織田信長降臨
「織田信長!?」
「そうじゃ」
どういう事だ!?なぜこの時代に織田信長がいる!?
色々とおかしい。まず、見たことのない城。ちょんまげ頭。そして、織田信長。どれもこの時代にはない事だらけだ。
織田信長(?)は、俺を睨みつけている。
怖い。
「藤吉郎。そのものは誰だ?」
「コイツは茅場光秀というものです」
「どうも」
俺が声をだした瞬間目が鋭くなった。
怖い。
「よかろう。主らを家臣として認める」
主ら?え!?俺も!?
「はは〜。ありがたき幸せにございます」
俺はありがたくねえよ!
どうすんだよ。ここで、なんかいったら殺されるよ絶対。
「あの、すみません。今の年号を教えていただけないでしょうか」
「何用にだ?」
織田信長(?)は、また俺を睨みつけてきた。
「今の年号を忘れてしまったので・・・」
「・・・・・・」
何も言わずただ睨むだけが続いた。
空気が重い。
「天文だ」
天文!?
平成じゃないだと!?
ということは、タイムスリップをしている!?
「光秀。大丈夫か?」
「あ、はい」
大丈夫なわけねえだろ。
頭が混乱しそうだ。
これからどうすれば良いんだ。
「では、主らの力量を見る」
そう言って俺と木下さんに木刀を渡してきた。
「主らで交えよ」
「分かりました信長様」
俺木刀とか振ったことねえし。
卓球部だったからな。
どうしよう。