戦国時代へタイムスリップ
「やっと終わったよ」
「歴史の授業楽しかったね」
「冗談だろ。 俺は大嫌いだ」
1時限目が終わり俺は、歴史の教科書を机の引き出しに入れた。
俺の名前は茅場光秀、大学2年生。
どうでもいいことだが、俺は歴史の授業が大嫌いだ。
そもそも将来役に立つか?俺は役に立たないと思っている。織田信長の名前を覚える必要があるか?
豊臣秀吉や徳川家康の名前も覚えて何になる?
俺は覚える必要がないことを勉強するのが嫌いなんだ。
放課後
「帰るぞ佐藤」
「ごめん、このプリントを終わらせないといけないから残るよ」
「そっか、頑張れよ」
俺は一人で下校することにした。
下校途中、海を眺めていた。
すると、男の子が海で溺れていた。
「おいおい、まじかよ!?」
俺は肩にかけていたバックを放り投げ、とっさに海へ飛び込んだ。
男の子は一生懸命水中から顔を出している。
間に合え!
俺は男の子の手を掴んだ。
よし!
俺はそのまま岸に戻ろうとした。
その時、後ろから大きい波が押し寄せて来た。
な!?
俺と男の子は波に飲み込また。
目が覚めると一人の男が隣にいた。
「やっと気付いたか」
「あなたが助けてくれたんですか?」
「もちろん、溺れとったお前さんを助けたんはこのわしじゃ」
「ありがとうございます」
「ええって。小さいのもそこにおる」
俺の隣で男の子が横になっていた。
「ここはあなたの家ですか?」
「そうじゃ」
随分と古い家だ。
「僕は茅場光秀と言います」
「光秀か、いい名前じゃな。
わしは木下藤吉郎じゃ」
木下藤吉郎?どこかで聞いたような・・・。
「さてと、わしはちと出かけるで」
「どこにですか?」
「あるお方のところにな。
お前さんも来るか?」
「いいんですか?」
「もちろん」
俺は木下さんについて行くことにした。
しかし、ここらへんは初めて見るな。どこだ?
木下さんが止まった。どうやら目的地に着いたらしい。
そこはお城だった。
こんな所に城があったとは。
木下さんは、門を叩いた。
「わしは木下藤吉郎。信長様に仕えに来た」
信長?誰だ?
少しすると門が開いた。
「中に入れ!」
俺と木下さんは中に入った。
すると奥に男が立っていた。
「約束通り仕えに来ました。織田信長様!」
え!?織田信長って、あの織田信長!?