。