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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。

7月7日〜女性編〜

作者: 猫の集会
掲載日:2021/07/12

 まさに今、王子様を見つけた。

 

 一瞬しか見えなかったど、同じ高校の制服

 

 を着ていた。

 

 なんてラッキーガール。

 

 入学してまだ数日しか経ってないのに、こ

 

 んなにすぐに王子様が見つかるなんて。

 

 私は、高校一年生。

 

 井川すみれ。

 

 駅で見つけた王子様。

 

 この王子様と私は、これから…

 

 でも、そんな事知らない私はウキウキで登

 

 校した。

 

「おっはよー。」

 

 友達の千歳ちゃんに、ご挨拶。

 

 そして、運命の出会いを報告。

 

 休み時間に他のクラスを探索するも、見当

 

 たらない。

 

 もしかして、他の学年なのかな…

 

 せっかく発見したのに、今日はみつからな

 

 かった…

 

 もう、帰らなきゃ。

 

 今日は、大事な話があるっておかあさんに

 

 言われているんだった。

 

 なんだろう…

 

 まさか、おかあさん病気じゃないよね…

 

 私達は、おとうさんが亡くなって以来、

 

 二人きりで生活をして来た。

 

 だから、おかあさんまで居なくなって

 

 しまったら、どうしたらよいのか…

 

「ただいま。」

 

「あ、お帰りなさい。さ、出かけるわよ。」

 

「え、大事な話は?」

 

「うん。これからするから、ついて来てちょ

 

 うだい。」

 

 私は、おかあさんに言われるまま後を着い

 

 て行った。

 

 こ、高級ホテル‼︎

 

 なんですか。おかあさん。

 

 私達、もしかしてここで今日から暮らすん

 

 ですか⁉︎

 

 って、そんなわけないか。

 

 でも、病院じゃなくてよかった。

 

 レストランで人と待ち合わせをしているん

 

 だって。

 

 ホッ。

 

 ホッとしたのも束の間。

 

 オジサンと学生さんが座っている。

 

 おかあさん!

 

 私、政略結婚させられる⁈

 

 と思いきやまた私の早とちり。

 

 どうやら、おかあさんはこの男性と結婚を

 

 決めたらしい。

 

 その息子さんは、なんと今朝見た王子様‼︎

 

 紹介されるまできちんと顔を見てなかった

 

 から、顔を上げた時にはとってもびっくり

 

 だった。

 

 王子様じゃなくて、お兄様になるなんて…

 

 近くでみると、もっとイケメン!

 

 でも、 あまりの衝撃に、頭がフリーズし

 

 てしまいそう…

 

 私は、バックに入っていたペンダントをも

 

 って、

 

「ちょっとお手洗いに。」とにっこりして席

 

 を立った。

 

 レストランを出てロビーの椅子に座った。

 

 そして、ペンダントを開いた。

 

 中に写真が入っている。

 

 おとうさんって思うでしょ?

 

 でも、そうじゃなくてピアノの楽譜を小さ

 

 くしてそれを中に入れてるの。

 

 顔写真は、なんか思い出すと辛すぎて。

 

 だから、ピアニストだったおとうさんがよ 

 

 く好きで弾いていた楽譜を入れているの。

 

 これをみるとメロディが頭の中で流れ出す。

 

 やばい。涙が…

 

「大丈夫?」

 

 王子、あ お兄様…

 

 お兄様は、優しい目で私を見た。

 

 そして、ハンカチを差し出してくれた。

 

 優しい。

 

 名前は、高木優斗さん。

 

 名前にも優しいって文字が入ってる。

 

 優斗さんが私に、

 

「もし、再婚すぐに受け入れられないなら、

 

 父さんに話して少し時間もらうようにする

 

 よ?」

 

 と。

 

 …本当は、そうしたいけど、みんなに迷惑

 

 をかけてしまう。

 

