ノスタルジーメモリー~夏の記憶~
僕は、憂鬱だ。
朝目覚めだるい体を起こす。
CDプレイヤーを起動し、イヤホンを付け歌を聴く。
その時の僕は嫌なことを忘れる。
SNSや、チャットのネットサーフィンをするだけの日々。
昔はこんな子供じゃなくて友達と遊んでいた。
僕は、何で生きてるんだろう?
僕は、いったい何がしたいんだろう?
僕は、僕は…
そんな気持ちを、音楽だけは忘れさせてくれた。
誰もが音楽を聴く。
僕も音楽を聴くことで、世界と共有出来てる気がした。
部屋には、一枚のアルバムがある。
数ページしか無いけれど、子供の僕が笑顔で写ってる。
それを見ては懐かしさと、現実を思い泣いている。
昔は良かった。
そんなことを思う僕は本当の意味で大人になれたのだろうか?
社会に溶け込めず、家にこもる。
まだ芽を出せずに数十年も生きてるのだろう。
時折、鏡で笑顔の練習をする。
自然に笑顔になれたら、僕はこんな風になっていなかっただろう。
昔に戻りたい。
そればかりを考えていた。
でも気付いた事があった。
それは、昔には戻れないってことだ。
今の僕には今の僕のやることがある。
音楽だ。
音楽だけは僕の味方の気がしてる。
音楽で成功したいと思うんだ。
僕は、何で生きてるんだろう?
僕は、いったい何がしたいんだろう?
僕は、音楽があるから生きていて。
僕は、音楽がしたい。
毎日毎日、音楽を聴いて、ノスタルジーメモリー(ラップ)を作った。