13話、国王様!?
今日一話目です
時間があればもう一話投稿します
「助けて頂き、感謝する。私はテーンス王国、国王のテラリア・テーンスという者だ」
「……!国王様っ……」
「こっちは我が妻のリリアス・テーンスだ、後ろにいるのが息子のラーク・テーンスだ、お主たちの名前を聞いても?」
「はっ……私はイヴ・セブンスと申します。国王様」
国王様には失礼のないようにレイラとヨーデに言われてある程度の礼儀を叩き込んである
「セブンス家の娘がなぜここにいるのだ?確かにここからセブンス領は近いがセブンスの娘が彷徨いてていいような安全地帯ではあるまい」
「はい、それは私の魔法の千里眼とテレポーテーションを使いこの者達とSランク程度の魔物を狩っていた次第です」
「ほう……千里眼に、テレポーテーションか、珍しい能力をもっているのう……して、お主と同様Sランク魔物を一撃で屠ったそこのものは?」
「はっ、この者達は私が先日友達にならせて頂いた方々です、戦力もパーティバランスも申し分なく相当戦力にもなる方々ですので今日父上に雇ってもらえないと思い行動を共にしておりました」
「は、はじめまして、国王様!わ、私は白石香織と申します!」
「俺……僕は坂城昴です」
「わ、わ私は斉藤小百合でございます!」
「俺は坂城駿来、よろしくお願いします、国王様」
「私は奈良明日香です、よろしくお願いします」
失礼な態度の奴がいる……叩きのめすべきかな?
「すみません国王様、この者達はこういったことには疎く、申し訳ありません。」
「よい、気にするでない、それよりもお主、テレポーテーションが使えるのじゃろう?」
「はい、使えますが……」
「ではヨーデ・セブンスの所へテレポーテーションで送ってはくれぬか?」
「なりませぬ!国王様!この者達は怪しすぎます。本当にセブンス家の娘かどうかも疑わしいそれにあの幼さでSランク魔物を瞬殺できるなど怪しすぎます!」
「よい、我らはこの者達に救われたのだ今の話を信じなくてどうする」
「光栄でございます国王様、では今テレポーテーションを発動いたします」
テレポーテーションでゲートを作りヨーデの執務室に繋げた
「少しお待ちください、父上に話をしてきます」
「あぁ、わかった、無詠唱とは……やるのう……」
「お褒めいただき光栄でございます。では、すぐ戻ります」
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「おお!イヴ、帰ったか!心配したぞ!」
家を出てからずっとそわそわしていたようだ
「とーさま、お話があります」
「なんだい?イヴ」
「国王様がこちらに来るそうなので今からテレポーテーションで送ります」
「は?え、国王様?」
「はい、国王様です」
「わ、わかったすぐに来てもらってくれ」
「はい、とーさま」
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「国王様、用意ができました、ゲートにお入りください」
「わかったラーク、リリアスいくぞ、お主たちは数人残して王都に報告しておいてくれ」
従者に国王様が指示する
5人が残り残りは王都にもどった
「では参りましょう」
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「ようこそいらっしゃいました国王様、今日、こられたご要件は……?」
「いやの……我らが王都に向けて馬車を走らせていたところSランク魔物5体に囲まれてしまっての、お主の娘とこの者達に危険なところを助けてもらってな、礼をせねばと思い来た次第だ」
「……!そうでございますか!私の娘が国王様のお役に立って嬉しく思います!」
「して、イヴそのもの達は?」
ヨーデが昴達を指していう
「友達にならせていただいた者達です戦闘力も申し分ないので父上に傭兵として雇っていただければと思いまして連れてまいりました」
「そうか……考えておく」
「そのもの達も一撃でSランク魔物を倒してしまったほどの腕利きである、是非雇うべきだろう」
「なんと、そんなに……!しかしそれほどだと雇用料も馬鹿にならないのでは……」
……成程……考えてもいなかったそういった問題もあるのか……しくじったな……
「いえ、僕達は雇用料等は頂きません」
「では何を望むというのだ」
「僕達はイヴと一緒に過ごすことが出来ればそれが報酬となりますので移住食と、イヴと過ごすことがあれば満足です」
「それは……なんとも好条件だな……申し訳ないな……では月銀貨10枚払おう本来ならばこんな、優秀な傭兵を雇うと1人月白金額10は下らないからな……」
「そうですか、僕達はそれで満足です」
「うむ、ならばこれから、よろしく頼む」
上手い!昴、さすが完璧超人!
「よかったなイヴよ」
「はい、国王様」
「では、これで我も失礼するとしようかのう」
「あ、あの……」
ラーク様が話しかけてきた
「何でしょうラークさま」
「あの、……その……」
もじもじして何かを伝えようとしているようだ
「はい」
「その……だな、助けてくれてありがとう。かっこよかった……」
「ありがとうございますラークさま」
「あと、できれば・友達になって欲しい……」
「ほう……珍しいこともあるもんじゃラークが自分から友達を作るとは……」
「はい、喜んでラークさまのお友達にならせていただきます。」
「じゃあ……友達になったならそういう堅苦しい言い方もやめてラークと呼んでくれると嬉しい……」
「は……うん、わかったラーク!宜しく!」
ニコッと微笑み握手のために右手を差し出す
「王家の者になんたる不敬!黙っていれば!礼儀を知れ!セブンスの家のものでも容赦せぬ!」
従者の一人が差し出していた右腕を肘から切り飛ばした
「……っ!!」
みんなにはただ腕が切られて宙に舞ったように見えたかもしれないが、右手は義手だ幻影魔法でカモフラージュしてるに過ぎない
「おい、お主何をしている」
「はっ!国王様、ラーク様に不敬を働くものに天誅を下した迄です!」
「馬鹿者!せっかくラークにも友達が出来たというのにその子の右腕を斬り飛ばしてどうする!それに命のおんじかぞ!」
「しかし国王様!このままでは国王家としての示しが……!」
「大丈夫です国王様」
「しかし……む、お主右腕から血が出ておらぬなこやつは国一番の騎士で魔剣を与えておる、その魔剣で切られたら出血が止まらなくなるはずだが……」
「先日、魔族と戦った時に右の腕と左の足を失いましたので、右腕の事は気にしないで下さい。義手なら替えがききますので」
「なんと……その歳でそんな傷を……」
「はい、ですが今は錬金術で義手義足を作り、付与魔法で強化し、幻影魔法でカモフラージュしております。故に生活には支障はきたしておりません、ですからその騎士様の処罰を軽いものにしていただけないでしょうか」
「お主がそういうなら……ではお前は1ヶ月の謹慎と減俸、で勘弁してやろう、イヴに感謝しろ」
「…………クッ」
ちなみにラークは僕の腕が(義手)斬り飛ばされた時点で顔を蒼くして倒れてしまった
「うちの騎士が失礼なことをした。すまないが王都までテレポーテーションのゲートで送っては貰えるか?」
「いえ、大丈夫です。勿論お送りさせていただきます」
僕は斬り飛ばされた腕を回収し錬金術で修復、より強い強化を施して幻影魔法でカモフラージュして、その後ゲートを開いた
「では、お気お付け下さい国王様、ラークには改めてまた今度お友達の件で伺います。」
「うむ、起きたらラークに伝えておく、ラークと仲良く頼むぞ」
こうして突然の国王様訪問は幕を閉じた
Sランク魔物5体分の経験値の計算、ステータスは次の話でやります
読んでいただきありがとうございます