「大丈夫です。もう少ししたら、ちゃんと笑

 

 顔で戻ります。だから先に戻っていてくれ

 

 ますか?」

 

「わかった。」

 

 そう言って優しい優斗さんは、席に戻って

 

 行った。

 

 なぜだろう。

 

 優斗さんが隣にいると落ち着く。

 

 初対面なのに、そんな気がしない。

 

 それから、少ししてみんなの所に戻った。

 

「お腹痛いんだって?大丈夫⁉︎」

 

 おかあさんが言った。

 

「あ、うん。もう大丈夫。」

 

 ニコッ

 

 優斗さんわざわざ私に気を遣って…

 

 と思ったら、

 

「クッサッ。」

 

 って言いながら手でフイフイって私に向か

 

 ってやってきた。

 

 え?

 

「こらこら、優斗。」

 

 おとうさんに叱られてた。

 

 この人、優しいの?なんなの?

 

 いまいちつかめないけど、これからこの人

 

 との共同生活が待っている。

 

 優斗さんは、一つ年上で特進クラスだった。

 

 だから、なかなか見かけないはずだ…

 

 しかし、頭いいんだな。

 

 一緒に暮らしたらお勉強教えてもらったら

 

 いいのにっておかあさんは言った。

 

 うーん…

 

 勉強あんまり好きじゃなし。

 

 それから、数日後。

 

 たまーに学校ですれ違う。

 

 そして、お互いお辞儀をする。

 

 これから、急に家族になるんだから、微妙

 

 な空気にもなる。

 

 

 私は、たまにいとこのお姉さんとお買い物

 

 に行く。

 

 由香ちゃんってよんでいる。

 

 私より、五つ年上。

 

 由香ちゃんとお買い物してたら、

 

 本屋さんから、優斗さんがでてきた。

 

「あれー、ゆうちゃん。」

 

 ?  ?  ?

 

 由香ちゃんと知り合い⁈

 

 優斗さんは、ヤッベって顔をした。

 

 そして、由香ちゃんになにかこそこそ話を

 

 していた。

 

 由香ちゃん、クスクス笑ってる。

 

 そして、話が終わると優斗さんはあっとい

 

 う間に行ってしまった。

 

「由香ちゃん、知り合い?」

 

 そう聞くと、

 

「うん。ちょっとした知り合い。」としか、

 

 教えてくれなかった。

 

 えー、なに?気になる。

 

 しかも、何話してたんだろう…

 

 いつか、聞き出してみせる!

 

 そんなこんなで、早一か月。

 

 引っ越しの日。

 

 以外にも、うちからそう遠くない場所に新

 

 居は、あった。

 

 素敵な一軒家。

 

 今まで、アパートで暮らしていたから一軒

 

 家に憧れていた。

 

 ペットとか、飼いたいな。

 

 そんな贅沢言えるわけもないけどさ。

 

 お家に入ると、かわいい猫ちゃんが二匹お

 

 で迎えしてくれた。

 

 ルウとラウだそうな。

 

 部屋に案内さてれ中に入った。

 

 素敵なカーテンがつけられていた。

 

「おしゃれですね。」

 

 新しいおとうさんに言うと、

 

「それ、優斗が選んだんだよ。」

 

 って言われた。

 

 優斗さんをみたら、恥ずかしそうにしてい

 

 た。

 

 意外と照れ屋さんなのかもしれない。

 

 そして、荷物もだいぶ片付いてみんなでお

 

 茶しようってなった。

 

 四人でテーブルを囲む。

 

 違和感でしかない。

 

 しかも、隣に優斗さん。

 

 カッコイイ。

 

 どうしましょう。

 

 どっちにしろ、私のタイプの人がいきなり

 

 おにいさんになったわけで、とにかく複雑

 

 な心境の方が大きい。

 

 心からおにいちゃんってよべる日は、くる

 

 のだろうか…

 

