03話、知らない天井だ……
今日は一日かけて数話投稿します
「産まれますよー」
「ぅ!ぐぅ~~〜~~!!!!!」
「あと少し!」
「はぅっ!!」
「頑張れ!」
「~~〜~~!!!!!!!!!!」
「産まれまし……た……」
「あれっ……泣き声が……」
「……」シーン
「まさか……」ポロポロ
「可笑しいな……泣かないけど脈も正常だし死んじゃってるわけじゃないのに……」
「どういうこと??」グスッ
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知らない天井だ。僕はついさっき生まれたらしい、生まれた時は泣かなかったせいで騒ぎになってしまった
そう言えば僕が入ったことでこの体に芽生えるはずの人格とかはどうなったのであろう……神様にでも聞いてみるか
現在僕はベットに寝かせられている。横にいる女性が母親らしい、そして隣に座ってこっちを見ているのは父親みたいだ、言語理解のおかげである程度のことがわかった
母親の名前はレイラ・セブンス、父親の名前はヨーデ・セブンスというらしい、僕はイヴ・セブンスだ、前の名前のあだ名みたいなのが付いて正直少し嬉しい、違う名前で呼ばれたら反応できなさそうかも、
このセブンスという苗字、どうやらファーストからナインスまでの番号の領主がいるらしい、僕はセブンス、ここはセブンス家の別荘らしい田舎のようなのどかな場所だ、魔法学校に行く年になるまでここで育てるらしい
「あぅ……ぁ」
喋れない、まぁ赤ん坊なんだから当然か頑張っていこー!
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生まれた時は全く泣かないし、夜泣きもしない、今に至っては、コロコロ転がってどこかへ行ってしまう、
ここは、田舎にあるセブンス家の別荘だここでイヴが
魔法学校に入る歳になるまで育てるつもりだ、
「ねぇヨーデ、イヴしらない?」
今日もどこかに行ってしまいメイド4人とイヴを探している
「ん?イヴか?それがさ、さっきゴロゴロしてきて俺のところに来たかと思ったらよ、隣の書斎開けてくれって感じに……」ガタッ
「書斎ね!」
書斎に入ってみると本を散らかしてるイヴがいた
「こらこら、ダメでしょ?パパの書斎汚したら〜」
イヴは本を読んでいた、赤ん坊には読めないのに何を見ているんだろう……ウフフッ
私はイヴを持ち上げる
「あ〜、あぅ!」
今まで過剰な反応をしなかったのに本を離すと少し暴れ始めた、仕方ないので適当に数冊借りて書斎を片付けてから書斎をでた
「その本は?」
「この子ったら書斎で本読んでたのよ?生まれて数ヶ月で本が読めるわけないのにねぇ、だから本から離したら嫌がったから数冊持ってきたわけ、ホント不思議」
「そうかどれどれイヴこっちおーいで」
「……」
「眠たいみたいね、寝かせてくるわ」
「そんな……」
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僕はホントに女の子になったらしい、というのも赤ん坊と言うのはトイレから何までやってもらう、
特にオムツ替えの時、ホント恥ずかしい、あと何ヶ月耐えればいいんだ?シクシク
それで今僕はレイラに持ってきてもらった魔法の本を読んでいる、魔法は大気中のマナに干渉して自分の魔力で事象を起こすらしい、だが一向に僕は魔法が使えない、何故だろうあれから数日練習を続けているがそれらしいものはできなかった、授乳の時も出来るだけ煩悩を無にして飲む、おむつの時も頭の中を無にしてやり過ごす、
そんな日々を送っていた。
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僕は精霊魔法という魔法があるのに気がついた
精霊魔法というのは大気中のマナに干渉すると契約している精霊が少精霊〔精霊になる前段階、時間をかけて精霊になる〕に命令して魔力を使わずに魔法を起こしてくれる、普通の魔法は魔法学校に行ってこれまた魔法で能力を引き出すらしい、最初の人はどうやって魔法を出現させたのだろうか……
とまぁ、いつか魔法を使えるように夢見てその日
ヨーデとレイラとメイド4人で花見にでかけた、この世界は今春みたいだ、
僕はいつも見たくコロコロ転がって少し離れた花畑まで来た
「んぁ?」
目の前に裸の……黄色い肌の女性が佇んでいる
黄色いうか電気を帯びてる触ったらいたそうだ
「む、汝は契約するに値する器だ、しかしまだ幼い……が、まぁいいだろう」
そう言ってこの女性は僕に向けて詠唱し始めた
【我が精霊の王の名の元において、ここに契約の義を始める、我が雷の精霊は汝と契約する】
物凄き光と雷が走り抜けた、僕は気を失う直前焦ってこちらに近づいてくるヨーデとレイラをみた
読んでくれてありがとうございます
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