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田舎が一番

作者: うずらの卵。

おらは高校二年の太郎だべ。

そして、おらの妹の花子は中学一年生だ。

二人とも、ずっと田舎暮らしで都会に出たことがないべ。

おらの好物はウインナーだ。

赤色ウインナーが有ればご飯は三杯はいけるべ。 

そして、夏休みに入っておらと花子は両親に頼み込んで、明日東京さ遊びに行く事になったんだべ。

両親は畑仕事が忙しくて行けないから、

おらと花子の二人だけだべ。

前の日はドキドキして眠れんかったが、

朝起きても興奮してたから全然眠くなかったべさ。

そして、いよいよ出発だ。

花子と手を繋いで駅まで歩いていると、

良く行く食道のおじさんに会ったんだ。

「おや、太郎と花子やんか、お洒落して何処さ行くべ」

「おらと花子は東京さ行くべ。」と答えると、

おじさんは目を大きく開けて、

「東京とはな怖い所だべ、きよつけてはよ帰って来るだべ」と言われたんだ。

おらと花子は頷いて駅まで歩いて向かった。

そして、電車に揺られて三回乗り換えやっと東京さ着いたさ。

おらも花子もくたくたで喉が渇いたから、

取り敢えず東京駅の中に有る◯◯喫茶に入ったんだべさ。

そして、店員に案内されて席に着くと、

椅子がふかふかしていて、

お尻が何かむずむずしたべ。

そして、店員がこちらのタッチパネルでご注文お願いします言われたんだが、

初めて見るタッチパネルにおら達は固まっただ。

すると店員が、見かねてメニュー表を持って来てくれて、こちらからでも注文承りますと言うから、親切やなぁと思っただよ。

メニュー見て値段の高さにまず驚いただ。

コーヒーが一杯800円だとよ。

流石東京だへなぁと思って見てると、

おらの好物のウインナーがコーヒーに入ってる、ウインナーコーヒーと言うのを見つけたべ。

おらはウインナーコーヒー、花子はオレンジジュースを頼んださ。

楽しみに待っていると、コーヒーに白い泡が乗ってるのが来てな、ウインナーが乗ってないねん。

おらは店員に、ウインナーが乗ってないねんと言ったら、店員はウインナーコーヒーと言ってもウインナーが乗っているコーヒーでは御座いませんとだとさ。

おらはガッカリしたが、これが東京なのかと思ったべ。

花子のオレンジジュースは小さいお洒落なグラスに入って850円だとよ。

おらと花子は取り敢えず喉を潤し、東京駅の外に出ようと思ったが、高層ビルや歩く人達で溢れててな、何処さ行って良いか解らず困っただ。

花子は疲れたと駄々をこね始めるし。

結局そのまま田舎さ帰ったべ。

田舎の見慣れた景色を眺めるとホッとしたさ。

そして、お腹さ減ったので食堂に入り、

ガタつく硬い椅子に座ったんだ。

すると、行く時に会ったおじさんが顔を出し、

「おや。もう帰ったんか?東京はどうだったんだ?」と聞くから、

おらは「ウインナーコーヒーにウインナーが入っとらんかった」と言うと、

おじさんは、「だから東京は怖い所と言ったべ、田舎者だと思ってウインナーいれないでも良いかと馬鹿にされたべよ」と言われたさ。

やっぱり、このガタつく硬い椅子が落ち着くなと思ったべさ。

おらはカツ丼。花子はラーメンを頼み、

あっという間のおらと花子の東京見物は終わっただよ。

これが、おらと花子の夏休みの思い出だ。

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