第4話 俺たち、友達だよね? …ね?
さて、いつのまにかPV300突破しておりました。誠にありがとうございます。今回は主人公の交友関係の一部紹介という形の回です。会話文はほぼないです。まあ、彼の学校生活の一部を想像しやすくするためのものです。
稚拙な文章ではありますがこれからもよろしくお願いいたします。
扉を開けた先にいたのは、ものすごく晴れやかな笑顔をした、ちょっと緩めの白地に英語がプリントされてあるTシャツとピッチリめのGパンをはいた黄金のような綺麗な金髪とややたれ目がちな二重瞼でぱっちりした大き目の青色の瞳をした少し長めのストレート系のクールボブみたいな髪型をしている、どうみても美少女としか表現できないような背の低い『男子』である。
彼の名前は四ノ宮薫どうみても北欧系の美少女にしか見えないのだが男性である。クォーターらしく、祖母が北欧の出身でその血が濃く出たらしい。因みに、英語は苦手である。いろいろ詐欺だと思う。
彼との初めての出会いは、入学式の日だった。初めて自分のクラスでの自己紹介の時、男子の制服を着ているがどう見ても美少女の薫君を見た俺含め男子も女子も最初は困惑していた。
しかし、彼はれっきとした男子であり、正直そこらの女子より可愛い容姿をしていたため、男子はものすごくがっかりしていた。男子と比べ、女子は逆に彼の可愛い容姿と小動物みたいな雰囲気というか動きというか、そういったものにいたく反応し、初日から大人気であった。
そして、男子としては女子の人気を一身に受けている彼が気に食わない者が多かったのだろう。暴力こそ振るわれないが彼を無視するなどの軽いいじめを行っていた。俺は中学まで似たようなことになっていたので、それに彼に対しても特に何とも思っていなかったため、男女別の体育の時間にペアをつくる際話しかけたのがきっかけだった。まあ、俺も他にペアつくるような仲のいい友達なんていなかったからだが…
俺は、他の男子がどんどんペアをつくって準備体操し始める中、おろおろしていた彼に『よお、ペアつくるやつ居ないなら一緒にやらないか?』と話しかけると彼は、『え、いいの?』と言った。まあ、どうせ最後まで黙っていたって、余り者同士で一緒になるのだし、俺は彼に肯定の意を伝えると花の咲いたような笑顔(男に使うような表現ではないが)を浮かべ、俺と一緒に準備運動をするようになった。
それから、体育の時間や何かしら男女別でペアをつくるような機会があると、俺は人を探すのが面倒だったので、彼とばかりペアをつくっていた。そして、そんな事ばかりしていると次第に俺もほかの男子に避けられるようになっていくわけで、ますます彼と一緒に居ることになる。
そんなこんなで、1カ月もすると今度は普段女子に囲まれて昼飯を食べていた
彼は突然一人で食べていた俺のもとに来て、『久良岐君、一緒に食べよ?』と上目づかいで言ってきた(男がやっていると考えると鳥肌が立つね)。まあ、別に断る理由もなかったので、俺はその要請を受け入れた。女子はものすごい嫉妬というか殺気じみた目で見ていたが…
そこからだんだんと彼、いや、あいつは俺に引っ付くようになっていった。うん、見た目だけなら美少女に懐かれてくっついてるように見えるだろうから、あいつのことを知らない人から見たら嫉妬の対象だろうね。でもね、あいつは男!お・と・こ・の・こ!なんですよ、これが!!
あいつの引っ付き具合が増してくると、最初は嫉妬や殺気の混じった目で見ていた女子は、だんだんと別の目になっていた。なんかにやにやしてることも多かったし、よくわからん。男子は男子で、なんか違う意味で俺たちを避け始めた。こっちを見る目が違っていたし、なんか一部、女子と同じ目をしたやつも居たけど…
俺も最初は、ずいぶん仲良くなってきたんだなー程度にしか思ってなかったんだけどさ、これもあまり他人と交流してこなかった今までの俺の生活が悪かったんだろうけど、俺は他人との距離感が非常に苦手だ。多分、あいつもそうだったんだろう。特に同性との付き合いがなかったんだと思う。……そう思いたい。
あいつの引っ付き具合がおかしいと思い始めたのは、ある昼休みの時だ。俺はその時、時間がなくて弁当を作ってなかったので、学校の購買で焼きそばパンを買ってあいつと一緒に昼飯を食っていたんだが、俺がパンを食っていると俺の顔を見ていたあいつが突然『口の所にソースついてるよ、宗助君』と言ってきたので、俺は拭おうとしたんだがそれよりも早くあいつの手が俺の口の近くについていたソースを拭った。
まあ、そこまでなら良かったんだが、良かったのかな?…まあいい、その後の行動が問題である。あいつは拭ったソースの付いた指を見て何を思ったのか、口に咥えやがった…ちょっと顔が赤かった。さすがに常識に疎い俺でもドン引きである。そこからどんどん悪化していったな。やたら体の位置が近いのは基本で、どこかへ移動するときはやたら手を繋ぎたがるようになっていったし、夏になってプールの授業が始まってからはあいつのおれを見る目は小動物のものではないというか見てくること自体おかしいだろう。
そんなこんなで、俺はだんだんとあいつの過剰なスキンシップに耐えられず、かといって避けることもできず、あいつにはそのあたりを注意したことでスキンシップは抑えられてきたのだが、あいつはなんか俺の顔を見る時間が増えてきて、何かと俺の家に遊びに行ってもいいかと聞くようになってきた。さすがにそれを言ってきたときの目を見て俺は貞操の危機を感じたので、それだけは断固断ってきた。というか、なるべく二人きりになるような状況は避けてきた。…先生にもちょっと相談して俺の住所はあいつに教えないように言っていた。
まあ、ここまでいろいろ説明してきたわけだが何が言いたいかというと、俺は、今現在目の前にいる見惚れるほどの笑顔をしているこいつがついに俺の家を嗅ぎ付けてきたことに、先ほどまであれのせいで振り切れていたメーターが急速に下降してきたため、開けたことを絶賛後悔中ということだ。
……こいつどうやってきやがったんだ、ちくしょう。
仕方ない…あのモザイクの群れに直面すればいくらこいつでもびっくりして、ここに来た目的を忘れるだろう。その隙に、いろいろ今の状況を畳み掛けて、こいつにもモザイクをどうにかするのを手伝わせるよう誘導して、有耶無耶のうちに家に帰そう。うん、それで行こう。……俺の貞操のためにもなっ!!
そして俺は、モザイクを守るための盾を増やすため(一人では疲れるので巻き込むため)、そして何より俺の貞操を守るため(マジで!!)、四ノ宮薫に声をかけた。
こんなのが実際にいたら、そっちに走る人もいるかもしれませんね。作者は…うん、友達ならいいかな。多分……。




