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第3話 シリアルって危険なんですよ?

ちょいと遅くなりまして、申し訳ない。もう少し早くできる予定だったんですが…

PV100突破ありがとうございます。そしてお気に入り登録もしていただき誠にありがとうございます。(^^)

まだまだ稚拙な文章ですが、精進していきます。なんとか完結まで書き続けたいです。不定期更新で申し訳ない。今回は前回、前々回より文字数少し少な目です。

 俺は基本的に騒ぐのは好きじゃない。でも、モザイクが来てからどうも調子がくるってばかりである。まあ、今までの常識では測れない存在なのだから仕方ないのかもしれないが……


 そして、今現在も俺の目の前では、全く予想もできなかった事態が起きていた…。


 「うん、どうしてこうなった……」


 人は自分ではどうしようもない出来事に直面すると逆に冷静になるらしい。驚きのメーターが振り切れて諦めただけともいうが……


 俺は今、目の前に広がる光景と後ろで鳴っているインターホンの音を聞きながら、さてどうしようかとのんびりと考えていた。



 それは今朝の朝食の時の事だった。昨日、あのモザイクがどうやら食事をするらしいということが判明したので、俺はあのモザイクに試しにご飯をやることにした。したんだが…


 今日の朝食は、簡単にシリアルで済ませようと牛乳を冷蔵庫から取出し、皿に入れたシリアルにかけ終えた直後だった。ちゃぶ台の反対側に置いておいたモザイクが急に跳び上がってきた。


「うわっ!!」


 跳び上がって向かってきたモザイクは、俺の朝食であるシリアルに入ってきた。その見た目は皿の上にモザイクという、なんというかアニメなどの『見せられないよ!』そのものだと思う。……俺の朝食が……


 さてそのモザイクなんだが、なにやら薄いピンク色の煙を出しながらシリアルを食べて?いるとは思えない音を出している。なに、あの『にゃもっ、にゅあっ、どるどるどぅる』っていう音!?確実にシリアル食べてる音じゃないよね!?


 俺はただ茫然と不思議な音を立てながらシリアルを食べ?ているそのモザイクを眺めていた。


 俺が正気を取り戻したのは部屋の中に薄いピンク色の煙が充満してきてからだった。おれは『やべぇっ』と言って急いで窓を開けた。窓から勢いよく薄いピンク色の煙が出てくのを眺めながら、俺は煙の原因であるモザイクに目を向けた。そこで見たものは、姿の変わった『モザイク』だった。


 その『モザイク』の姿は一見すると『すりガラスで遮られたもの』のようだった。しかし、すりガラスと違うのは、すりガラスであればすぐ側にあればほぼ姿形を知ることができるはずだが、このモザイクの姿はすりガラスから離れた姿のようにぼやけていて、色しか分からなかった。


 (モザイクの種類が変わった?シリアルを食べたから?また、謎が増えたよ。はぁー)


 俺はその姿を見ながら、またモザイクについて謎が増えたことに内心ため息をついていた。


……そこで変化が終わっていたら、俺も驚きのメーターが振り切れるなんてなかっただろうね、いや、ほんと…… 

 

 すりガラス状モザイクになったあれ(モザイク)はシリアルを食べ?終わった後、迷彩色?とでも言えばいいのか、さまざまな色を現していた。それだけではなく、モザイクはその大きさを少しずつ増していた。


 最初は少しずつだったその増加具合はどんどん加速していき、間もなく八畳ほどの部屋の半分ほどの大きさへとなった。想像できるだろうか、部屋の半分を埋め尽くす、すりガラス越しの迷彩色のナニカが目の前にある光景を……


 そこまで大きくなったモザイクは、その増加を止めたんだけど次の瞬間、一瞬小さくなったと思ったら、爆発した。そう、爆発したとしか表現できない。ただし音はほとんどなく、その音も『ぷひっ』という力の抜けるような音だったが……


 そして、爆発したモザイクは『分裂』した。それも、いろんな種類の『モザイク』へと、黒い目線のようなモザイク、白いモジャモジャのようなモザイク、いつもの四角がいくつも連なったようなモザイク、ぼかしモザイク、空間が折り重なったようなモザイク、空間がぐるぐる回ったようになったモザイク、その他、様々なモザイクが部屋いっぱいに広がっていた。その光景に頭が追い付かないうちに俺の部屋のインターホンが鳴り、俺は急速に正気を取り戻し、そして現在に至るわけですよ。


(ふう、やれやれ、もう、どうしようもないよね。俺、頑張ったよね。うん、頑張った、頑張った。もう、こんな状態じゃあ、隠しようねえよ。あははは……)


 そうだよ、うん。よく考えたら隠す必要だってないよね。それにこの数、どうやっても無理だな。さて、インターホンなってるけど、誰だろう?


 俺は現実逃避をしながら玄関へと向かうため、モザイクがうごめいている部屋を出た。


 俺は、『はーい、誰ですかー?』と言いつつ、扉を開け始めて、そいつの姿を確認したのち、そっと扉を閉めた…うん、なんであいつが…学校で付きまとってくるだけじゃなく、俺ん家まで嗅ぎつけやがった。……これが前門の虎、後門の狼というやつか……ほんと、やれやれだぜ。


 いや、モザイクはもう隠すのは無理だと思っているからいいんだが、玄関の先にいる奴はダメだ。あいつと部屋に2人っきりなんて、俺の貞操が…いや、まてよ?いくらあいつでも、モザイクがあんなにいっぱいいるような常軌を逸した光景を目の当たりにしたら俺に変なことはしないだろう。うん、うん、そうだ、きっと大丈夫…大丈夫なはず。


 俺は、玄関から聞こえる『宗助くーん、遊びに来たよ~』という中性的な声をつとめて聞こえないようにしながら、自分自身を無理やり納得させていた。


 そして俺は、いまだ鳴り響くインターホンを止めるため、あいつがいる玄関を開けた。


 

シリアルはおいしいですよね。作者は好きです。

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