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EpisodeⅠ……国に生まれた女の子
＿＿12月25日。
城の中は騒がしかった。それはそうだろう、女王のお腹に赤ん坊がいて、出産予定日は今日なのだ。
そして、女王は少々苦しそうである。
「どうか……安産できますように……」
女王は呟いた。神にそう願うように。
そのお腹の子は女の子らしい。
名前は女王と王で決めてあり、その名前は
アモンとするらしい。
一時は女王が反論した。アモンとは悪魔の名前なのだから。だが、その後は女王は
諦めたのか、賛成した。
「くっ……」
すると、女王が今までとは違う苦しみ方をした。もうすぐ生まれるのだ。
そのため、王は部屋を出た。
正直、王は心配……不安な事があった。
女王は大丈夫だと言っていたものの、苦しそうにする女王が死んだりしないかと不安だった。
だが、数分後その不安は綺麗に晴れた。
赤ん坊特有の声が聞こえたから。
そう、生まれたのだ、女の子が。
