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■高校1年 4月 迷宮(ダンジョン)クラス 迷宮学(2)

仕様&ルール説明回 その2。

列記部分は飛ばしても大丈夫です。

トチガミ(土地神)の加護は迷宮(ダンジョン)の地上部分に建てられた『(やしろ)』から半径12km以内。範囲外で消失するため魔法も使えなくなる。


トチガミ(土地神)の加護の身体能力向上は5から1.2倍。個人差もあるが『(やしろ)』から8km以上離れると急激に加護は弱まり12km以上離れた範囲外で消失する。


・学生証はトチガミ(土地神)の加護に関わるものなので、風呂以外常に身に着けること。


・ダンジョン内では電子機器は阻害されて動作しない。


・同種の化物でも階層が深い方が強力で素材的価値が高く討伐ポイントも高い。




・銀は魔力や気に対する導体であり、現在判っている最強の武器素材である。


・軍隊が銃火器を用いて突入した事もあるが、魔力や加護と言った物が銃弾には乗りにくい。銃剣で攻撃したほうががまだ有効で早い。


・銀の銃弾は化物に有効であったが、費用対効果や同士討ちの面で当学園では不採用になっている。


・最初に支給されるのは、剣鉈(けんなた)、専用防具一式(体操着・靴・手袋など)。


剣鉈(けんなた):通常の(なた)と異なり、先端が鋭利な鉈。刃渡り20cm。サブ武器と言うより剥ぎ取り用。握りに準神木を使用し儀礼済みのためにロストしない。


・準神木とは、成長過程でトチガミ(土地神)の加護を蓄積したこの地で採れる材木。ご神木と同じ力をわずかに宿す。


・専用防具:ナノカーボンやケプラーなどを使い、さらに魔法的強化処理を行った特殊装備。


・支給された装備と学生証は迷宮(ダンジョン)で力尽きた場合に戻ってくるのでロストしない。


・主武器は支給されないので、1学期夏休みまでに工作室で木製武器を購入する事。


・幽霊系など実体を持たない化物にも物理攻撃は通る。ただし威力はかなり落ちる。

例外は銀武器と準神木武器でほぼ減衰しない。




・迷宮階層は基本的に半月の夜程度の明るさ。一日中明るさに変化は無い。


・迷宮階層の下り階段の前にはボス部屋がある。


・下層の迷宮階層は罠が設置されている。




・ボス部屋は6人まで、7人から12人まで、13人から18人まで……と入室した人数に応じて段階的に倍加してボスが強くなる。


・ボス部屋は最初の一人が入室して120秒が過ぎるとボスが出現して同時に扉が閉じられる。ボスが倒されるか全滅するかしないと開かない為に途中参戦や逃げることはできない。


・ボスが勝って次の挑戦者が入る前に、ボスは最大体力の3分の1ほど回復する。


・ボスは倒されてから3時間は再出現(リポップ)しない、その間はボス戦なしで通過できる。


・下層から上層に上がりボス部屋に入ることは出来ない。ただしボスが倒されて不在の間のみ通過できる。




・フィールド階層は迷宮ではなく迷宮内に森林や砂漠、古代都市などのフィールドが広がっている。


・フィールド階層は地上と同じタイミングで日の出、日没がある。


・フィールド階層にはボス部屋はないが、迷宮階層ボスより強力なボスと護衛が闊歩している。


・フィールドボスは倒さなくても下り階段を見つければ先に進める。


・フィールドボスに挑戦する場合は、なるべく複数パーティで挑む事を推奨。




・迷宮/フィールド/迷宮/安全地帯(休憩所・水場・転送魔法陣)の4層で1セット。


・転送魔法陣を使えば、迷宮(ダンジョン)0層と1層の間にある転送魔方陣に戻ることができる。


・転送魔法陣までたどり着けはセーブされる。次回から迷宮(ダンジョン)0層と1層の階段の途中にある転送魔方陣を使って、その階層から開始できる。


・転送魔法陣で飛べるのはパーティメンバーが全員が到達した事のある層までのみ。


迷宮(ダンジョン)40層以降は、層と層の間の階段に転送魔法陣が設置されている。


・転送魔法陣でのセーブは、春分・秋分の迷宮(ダンジョン)再構成でもクリアされない。




迷宮(ダンジョン)開場は金曜20時。授業後十分に休んでから出発すること。


・通常授業に差し支えないように日曜22時までに迷宮(ダンジョン)から戻ること。


・安全面や授業の為に制限を設けているだけで、実際に迷宮が閉じるわけではない。


・祭日や長期休暇でも大学や卒業生向けのスケジュールがあるので、迷宮(ダンジョン)開放時間に変更はない。


・春分・秋分に迷宮(ダンジョン)再構成が行われる。


迷宮(ダンジョン)再構成時期には、遭難や事故防止のため1層以下の迷宮(ダンジョン)が封鎖される。


迷宮(ダンジョン)再構成でも地下訓練場などのある、通称:迷宮(ダンジョン)0層には影響が無いので使用できる。




・魔法はMPを消費して魔法回路に働きかけて発動する。


・MPの『M』はMasic、Mana、Mindなどのいくつかの意味を持ち、『P』もPowerやPointなどのいくつかの意味を持つ。


・MPの消費しすぎや魔法の連発によるオーバーヒートが起きた場合は、魔法回路が頭痛という形で異常を知らせる。


・体力やMPを数値化して表示する方法は現在のところ存在しない。限界点を感覚で覚え、各自の責任で動くこと。


・ステータス表示は無い。しかしパンチングマシン的な攻撃魔法や物理攻撃の威力を測る装置はある。




・体力回復薬や下級回復魔法は傷の治療・鎮痛・止血などの作用があるが、部位欠損までは回復しない。


・中級回復魔法所持者は回復魔法学年上位から順に、先着3名で保険委員として地上勤務が選択できる。討伐ノルマ免除に加えて生活費とは別に月20万円↑の手当もつく。


・部位欠損は中級以上の回復魔法でのみ再生できる。使えない者は地上で保険委員もしくは保険医に頼むこと。




・パーティの人数は夜営の見張りの関係で最低4人、ボス部屋の仕様の為に最大6人まで。出発予定1時間以上前には迷宮0階の窓口に提出すること。


・1年生の7月から4層まで迷宮(ダンジョン)の入場が許可される。


・8層まで迷宮(ダンジョン)の入場が許可されるのは夏休みに入ってから。


迷宮(ダンジョン)の8層までが『上層』、9~40層が『中層』、41層から下が『下層』と呼ばれている。


・中層からは1層の広さが広くなり、下層からは罠の存在が確認されている。


・一年生の三学期で「迷宮学」は終了。二年生から迷宮資源を用いた「生産系」の授業が始まる。




……と、役に立つのか立たないのか、玉石混交な迷宮(ダンジョン)知識や探索ルールの解説が『迷宮学』の内容だ。


ゲーム攻略本や攻略Wikiを覚えさせてるようなもの、と言う説明が一番しっくりくる。

これで面倒くさいことを避けたり、文字通り死ぬほど酷い目に合わずに済むなら手は抜けないと思うのだが……喜久彦、爆睡してるとどうなっても知らないぞ。

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