5.幼馴染との試合 2
正直に言いますとサボっておりました、ごめんなさい(真顔)
今回はノエル視点でお送り致します
私は、ロイスとの模擬戦の後
遠くでこちらを見ているアークを笑顔で誘ったわ、でもなぜかしら…2人とも引きつった顔で此方をみていたけど…何か顔についてるかしら…?
まぁ、結果的に言うと私はアークに勝ったわ…ええ、圧勝と言っていいほどでしょう、ロイスに比べたらね。
でも、おかしな事が…何個かあるのよね……。
それは、私が模擬戦を開始した時のこと
「アーク!速めに終わらせてあげるから覚悟しなさい!」
と私はアークを挑発させるように自信満々に言ったわ
でも、アークはいつものように噛み付くように返事をせず
アークらしくない返事で
「お手柔らかに頼むよ」
ってロイスみたいなことを言い出したの…この時、私は少しアークを不思議に思った…でも、たまにはこういうこともあるか…と私は自分で納得した
いつもなら、先手はアークが走ってくるのだが
今日は何故か来ない…多分スキルを警戒してるのかしら…。
じゃあ、先手必勝って事で私はスキルの『神速』を使い
右から横に剣を降った…。
普通ならこれで終わるはずだった、でもアークはこれだけじゃ、終わらなかった。
アークは見えるはずのない剣を弾いてみせたのだ
私は弾かれたことにびっくりして、後ろに引いた。
相手もなぜかびっくりした表情で此方を見ていた
(私がびっくりしてるのに…なんでアークもびっくりしてるのよ)
と思いつつ…わたしは次の攻めに転じていた
そこからは、何発か受け止められたが…スタミナが切れたのか、アークは負けを認めた。
負けを認めたのに、アークは悔しがってはなく訝しげな表情で悩んでる様子だった…。
何故、私が剣を受け止めたことに驚いたかって言うとね
『剣術』スキル持ちと『剣術』スキルを持たない人は、明らかに差が出る筈なのよ
例えば、『剣術』スキル持ちが横に軽く剣を振るだけで、風切り音が鳴ったり、木を切ってしまったりできるらしいわ
しかし、『剣術』スキルを持たない人が軽く降っただけじゃ、逆に剣に振られるので、見てわかる素人ぽさが出てしまうよ
でも、例外があり、剣に人生を費やした人、剣と共に生きた人は『剣術』スキルを持たなくてもスキル持ちに勝つことがあるというわ
じゃぁ、別に『剣術』スキルを貰わなくてもいいじゃない?って思うかしら…?
思わないわよね…だって、若いうちから剣の振り方、剣の持ち方、冴えやキレがこのスキルを授かるだけで分かってしまうのだから、あとは場数を踏んでいくだけで、立派な剣士になってしまうのだから…どれだけスキル持ちが優秀なのか分かってしまうのよね
でも、今回アークは私の『剣術』スキルに頼った攻撃を持たない彼が受けてしまった…たまたまならまだ悩む事なんて無かったわ
でも、彼は2回、3回と私の攻撃を躱したり弾いたりしたの、有り得るはずがないわ
それこそ、アークはまだスキルを隠してるって思った方が納得できるわ
(本当に…隠してる…?でも神父様は1つって言っていたものね…ありえないわ)
あと、1つ気がかりな事があったわね
アークの奴、試合中キョロキョロしてるのが印象的だったわ…初めは挑発してるのかなって思ったけど…ちゃんとこちらの動きを分かっているのよね
弾いたり躱したり…それが不思議すぎて思わずこっちが怖くなったわ…。
試合が終わって、アークは佇んでいるだけだったけど…はっと顔をあげ
一言二言私たちに言葉をつげ、先に帰っていったわ
でも、あの方向は森に向かう方向……なのよね。
最近、あの森によからぬ噂を聞いてしまったが故に心配してしまうけど、アークなら大丈夫よね。
(謎はアークに聞きそびれてしまったけど…また聞く機会があるわよね)
さ、残っているロイスを誘って『スキル』の研究でもしましょうか
アークもいたら良かったのに…先に行ってしまうなんて、連れないわね…。
あっ、まだ詳しくアークのスキル聞いてなかったわ、重要な事なのに
また会ったら聴いておかないとね。
だって、アークが私たちに「3人で騎士団に入ろうなって」言ってたんだもんね。
それぞれのスキルを合わせたら強くなること間違いなしね
もし、アークのスキルが使えなくても私たちが守ればいいの
だって、幼なじみだしね
次はアークに戻ります。
更新切らしてごめんなさい…
それと夏休みが終わってしまう…だがしかし私はまだペンを握ってはいない…ドヤ