 休みの日、おとうさんとおかあさんに映画

 

 観に行こうよと誘われた。

 

 でも、めんどくさいからお土産をお願いし

 

 た。

 

 それに、新婚だし。

 

 お邪魔虫は、溜まったビデオをみる事にし

 

 た。

 

 優斗さんは、何処かに出かけているみたい。

 

 ドラマを見終わりバラエティを見始めよう

 

 とした時、優斗さんが帰って来た。

 

「あ、そのテレビ面白いよね。一緒にみても

 

 いい?」

 

「あ、もちろん。」

 

 優斗さんは、少し離れて隣のソファーに座

 

 った。

 

 アイスどうぞって、イチゴのアイスをくれ

 

 た。

 

 優斗さんは、チョコのアイスを食べてた。

 

「うめぇ。」

 

 私は、ビクッてなった。

 

 そして、スプーンのアイスを落としてしま

 

 った。

 

「まったく。世話のかかるいもうとだな。」

 

 って笑いながらアイスを拭いてくれた。

 

 いもうと…

 

 心がズキってした。

 

 でも、いもうとなんだから仕方ない…

 

 おにいちゃんをじっとみてしまった。

 

「もしかして、チョコの方が良かった?半分

 

 こする?」

 

「ううん。大丈夫。」

 

 もう、これは完全にいもうと扱いされてい

 

 る…

 

 千歳ちゃんに、おにいちゃんのはなしをし

 

 たら、いいおにいちゃんでよかったじゃん。

 

 でも、少しは女子として意識してもらいた

 

 いよねって。

 

 千歳ちゃん。

 

 よくわかってる!

 

 引っ越しも落ち着いたので、今日は、

 

 由香ちゃんと久々にランチする事になった。

 

 家が落ち着かないって話をしたら、すみれ

 

 ちゃんの好きな猫がいるじゃないって。

 

 なんで、猫飼ってるの知っているんだろう

 

 か?

 

 どんな関係なのか…

 

 教えてよって言ったら、ゆうくんに口止め

 

 されてるから、直接聞いてごらんって。

 

 あやしい。

 

 しかも、ゆうくんなんて呼んで。

 

 家に帰ると、まだ優斗さんしかいなかった。

 

「ゆうくん!」

 

 って呼んだら、優斗さんが固まった。

 

 少しして、

 

「え?」って。

 

「由香ちゃんは、そう呼んでるでしょ。」

 

「由香ちゃ…?あ、石川さんか。そう言えば

 

 年離れてるのに、なんで二人は知り合いな

 

 の?」

 

 え。何で年離れてるの知ってるんだろう。

 

 由香ちゃん、結構若く見られる方なのに。

 

「由香ちゃんは、いとこ。優斗さんは、どう

 

 いう知り合いですか?」

 

「オレは…」

 

「ただいまー。」

 

 おかあさんが帰ってきた。

 

「あら、二人で仲良くおしゃべり?いいわ

 

 ね。」

 

 おかあさんが話に入ってきて、はなしが中

 

 断されてしまった。

 

 今日は、七月七日。

 

 夜、ベランダにでて空を見上げた。

 

「やっぱり星見えないか。」

 

 ちょっとがっかり。

 

「七夕って天気悪いよな。」

 

 少し沈んだ声で優斗さんが言った。

 

 わ!隣のベランダに優斗さん出てたんだ。

 

「あ、優斗さん。」

 

「そっち行ってもいい?」

 

「あ、はい。」

 

 優斗さんがこっちのベランダに来た。

 

 一緒にしばらく無言で空を見上げてた。

 

 なんだか、泣きそうになってきた…

 

「こういう時は、思いっきり泣け。泣いたら

 

 少しスッキリするから。」

 

 優斗さんは、私を優しく包み込んでくれた。


 私は、ワンワン泣いた。

 

 悲しみ?なんだろう。色々思い出してしま

 

 った。

 

 それにしても、優斗さんに包み込まれてる

 

 と心地いい。

 

 なぜ泣いたかっていうと、今日お父さんの

 

 命日なんだ。

 

 七夕が命日…

 

 急にいなくなっちゃったお父さん。

 

 だから、せめて一年に一度…

 

 星を見て…

 

 でも、優斗さんは命日知ってて言ったのか

 

 な?

