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学年一美少女高嶺さんとデブボッチ彼氏の僕がイチャイチャ(健全)するだけの物語  作者: ときたま@黒聖女様
2章 夏休み

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第83話 隣町へいざ出発

「隣町と言っても電車で五駅はかかっちゃいます」


「そうなんだ。じゃあ、座れて良かったね」


「はい」


(僕と高嶺さんは今こうして電車でゴトゴトと揺られている訳だけど――結構人がいるんだよね。夏休みといっても平日なのに……あれかな? 僕と高嶺さんみたいに遊びに行く、とかなのかな?)


「お、思井くんは夏休み、どのようにして過ごしてたんですか?」


「あははは、宿題してたよ」


「宿題ですか?」


「うん。暇すぎてもう全部終わっちゃったよ」


(高嶺さんに会いたくても会えないもどかしさを全部宿題に八つ当たりしてたんだよね……そしたら、いつの間にか全部終わっちゃって。まぁ、そのおかげで今年は残りの日々をゆっくりと過ごせる訳なんだけど……)


「え、偉いです。私はまだ少し残っていて」


「それでも、高嶺さんのことだからちゃんとコツコツやってるんでしょ?」


「はい。でも、去年までは今頃はもう終わらせていました」


「あ、旅行、行ってたんだよね? それで?」


「まぁ、旅行のせいもありますけど……思井くんと会えないと思うとなかなか手につかなかったと言いますか……」


「あ、ゴメン、高嶺さん。もう一度言ってもらってもいいかな。電車の音がうるさくて……」


「~~~っ、い、いえ。ただ、私が怠けていただけなんです。でも、今日からはバリバリと進められそうなので私も早く終わらせちゃいますね!」


「う、うん……」


(クッソー、電車めぇぇぇ。高嶺さんが何か言ってたのに停まる音が大きくてよく聞こえなかったじゃないか!)


「僕、実は去年までは――」


「どうかしましたか、思井くん?」


「ご、ゴメン、高嶺さん。ちょっと待ってて」


「え、お、思井くん!?」


「おばあさん」


「ほえぇ……?」


「良かったら、ここ――座ってください」


「でも、そこはあんたが座ってた場所だろ……いいのかい……?」


「はい、もちろん!」


「そうかい。ありがとうね……!」


(お年寄りは敬わないとね!)


「ゴメンね、高嶺さん……急に……」


「い、いえ……人、一気にどっと増えましたから……」


(そうなんだよね。電車に乗ってるとたまに不思議なくらい一気に人が増える時があるんだよね。あの、現象は何なんだろう?)


「ん? どうしたの、高嶺さん?」


「い、いえ!」


(どうしたんだろう? 高嶺さん、真っ直ぐ僕を見つめてると思ったら急に俯き出して……は! まさか、自然におばあさんに席を譲っちゃったけど、高嶺さんは僕に隣に座ってて欲しかったのかな!?

 ……って、それは、いくらなんでも自惚れ過ぎか……僕達友達なんだしね!)


「そういうところですよ……」


「高嶺さん、何か言った?」


「い、いいえ!」


「そう……。

 ……ところで、おばあさん。大丈夫ですか? 口がだいぶ緩んでいるようですけど……気分が悪くなった、とか――」


「いんや、気にせんでくれ……いたって元気じゃよ。むしろ、元気を貰いすぎて立ったままでもいれそうな気分じゃよ!」


「はぁ……」


(お年寄りって急に元気になる時があるよね……これって、エルダリー・ハイってやつ?)


「次は――」


「あ、お、思井くん。ここです。ここで降ります」


「うん」


(ふう……一気に降りる人が多かったけど……無事に降りられたし良かった。五駅っていっても高嶺さんと一緒だったから全然長く感じなかったかな)


「ここからは私が案内しますね」


「うん、お願いします」


(いよいよ高嶺さんとのプールが近づいて……っ、僕の心臓既にドキドキだよ……!

 大きくなって、女の子の水着姿なんてテレビの奥の女優か二次元キャラでしか見たことないから……倒れないように気をつけないと……!)

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