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学年一美少女高嶺さんとデブボッチ彼氏の僕がイチャイチャ(健全)するだけの物語  作者: ときたま@黒聖女様
2章 夏休み

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第90話 怒るよりドキドキ

「お、思井くん……戻りましょうか……」


「うん……」


(僕と高嶺さんは何か食べるためにお金を取りに更衣室まで戻って、また一緒に屋内プールに向かう最中だけど……気まずい……。なんだか、高嶺さんずっと下を向いたままだし返事も曖昧で……やっぱり、怒ってるんだよね……)


「高嶺さん……さっきは、ゴメンね。あんな風になっちゃって……怒ってるよね……?」


(友達の僕といきなり唇が触れそうになるなんて……怒るに決まってるよ……!)


「……いえ、怒っていません」


「嘘、だよね。だって、ずっと下を向いたままだし……」


「ち、違うんです。私、本当に思井くんに怒ってなんか……ただ、ドキドキし過ぎて……思井くんの顔を見ることが出来なかっただけなんです……」


「ドキドキって……高嶺さん、怒るのが普通なんですよ。いきなり、唇を奪われそうになったんだから」


(そうだよ……僕が高嶺さんに土下座しなくちゃいけないほどのことをしたんだから、高嶺さんは怒るべきなんですよ!)


「そ、そんなの……お、思井くん以外の人なら怒ります!

 ……でも、相手が思井くんだから……~~~っ、と、とにかく、私は怒ってませんので、そんなに気にしないでください!」


「でも……」


「ぎゃ、逆に、これ以上思井くんが気にする方が私は気分が悪いです。私は未遂じゃなくても全然大丈夫でしたので、分かりましたか!?」


(高嶺さん……真っ赤になりながらも、キッとした強い目で……その目で見つめられたら僕は――)


「……うん、分かったよ。高嶺さん」


「分かってくれたらいいんです。さ、行きましょう」


(――あぁ、どんどん高嶺さんを独占したい欲求が僕の中を埋めていく気がする)

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