 

 おかあさんは、命日にいつも新しい花に替

 

 えるだけ。

 

 おかあさん言ったのかな。

 

 優斗さんが言った通り泣いたら少しスッキ

 

 リした。

 

「なんか、ごめんなさい。」

 

「ううん。いいんだよ。」

 

 そう言うと優斗さんは、自分の部屋に帰っ

 

 て行った。

 

 優斗さん、やっぱり優しい。

 

 次の日、学校に行くと千歳ちゃんがなんだ

 

 か、嬉しそうにしていた。

 

「なんかあった?」

  

「聞いてよ!昨日バイト先で告白されまし

 

 た‼︎」

 

 なんて、いきなり発言。

 

 優しくて、一つ年上なんだって。

 

 もちろんOKしたそうな。

 

 二人で撮った写真を見せてくれた。

 

 いいなぁ。羨ましい。

 

 私なんか、おにいちゃん好きなんだもん。

 

 見込みないし…

 

 毎日同じ家に居るのに。

 

 近いようで遠い存在。

 

 家に帰ると珍しく優斗さんのお友達が来て

 

 いた。

 

 制服が違う。

 

 あ、この人千歳ちゃんの彼氏じゃない?

 

 偶然ってあるんだな。

 

 次の日、千歳ちゃんの彼氏がうちに来てい

 

 た事を話した。

 

 どうやら中学生の時のお友達なんだそうな。

 

 千歳ちゃんがいうには、優斗さん中学の時

 

 すごいモテたらしいんだけど、好きな人が

 

 いるからってずっと断り続けてたらしいよ

 

 って。

 

 さすが千歳ちゃん。

 

 彼氏に色々聞いてくれてたんだ。

 

 でも、さすがに好きな人まではわからなか

 

 ったそうな。

 

 一つだけわかったのは、同級生じゃないっ

 

 て事だけらしい。

 

 私は、由香ちゃんがあやしいと思っている。

 

 もしかして、付き合ってた?もしくは、つ

 

 き合ってる?

 

 考えるだけで胸が苦しくなるな…

 

 今度きちんと聞いてみよ。

 

 聞いて落ち込むかもしれないけど、聞かな

 

 いとはじまらない。

 

 そして、チャンス到来。

 

 家に優斗さんと私しかいない。

 

「あの、ちょっと聞きたいことが。」

 

「うん。何?」

 

 優斗さんは、テレビを消してわたしに向き

 

 合ってくれた。

 

「あの、由香ちゃんともしかして付き合って

 

 ます?」

 

「え?ううん。」

 

「じゃあ、す、好きだったりとか…」

 

「ううん。どうして?」

 

「いや、二人の関係性がどうしても気になっ

 

 てしまって…」

 

「え、もしかしてすみれちゃんも…」

 

 何かを言いかけて優斗さんは、話しをやめ

 

 た。

 

「あ、ごめん。なんでもない……で、由香さ

 

 んだけどさ、本当は数年前家庭教師しても

 

 らってて。なんか自力で勉強した訳じゃな

 

 いのとか、バレたくなくて秘密にしてって

 

 お願いしちゃってたんだよね。そんなに気

 

 になってたなんて本当ごめん。」

 

 優斗さんは、やっぱり優しいな。

 

「こちらこそ、なんか色々詮索してごめんな

 

 さい。」

 

 と、謝った。

 

 二人してごめんごめん言って、何やってん

 

 だか…

 

 じゃあ、好きな人分からずじまいだな。

 

 振り出しに戻った。

 

