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序章 アデミア王国の滅亡

初めて、小説を書きます。

小説を書くことに慣れてない上に軍記物語を書くという、目の前の炎に突っ込んでいくような気持ちです。

小説を書くこと自体慣れていないもので、投稿のペースが遅れるかもしれませんが完結まで書いていくつもりです。

完結までお付き合いいただければ幸いです。

 西暦一〇二八年、建国から一〇〇〇年も経過した国家は大きな転換期に立たされていた。その国家の名はアデミア王国。アデミア大陸における歴史において西暦と共に歩んできた王国である。千年前にアデミア大陸に存在したいくつかの小国をアデール王族が統一し、いくつかの有力な小国の王を貴族に迎え入れて建国し、アデミア大陸唯一の大国となり、今日までの繁栄を続けてきた。しかし、一〇〇〇年近くも続いてきた奴隷制度に不満を持った奴隷や農奴,そして一部の没落貴族が大規模な軍事クーデーターを起こした。その力の流れは各地に大きな影響を与え、アデミア王国一〇〇〇年の栄光の歴史にただ一つの汚点の残す出来事となった。

 そのクーデター後に建国されたグランツ王国はアデミア王国の没落貴族と農奴やアデミア王国時代に奴隷として扱われていた奴隷達の努力の甲斐があり、アデミア大陸の西にアデミア大陸の二割を占める国として以後五〇〇年の繁栄を遂げた。アデミア王国時代、没落貴族の中で最も力のあったアリータ卿を中心に政府組織を形成していった。

 中でも、アデミアの血を最も濃く受け継いでいたライナー家を王族とし国家の中心に据えた。

 しかし、その五〇〇年も平穏だったわけではなかった。大陸を東西に二分する戦争は続いていた。幾度の国境での小競り合いは絶え間なく、国の形は少しずつ変っていった。

 そして、グランツ王国建国から七五〇年が経った頃、アデミア王国にとって二度目の転換期を迎えた。

 アデール二十五世が虐殺されたのだ。軍閥貴族が王族を廃したことで国の体制は大きく変わった。国は王政から軍事を重視した軍事帝国に代わり、グランツ王国からタナティア帝国に名を変えた。

 アデミア王国時代、グランツ王国との戦いで多くの領土を失っていた。タナティア帝国の王、ラインバッハは大きく広げた戦線を縮小し、精鋭の軍で一極集中の侵略を開始。グランツ王国の軍に大きな傷を与え、領土を奪い返した。

 ラインバッハの采配は勝因の一部であったが、戦場で最も猛威を振るったのは波動兵の存在だった。時代は騎馬を中心とした戦略から銃火器を用いた戦略に移行していた矢先だった。波動兵は、一部の人間にのみ備わった波動と言われる力を振るう兵士である。力は兵によって異なり、銃弾を受けても無傷な者や敵の思考を読み取れる者まで様々だった。その二つの存在がタナティア帝国の優勢を揺るがないものとした。

 一方、グランツ王国は制していた領土を奪われ、両国の間には大きな力の差が生まれたのであった。一七八〇年にグランツ王国はアデミア大陸の未開の1割を残した二割のみとなったいた。

 一七九〇年、十年耐え続けたグランツ王国は最後の望みをかけてアルターマル平野の戦いに臨んだ。波動兵により一極集中戦略の猛攻を半年もの間耐え続けたグランツ王国は名将グランの奇抜な戦術で大きな戦果を挙げた。開戦から二年が経った頃、タナティア帝国内部で起きた軍事クーデターにより、タナティア軍の戦線は後退を余儀なくされた。

 グランツ王国は破竹の勢いで再侵略を開始、アデミア大陸の四割の領土を奪還。

 第一次アルターマル開戦から三十年後。多くの戦火を経て、両国は再びアルターマル平野にてぶつかることになる。

 その戦いので誰も予想だにしなかった結果を導いたのは一人の軍人である。彼の名は。カイ=アルベルト。第一次アルターマル開戦にてグランツ王国を勝利に導いたグラン=アルベルト将軍の一人息子であり、名将グランとは違うのシナリオを描き続けた男である。


何か誤字や表現などがあれば教えていただければ幸いです。

何か足りない情報があれば追記させていただきます。

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