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愚者は十人、英雄は一人。  作者: 私が英雄です
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moderates。

頑張って続けました。

しかし、話の最初と最後はなんとなく決まってるのに中盤が何も出てこないのはアカンやで・・・



「しかし、一人殺せば人殺し、千人殺せばとは言うが、ここは戦場かよ・・・」


呟きながら由佳の後に続く。さっき言われた<穏健派>とかいう奴等のいる場所に行くらしいが。


「実際、千人なんていつになるか分からないのに・・・私たちには迷惑な話だよね」

「その千人に入らないように気をつけなきゃだな」

「うん・・・っと、着いたよ。ここが穏健派・・・<モデレート>の本部だよ」


そう言われ、建つそれを見上げる。

これは・・・BARかなにか?

ただの飲食店を借りてるだけでは・・・


「いや、だって一から作るわけには行かないでしょ!?」


そりゃそうだ。

この空間、現実とは違うのだが、限りなく近い景観をしている。

つまり、じゃんじゃん建物が建っているのである。

スカイツリーのような建物も見える。先端が二つに割れているが。

それで人がいないので、進入し放題というわけだ。


「とととりあえず、入って入って!」

「お、おじゃましまーす」

「帰ってきたよー!」


言われるままにBAR~モデレート~にお邪魔する。

すると・・・


「おーう!帰ってきたか!」

「由佳おねえちゃん!おかえりー!」


面倒見のよさそうな男と、元気のありあまる少女が出迎えてきた。手をブンブン振っている。


「! 少年、見ない顔だな。君も奴等に飛ばされてきたのか?」

「あ、はい、突然携帯がかかって・・・もしかしてあなたも?」

「俺もだ。かれこれ一年、ここで過ごしている」

「一年!?」

「慣れれば何とかなるさ。君もこれからここで過ごすんだ、早めに慣れておかないとだぞ?」

「はい・・・」

「まっ、これからいつまでかは分からんが、よろしくな!」

「よろしくおねがいします、  ・・・ええと・・・」

「俺の名前は夜吹やぶき 大河たいが。こいつらからは大ちゃんって呼ばれてる。おれは”ちゃん”はやめてくれってって言ってるんだけどな・・・」

「俺は三代 拓斗です。よろしくおねがいします」

「おう!よろしくな、拓斗!」


一通り、挨拶を済ませた後、再度質問しようとした時。


「たああああああああ!」


少女がもの凄い勢いでダイブしてきた。あまりの勢いにそのまま押し倒される。


「私、香音!如月きさらぎ 香音かのん!よろしくね!タク!」

「よ、よろしく香音・・・ってタク?もう渾名ですか・・・」


たっくんにタク・・・出会ってから即渾名付けるのが流行ってんのか・・・?


「ハッハッハ!もうなつかれたのか!拓斗は人気だな!」


笑う暇があったら助けてくれませんか大河さん・・・




――――――――




「で、ここについて教えてくれませんか?」


激しい自己紹介が終わったので、今の状況を詳しく理解するために質問を投げる。

まず、自分のいる場所について分からなければ脱出も何もできはしないだろう。

その点、一年いる大河さんなら何か知っているはず、そう思って質問した。


「まず、ここは俺たちの住む世界とは違う隔離空間だ。俺たちはここのことを【エンプティシティ】と呼んでいる。意味はそのまま空虚な町。誰も、何も無いことに掛けている。ここに存在する人間は十人、俺たちだ。それを愚者という。そして、英雄。一人だけとなっているが、未だ英雄はいない。このデスゲームの名前である、愚者は十人、英雄は一人に沿っていない。そして、ここを出るために、何かが必要だといわれているが、何も無い。実質詰みだ。」

「連れてこられるときに聞こえたあの”声”は誰なんでしょう」

「分からない。が、俺はこの下種なゲームにはGMゲームマスターがいて、そいつが誘っていると推測している」

「GM?」

「こんな”ゲーム”とは名ばかりの殺戮ショー、人為的に起こしたとしか考えられないだろう。誰かがこのゲームを作ったんだ。どうやってかはわからんが。今もどこかから苦しむ俺たちを見ているのだろう」


いるのなら胸糞悪いGMだ。ヒントもなし、危険な輩がたくさん。ゲームクリアさせるきあんのかコラ。

と、その時ふと思った疑問を投げかける。


「そういえば・・・GMは俺に対して”人生をつまらないと思っている”と言って、”楽しくなる”とも言った。皆さんは、どんな理由で連れてこられたのですか?」

「俺は、親が事故で亡くなった時に世界を怨んだ。『どうして』ってな。そうしたら奴が『この腐った世界を変えることができる、親も取り戻せる』と言われて連れて来られたな。」

「私は、クラスで虐められてたの。それで『復讐する力が手に入る』って。まっ、今じゃそんなこと考えてる暇なんて無いんだけどね」

「香音はー・・・分かんない!!」

「えー・・・」


みんなそれぞれに理由があるんだな。一人怪しいが。

ちょっと重い話ではあるが、脱出のためだ、聞かねばなるまい。

しかし、詐欺の広告みたいな招待文句だな。『何々できる!』だの、『何々が手に入る』だの。

引っかかった結果がこれとか、割りに合わないな。いや、半強制的だけど。


等とGMについて考えていると。


「とりあえず、今日は拓斗の歓迎パーティだな!」

「「いえー!!」」


・・・とりあえず、脱出の手がかりが掴めるまではお世話になるか。

この話は全力で不定期更新です!!!

主に展開を思いついたら書く、を続けます!

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