 でも、好きな人いるんだな…

 

 毎日一緒って以外と苦しくてつらいもんだ。

 

 そして、誰が好きなのかわからないまま月

 

 日は、過ぎた。

 

 家にもようやく慣れて来た。

 

 休みの日は、優斗さんと一緒にビデオをみ

 

 たりしている。

 

 いちごアイスとチョコアイスを用意して。

 

 で、

 

 一年は、あっという間に過ぎた。

 

 七月六日。

 

 いつもは、あの場所におかあさんと行くん

 

 だけど、今日は学校が終わるの遅いから花

 

 束も持ってある場所に一人で向かった。

 

 線路沿い。

 

 ここには、いつもなにかしら置いてある。

 

 誰かしらの親族がおいているんだろう。

 

 特に花が多い。

 

 私は、毎年事故が起きた日に花束を添えに

 

 くる。

 

 今年も、花束を置きに来た。

 

 おとうさんが列車事故に巻き込まれた日…


 あ、誰が来てる。

 

 少し離れたところで私は、立っていた。

 

 その人は、立ち上がりこちらに気づいた。

 

 あ、優斗さん⁈

 

 何で優斗さん?

 

 私が呆然と立ちすくんでいると優斗さんが

 

 ゆっくりこちらに近づいてきた。

 

「いつも、おかあさんと一緒なのに今日は一

 

 人なの?」って。

 

 たまに、私達の事見かけていたらしい。

 

「どうして優斗さん…」

 

「実はさ、うちの母親も事故で亡くなってる

 

 んだ。」

 

 あ、そうだったんだ…

 

「ごめんなさい。何も知らなくて。」

 

「ううん。オレも言わなくてごめん。」

 

 二人でお花を添えて帰った。

 

 帰り道、優斗さんがうちのおかあさんと優

 

 斗さんのおとうさんの馴れ初めを教えてく

 

 れた。

 

 事故の当初は、少し面識がある程度だった

 

 らしいんだけど、一年前偶然仕事でまた会

 

 ったんだって。

 

 そこから、色々話しているうちに仲良くな

 

 ったって。

 

 おかあさんは、あんまり自分からそういう

 

 話しないからな。

 

 私は、優斗さんに微笑んだ。

 

 聞けてよかった。

 

 で、運ばれた病院も同じで亡くなった日も

 

 同じだったそうな。

 

 私は、幼かったしあまりよく事故の事は、

 

 おぼえていなかった。

 

 でも、優斗さんは私達親子と何度かすれ違

 

 ってたんだって。

 

 で、最初に再婚の顔合わせした時私がぺン

 

 ダント持っていたから、あの子だってすぐ

 

 わかったそうな。

 

 あのペンダントは、生まれたときに記念で

 

 親がつくってくれたものなんだ。

 

 だから、小さい時からずっと持ち歩いてい

 

 たの。

 

 もちろん、事故の時も病院でも。

 

 優斗さんは、その時思ったんだって。

 

 あの子、オレが守ってあげたいって。

 

 だから、いつか立派な大人になったら…

 

 そしたらって。

 

 でも、大人になる前になぜか家族になって

 

 しまって…って。

 

 だから、兄として見るんじゃなくて一人の

 

 男としてこれからは、みて欲しいって。

 

「私も好きです」

 

 ニコッ。

 

 微笑むと、

 

「ありがとう。絶対幸せにするから。だから、

 

 大学出たら結婚してください。」

 

 と。

 

 私は、

 

「はい。こちらこそよろしくお願いしま

 

 す。」

 

 と答えた。

 

 優斗さんは、私を抱きしめてもう一度

 

「ありがとう。」

 

 と言った。

 

 私は、その日空を見上げて

 

 優斗さんのおかあさんに

 

 優斗さんと大切な日々を過ごしていくので

 

 どうぞ見守っていてくださいと空にお願い

 

 をした。

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