イレーサー② 舞踏会
「シャーレア、手紙が届いているよ」
パパが手紙を持ってきた。
封には万年筆のマーク。これは――――
「お城から?」
「なになに……拝啓シャーレア様。このたびは第二皇子カラーズの……」
手紙を開くと、カラーズの帝位引き継ぎパーティーを開くと書かれていた。
「行くのか?」
「パーティーなんて行ったことないし、いきたいけれど……」
この髪は目立ちそうだし―――それにダンスのパートナーを決めないといけない。
そうだわイレーサーに聞いてみよう。そう思ってノブに手をかけると、同時に誰かが扉を開けた。
「イレーサー!?」
「シャーレア……!」
彼の手には手紙があった。もしかしたら、招待状?
「ねえ、それって」
「皇子のパーティーの招待状」
「やっぱり、丁度よかったわ。私、今貴方のところに行こうとしていたの」
「奇遇だね、僕もそれについてここ来たんだ」
「「ダンスパーティーのパートナーになって」」
どうやら私達は同じことを考えていたみたい。
「でも髪が目立つのよね」
「でも以前は公に城内でマントを取ってたし、大丈夫じゃない?」
「それもそうね!」
―――でも、どうしてイレーサーがそれを知っているのかしら?