加護
ギルドマスターが俺のステータスを見ながら
「クロミエル様の加護か、初めてみたぜ！
すげーなLv６でこの能力値！
いきなり D級ぐらいからなら大丈夫だな！
リーフ、マスター権限だ！D級で登録してやってくれ。」
「はい、わかりました。」
受付嬢が出て行った…。
「あのー、加護って凄いと聞いてるんですが？
ギルドマスターでも見たことなかったんですか？」
「は？お前どこの生まれだ？」
「いや記憶がなくて、ただ冒険者になろうと町を目指してたのは覚えているんですが？」
「なんだそりゃ？まあいい、説明したやる」
そう言って説明をしてくれた。
加護持ちは、１００人に１人ぐららしいのだが、この世界の創造神であるクロミエル様の
加護持ちは現在確認されていないらしい。
過去に数人いたが、その全員が英雄と呼ばれる存在らしい
この国を建国した初代の王様もクロミエルの加護持ちだったらしい。
「お前自身が重要性を理解したないだな、ギルドは守秘義務があるし
冒険者側だから良いが、バレると最悪命を狙われるぞ！
秘密にしておけ加護があることはバレても良いが、
クロミエル様の加護だとバレないようにな。」
「命まで、狙われるんですか？」
「最悪な！クロミエル様の加護持ちは、英雄で建国すら出来るちからがある
そんな人間が虐げられてる国に現れたら、権力者なら殺そうとするかもな？
お前は、まだLv6今なら簡単に始末出来る。」
「この国って、虐げられているんですか？」
「いや、この国の国王様は善政で有名だ！ヤバイのは帝国だな！
って、お前そんなことまで忘れているのか？ 大丈夫かよ！
加護持ち、それもクロミエル様の加護持ち！
話してみた感じ、悪い奴じゃなさそうだし期待したんだが…
このギルドで登録してS級までなってくれよな。
このギルド最高は、俺だA級なんだぜ、この国だとS級は王都だけだ！
王都以外で、S級が出たことはない！加護持ちのお前なら可能だ。」
興奮気味でギルドマスターが話してると、受付嬢がカードを持ってきた
「ギルドカードが出来ました！銀貨１枚になります。
その他、説明は必要ですか？」
そう聞かれて、文無しの説明と一角ウサギの角があることを説明したら
ギルドマスターが
「リーフお前が、トールの担当だ加護持ちはバレてもいいが
クロミエル様の加護ってことは、バレないように注意しろ
後は、こいつ記憶がないらしい！初歩から教えてやってくれ」
そう言うとギルドマスターは、部屋を出て行った。
「記憶をなくされんですか、大変ですね。」
悲しそうな顔をさせてしまった、記憶なくしてないから少し罪悪感が…。
