route.ドロウノ① 飲食
カラーズのことは兵士に任せて、私達はフィードの家を去った。
ふと彼の様子が気になったので、家に訪ねようと思う。
『ドロウノ!』『シャーレア!?』
『病み上がりみたいなものなのにホウキで散歩なんて…』
『カドは…本のカドはやめてくれ!!』
『ごめんなさい…つい』
以前に彼の様子を確認しに行ったときは、まだ完全に治っていないのに無茶をしていて本当に驚いた。
『また、からまわってしまったな…』
『元気を出して…貴方が無事なだけ、よかったわ』
『父の様子がおかしいと思ったときに気がついていれば…』
『え?』
『いや、こっちの話だ……!気にするな。とにかく敵を欺く為、味方のフリをしていたが逆手にとられて操られてしまった。というわけだ』
『そうだったの…』
『余計なことをして皆に心配をかけてオレは馬鹿だな』
『…ドロウノ』
皆あのときは貴方のことを忘れていたなんて言えない。
「こんにちはドロウノ」
「ああ、シャーレア。よく来たな」
お風呂あがりなのか、薄着で髪が濡れている。
帽子やコートのないドロウノを初めて見た気がする。
ピシリと。おかしな感覚が胸に走る。気のせいかしら。
「紅茶でいいか?」
「砂糖お湯でかまわないわ」
私は何故か昔からお茶が嫌いなのよね。
「変わった飲み方をするんだな」
「お湯じゃ味しないじゃない?」
「なら果実を絞ったジウスはどうだ?」
「素敵!」
ドロウノがピンクとオレンジのグラデーションの綺麗な飲み物をテーブルに出した。
「美味しいわ!」
ミキャンとカシースの爽やかな酸味と甘味がたまらない。
「クッキーもあるぞ」
私はドロウノの家で美味しいものを食べて上機嫌で帰った。