11話、再会
「……どこ……ここ」
気がつくと白い部屋にいた、ほかのみんなも一緒だ
「みんな……大丈夫か……?」
昴が皆の安否を確認する
各々返事をして無事を確認する
「どうしてここに……私達は殺されたはず……」
「それにはわしが答えよう」
小さい女の子がいた
「貴方は誰?ここはどこなの……?」
「わしは世界神、ここは神の世界神界じゃ、お主たちは邪神が乗り移った人間に殺されたのじゃ、よって神々の事情に巻き込んでしまった礼としてお主たちを異世界へ転移させようと思うておる」
……は?
「異世界……ですか……」
昴が問いかける
「そうじゃ異世界にこれからも転移させるその世界にはステータスや、レベル、魔法、剣術、魔物魔族いろんな種族などがある、お主たちには普通の人の10倍程度のステータスを付与して望むスキル、もしくは魔法を一つづつ渡そう、魔法適性は魔法使いに頼むか、魔法学校に入ることによって魔法の適性を調べ、発現させてくれる」
「ちょっとまって……あの女が邪神に乗り移られていたならあの女に殺された……いぶもいるの……?」
「あやつが依吹を殺した時はまだ完全に乗り移られていなくてのう……」
「そんな……いぶはその世界にはいないの……」
「いや、居る、じゃがちと特殊でのう……完全に乗り移られていなくて神の権限が一段階下の力しか使えなくて赤ん坊からの転生をしておるのじゃよ」
「え……じゃあ今は赤ちゃんなの……?」
「いいや、お主たちとの世界と時間の流れが違うので今は5歳だ、それとその世界は0歳から始まるのではなく、生まれた時から1歳なので、お主たちの世界でいうなら4歳じゃ 」
「僕達をいぶの近くに送ってもらう事は可能ですか?」
「可能じゃが……面倒なことになりそうじゃのう……」
「お願いします。いぶの所に転移させてください」
「そこまで言うなら……わかった、そこに転移させよう。依吹はいまイヴ・セブンスという名前じゃ、その世界にはファーストからナインスまでの領地の領主と国王の収める領地がある」
「という事はいぶはセブンスの領主の子供ということですか?」
「そうじゃ、じゃからちと面倒なことになると思うたのじゃ」
「構いませんそこに送ってください」
「あいわかった」
「では転移させるぞ?この世界の細かいことや私に聞きたいことがあれば依吹に言ってくれればいい」
「わかりました、ありがとうございます」
「行こう、皆」
私達は眩い光に包まれた
「うっ……」
視力が戻ってきた……
「ここが……異世界……」
「大丈夫?明日香、香織、小百合、駿来」
「大丈夫……ここにいぶにいぃが……」
「転生してるって事はこっちからわかっている情報はイヴ・セブンスって名前だけだね……」
さて……探すか、いぶを!
ガサッ
「お、みんな転移してきたね、」
後ろから突然女の子の声がする
「誰だ!」
四、五歳くらいの女の子が話しかけてきた、
「何故転移のことを知っている!」
「何言ってるの?僕だよ依吹だよ」
何を言っているのだろう
「いぶが女の子のはずが無い!」
「あ〜神さま伝え忘れたのかなぁ……あ!こういえばわかるかな」
私といぶのわかること……?
「女装大会は出来なかったけど女物の服は着てしまったよ……」
女装のことを知ってるって事は本当にいぶなのかな
「本当に……いぶなの……?」
「そう、いまはイヴ・セブンスですけどね」
「その腕と足は……?なんで義手と義足をつけているの?」
「それはファースト家の友達が襲われてた魔物を倒した時に油断して魔族に切られちゃった……だから今両親が超過保護なんだよ……こうして外出るにも20分以上の説得をしなくちゃならなくてですね……」
「ん〜どうやって家によびましょうか……ムグッ」
私はイヴ……いぶを抱きしめる
「いぶ!いぶだ!姿は違うけどいぶだ……!」
目から大量の涙が溢れる
「昴、小百合、香りがこうなった理由を教えてください」
「かくかくしかじか……という訳です」
「うん、わからん、なにがかくかくしかじかですか……普通に話してくださいよ……」
「ところで依吹、いや、今はイヴって呼ばなきゃいけないか、イヴはなんでたまに敬語が入るんだ?」
「それは、セブンス家の娘だからある程度の敬語使えないといけなくて、普通に接したくてもたまに敬語入っちゃうんだ」
「そういうことか……お前も大変だな」
「取り敢えず外で遊んでたら一緒に遊んでくれて、友達になった冒険者ってことにしておこうか、」
僕は袋から腕輪を五つ取り出しみんなに手渡した
「いぶにぃ……もういぶでもおにぃでも無いんだね……」
「明日香……」
「だから私がお姉ちゃん、アスカねぇって呼びなさい!」
「え〜そこぉ……」
なんてことだアスカねぇなんて……屈辱だっ……自分の妹を姉と呼ぶ悔しさ……クッ……
「じゃあ僕の事は駿来兄ちゃんって呼んでな?」
駿来まで……同級生の弟を兄ちゃんとか……
「ありがとう!いぶりん!イヴりんかな?アハハ」
小百合は元気だないぶりん……やめてくれないんだな
「それには言語理解の魔法を付与してあるからこっちの言葉も文字もわかるようになるよ」
「じゃあ僕の家に案内するよついてきてくださいね」
「敬語」
「ッハ……しまった……」
「「あはははは」」
幼馴染みたちとの再開話です
次は今日の夜に投稿します
毎日一話目とかいいながら二、三話上げている自分がいる、笑