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■高校1年 7月第2週 初ダンジョン(3)

地下訓練場、通称迷宮(ダンジョン)0階は迷宮(ダンジョン)への入口でもある。

今日から迷宮(ダンジョン)入りする人は、既に出発して混雑が解消されつつあった。今いるのは遅刻か、明日の迷宮(ダンジョン)入りを前に訓練場で調整している生徒。それと緊急治療要員として詰めている回復魔法成績優秀者な保険委員と迷宮教師くらいである。




「おっそーいっ! 予定時間に来ないから、何か事故でもあったかと心配したよ。」


迷宮(ダンジョン)入口で優ちゃん先生が待ち構えていた。


「すんません。ワイが一番被害少ないんで代わりに説明するわ。事故()うか、夕方佐野先生とちょっとあってなぁ。あれも焚き付けたり忠告のつもりやったんやろうけど。わいらにはクリティカルヒットで、さっくりヤられてみんな混乱状態になっとる。」


「黙ってる3人もそんな感じ?」


無言で頷いた。


「はぁーっ。ほんっとしょうがないわね。」


伊勢崎先生は大きくため息をついて続けた。


「今回の件は完全に『迷宮教師』側の責任です! よって特別処置を行います!!」

0階にいる全員に聞こえるように宣言する。


「……『平穏(レストフル)!』、…………『戦乙女の詩(ヴァルキリーソング)!』」


宣言の声で視線を集めた俺達は、緑の光に次いで赤い光に包まれた。、


「精神系状態異常消去と士気向上の魔法よ。効いてるかな?」


「「「「はいっ!」」」」


「なんとかいけそう、先生ありがと。」


「何があってもせんせー(先生)が何とかするから、思いっきりやって来るのよ。」


「「……。」」


「戻ったら改めて相談しますので、お願いします。」


「わいも、後で頼むで。」


「はい、みんな行ってらっしゃい。」


「「「「行ってきます。」」」」


優ちゃん先生は俺達が見えなくまるまで、笑顔で手を振って見送ってくれた。



◇◇◇◇◇



「さて、OHANASHIタイムといきますか。」



ピンポンパンポーン



「佐野先生、佐野先生、緊急の要件があるので、大至急地下訓練場に来てください。」


「佐野賢治っ! いるのはわかってる!30秒で装備持って地下訓練場に来なさいっ!!」


ズドドドドド

近づいてくる地鳴りのような足音は佐野先生のものだ。

彼がこれから訓練と称して、瀕死までボコる→回復魔法で治す→瀕死までボコる→回復魔法で治す……を延々朝までやられ、朝に執務について事情を知った太田校長も参戦して昼まで追加でボコるのは、また別の話である。

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