表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
森で暮らしていたらゾンビ騎士と住むことになりました  作者: こーぎー犬
1章 意思疎通スキル
1/6

1.始まりの日

初めまして、ある日思いついたので書いてみました、初めて書いたので、拙い駄作かもしれませんが、宜しくお願いします

 

(助けて……誰か…私を助けて……)

 森の中を彷徨い続け、抗いようのない飢餓に襲われながらも、彼女は森の中を歩き続ける…。


---------------------------------------------------


「おーい!早く来いよ、お前らー。大事な儀式に遅れるぞ、2人とも!」


そう言いつつ俺、アークは後ろに歩いている2人に声をかける


「もう!早く来いよって貴方が寝坊したのが悪いじゃないの!反省する気あるの??」


と、なにか後ろから言われてる気もするが俺は、無視して歩き始める。

彼女の名前はノルン、この辺りでは珍しい黒色の少し長いくらいの髪の毛で、睨むと迫力のある赤色の目をしている、俺の1人目幼馴染だ、2人目は……


「まぁまぁ、そう言ってやるなアイツはずっと今日のことを楽しみにしてたからな。昨日の夜からわくわくしすぎて眠れてないんだろ、きっと。だから今日の朝寝坊して、寝坊した分を取り返そうと張り切ってやがるんだぜ」


そう、このフォローしようとして、出来てない感じの男の名はロイス、赤色の髪をしていて、目は青色、ファーストコンタクトで女を落とせる感じの優男フェイスをしている。

でも何故か、彼女を作らないんだよなぁ。俺の予想では、ノルンが好きなんじゃないかとワクワクした気持ちで2人のやり取りを見ていたりもする……。


「おいおい、そんな足じゃ、日が暮れちまうぜー?ほらほら、気分上げて行こうぜ!なっ!」


「なに、あいつ、反省する気ゼロなんじゃない??殴っていいかしら?」


「珍しいな、俺もお前と同意見だ、少しイラッとしたな。」


やば。少し煽りすぎたか?ノルンが迫力のある目で睨んでくるのはいつもの事だが、ロイスを怒らせるとやばいな、少しペースを落とすか…。


「ごめんって、だって今日はスキルが貰える日だぞ!今日で人生が変わるかもしれねぇんだ、楽しみで仕方がねぇ」


そう、今日は『神聖の儀』といって、この世界では18で成人となるのだが、その18の年に『スキル』という、特別な力を女神様から貰える特別な日なのだ。


「もしかしたら、お前らに勝てるかもしれないスキルが貰えるかもだからな、張り切るのも無理はないさ」


「ふん、別にアークが強力なスキルを貰っても私にはかないっこないわ、余裕よ、余裕!」


「そうだな、全くもって問題ないな」


2人とも余裕そうな表情で、問題ないと言ってくる


「くっそ〜、ムカつくぜ、今に見てろよ!その余裕面が出来ないようにしてやる!!」


「言ってくれるじゃない、楽しみにしてるわ」


「俺も楽しみにしてるぜ……お、そろそろ着くぞ、服装を整えろよ女神様の前だ、丁寧にしろよ」


と、俺が宣戦布告してる間に教会についたらしい…。

『神聖の儀』は一般的に教会で『スキル』を受け取ることができる、神の使いである神父様に授かったスキルを教えてもらうという、簡単な儀式だ。


(数十年に1回ぐらいの確率で3個貰える人もいるのだとか。

ちなみに、2個はわりとあるらしく、50人に1人とかそんな確率とか、真面目に聞いてないからうろ覚えだが……。)


「おや、お待ちしておりました、貴方達が今年の授かり人ですか。遠かったでしょう…どうぞこちらへ、準備は出来てますよ」


出迎えてくれた優しい神父様がニッコリ微笑みながら奥に誘ってくれている。


(いよいよか…ここで人生が変わるかもしれないんだ…いや、変えるんだ絶対に…俺の夢のために)


--------------------------------------------------


「それでは、『神聖の儀』を始めたいと思います。では、皆様には片膝をついて、目を閉じて頂き、女神様と会話してください、そうすれば、欲しいスキルが身につくでしょう…。」


神父様はそう言いながら、なにやらよく分からぬ呪文を唱え始めた…。


(女神様と会話しろだって…??どうすればいいんだ…そんなの聞いてないぞ…)


横を見てみれば、2人とも目を瞑り何かを祈ってる様子、俺もとりあえず真似をしておこう。


(女神様、俺の夢を叶えるためのスキルをください…お願いします。あと、横にいる幼馴染に勝てるスキルもお願いします…女神様!!)


「では、目を開けて1人づつこちらへ、私がどんなスキルを授かったか確認いたしますゆえ……では、端の女の子からどうぞ。」


「はい、お願いします。神父様」


どうやら、ノエルが先に呼ばれたようだ…端からの順番なら俺が最後か…残り物には福がなんちゃらというし、お先に打倒幼馴染のスキルでも見ようじゃないか。


「えーと、なになに…ふむ。これは、珍しいスキルを授かりましたな…なんとしかも、2個もお持ちで!貴方は運がいいご様子、女神様に好まれてますね」


「2個ですか!?それはそうと、スキルは何なのですか??」


「おっと、すまないね、久々に珍しいものを見たもので年甲斐もなくはしゃいでしまった、はっはっは」


「いえ、別に構いませんが…スキルを…」


ん?今、聞き捨てならない言葉が聞こえたような…


「貴方のスキルは『神速』と『剣術』だ、噛み合わせが良いスキルじゃな。大切にするのだよ」


「ありがとうございます。神父様」


なん……だと?あのノエルが2個もスキルを獲得するだと…?しかも『神速』と『剣術』…??こんなんじゃ、打倒出来ないじゃないか…まぁいい。

次はロイスの番だ…ノエルでいいのが出たんだ、貧乏くじを引くのは確実さ…くっくっくっ


「では、次の子よ、前へ来なさい」


「はい!宜しくお願いします、神父様」


「ふむ…これはまた、珍しいものを…」


(まてまてまて、これは、この流れは不味いのではないか??)


「貴方のスキルは、『硬化』と『剣盾術』じゃ、おや、お主も中々に噛み合わせが良いスキルではないか、大切にしなさいな」


「はい、ありがとうございます、神父様」


なんでだ…?確率的には50人に1人の確率ではなかったのか??今目の前で2人連続でスキル2個持ちが出たぞ…確率とはなんなのだ…?まぁいい、まだ大丈夫だ、俺も2個貰えるはずだ…大丈夫だ…大丈夫。


「どうしたの??アーク出番だよ??神父様呼んでるよ?」


「そうだぞ、アーク打倒幼馴染じゃなかったのか??」


どうやら、俺が考え事をしてる間に…呼ばれていたらしい…。

ロイスの奴少し笑いながら言ってくるのがムカつくぜ。


「すいません。神父様、今行きます」


「では、貴方のスキルを告げます」


(2個来い!2個来い!3個でもいい!)


「貴方のスキルは『意思疎通』です」


「―――――――――は?」

多分、続きます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